生活の中で、よく使う道具と言えば?
はい、ハサミでしょう
。その必需品である我が家のハサミが、全然切れないのです。
紙を挟んで千切る機能と化してしまっており、そろそろ新調せねばと思っていました。
どうせならちょっと長持ちしそうな良品を買おうと思っていた矢先、
そのチャンスが突然やってきた。
会社のタイムカードが足りないということで、文房具屋へ遣わされたのです。
タイムカード(100枚入り)を5箱抱え、ハサミコーナーへ向かっていたら、
道中、異様なオーラを漂わせる商品が眼に飛び込んできました。
「携帯顕微鏡2000円」。安!便利!ロマンチック!と、なぜか思ってしまいました。
で、買いました。
すっかりロマンチックが止まらなくなった私は、
「昆虫が作れる折り紙300円」と、「飛行機が作れる折り紙300円」も買いました。
ハサミなど一度も見ずに店を出ました。
そして私は、まず右手のイボを顕微鏡で見てみた。
次に自分の髪の毛根を見てみた。
机の傷を見てみた。
テッシュペーパーを見てみた。
そこで、そろそろ気付き始めた。
2000円のハサミって、すごいんだろうなぁ、
さぞや切れ味抜群なんだろうなぁ、
まさかナサが開発したヤツとかあるのかなぁ、ほしいなぁ、
もしかして買うもの間違えたかなぁ、
ダメ、後悔してはダメ、私のロマンチックは、まだ終わっちゃいない。
昆虫折り紙を見つめながら、そんなことを思っていました。
その思いを2.3日温め、ついに昨日決行しました。
ワクワクが止まらない、焦る気持ちを抑えきれず封を力まかせに破り捨て、
急いで老眼鏡を掛けて再度説明書を見たら、
「はさみをつかうときは、てをきらないように、じゅうぶんちゅういしてください。」と書いてあった。
この昆虫折り紙は、のりとハサミが必要でした。
我が家の挟んで千切る機能のハサミでは、カブトムシは作れないでしょう。
きっと飛行機も。
ロマンは大事、でも必需品はもっと大事なのだと、痛感した42歳の初夏なのでした。
その後携帯顕微鏡は、以前やはりロマンを感じて買ってしまった
「ジャックバウアーも使っている単眼鏡」とともに、
いつか私の必需品となるべく引き出しに眠っています。
さっ気を取り直そう。うめさんと私のロマンチックな写真を撮ろう。
こんな感じで。うめさんや、もちょっとカメラの方を向いてくだされ。
ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ
ぱー!
ほうほう、これは綺麗な肉球ですな、あやさん。あやさん?あやさんめ!
[コメントへの御礼コーナー]
ちゅんこさん、ありがとうございます、引きません。さらにコーナー作りました。今後コメントいただきましたら、この形式で御礼いたします。大人ネコさんを引き取っておられるのですね。保護ネコさんかな?尊敬します。指が6本あるのですか?その子は多指症だと思うのです。確か、ヘ・ヘミングウェイ?知ってます?有名人?が6本指(多指症)のネコは幸せを運ぶと言ったそうです。どうぞ、幸せの上書きをジャンジャン保存してくだい。