放り込んだが、最後。
それ以外は、決して開けぬ扉があるのです。
おはようございます。
とりあえず、ここにしまっておこう。
とりあえず、この中に入れておこう。
とりあえず、放り込んでしまう、
我が家には、そんな、お助け収納棚があるのだが、
そこは、放り込む時にしか、開けないのだ。
開けぬ扉を、見て見ぬ振りをすること、はや5年。
ついに、機は熟した・・・先日。
我が家のおじさん(=仏)が、思い出してしまったのだ。
かなり前に買った猫ジャラシを。
「ねえ、おかっぱちゃん?かなり前に買いましたよね?」と、
あれこれと探し始める仏をしり目に、テレビを見ていると、
「どこにしまったんでしょうか?ここでしょうか?」と、
開けぬ扉に、無防備に手を伸ばす仏に気付いた私は、
咄嗟に叫んだのだ。
待てーーーーい!
時すでに遅し。
放り込む以外の用途で開けられた扉からは、
これ見よがしに、これでもかと言わんばかりに、
ドサドサと、雪崩のごとく、仏の頭上へと物が崩れ落ちていった。
「あらら。あらららら・・・」と静かに慌てる仏の元へ駆け寄った私は、
その仏の目をしっかり見据えて言ってやったのだ。
ちょうど、明日、片付ける予定になっていたの!
そんな、苦し紛れの嘘のおかげで、ようやく片付てみれば、
忘れていた新品の洋服が出てきた。
ラッキー!
今日は、この新品のTシャツを着ていこうという事で、
ウキウキ気分で袖を通して、15分後のついさっき、
脇汗、ハンパねー!
とまぁ、別の脇汗が目立たない服に着替えて参りましたが、
出社の前に気付いてラッキーでしたが、
もう一つ、
開けぬ扉から出てきた、謎はいまだ、解けずだ。
この袋、何のための袋なんだろうか?
うんこ「猫のための袋かしら?かあさん?」
いや、なんだろうな?
きっと、これに入れる何かのための付属品だろうけども・・・
うんこ「ん~、入り方、ダサくない?おたま?」
入り方に、ダサいとか、あるのか?
うんこ「かあさーん、見て~。うんちゃん、オシャレに着てみたわ」
着たのか?オシャレに?
うんこ「オシャレでしょ、かあさん」
そうなの?
あや「袋叩き~!ヒッヒッヒ」
うんこ「まったく、もう、ブツブツブツ・・・」
うんこ「ふう~落ち着く・・・これだわ。かあさん」
何が?
うんこ「うんちゃんの専用マットに違いない!」
ぜってー違うし!
この袋は、良しとして、
あのTシャツは、いつ着ればいいのだろう?
やっぱり、開けぬ扉は、開けないに越したことはない。
そう思う、おかっぱなのであった。