我が家は、夏の間、
ほぼ24時間、冷房に頼っているのですが。
おはようございます。
ひんやりした部屋の中で、
のんびりしている猫達をしり目に出掛けると、
外の世界は、厳しい暑さだという事を知り、
溜息が漏れた。
責め立てるような蝉の音が響く中、
いっぺんに汗だくになり、
ついさっき施した化粧など、
きれいさっぱり流れ落ちた。
夕日を背に帰る頃には、
まるで、サウナ帰りと見まがう程に、
体中湿った状態になっており、
汗をぬぐう事も無駄に思え、一心不乱に家へと向かう。
玄関の戸を開けると、
ほのかに冷たい空気が頬に当たり、
下を向けば、猫達が涼しい顔で夕飯の催促をしていた。
締めきった窓には、
時々、蝉がやって来て、突然鳴き出すものだから、
床に座った状態のまま、飛んだ、夏。
おたま「すげー音だな」
暑い!という言葉が口癖になり、
そろそろ言い飽きた頃、
うんこを見ると、「うっふ~ん」となっていた。
うんこ「ねずみさん、うっふ~ん」
うんこ「うっふ~んの季節よ、母さん」
最近、猫達が、それぞれ、様子を変えている。
おたまは、少し食欲が落ち、
きくの鳴き癖が、いつもより激しくなり、
よねは、眠る時間を更に増やし、
あやは、全く相変わらずのド転婆のまま、
うんこは、いつも以上に甘えて来るようになった。
それに気づいた頃、
外からは、蝉の音は聞こえず、
そのかわり、鈴虫の音が響くようになっていた。
おたま「秋が、きたぞ」
猫って、敏感なんだな。
おたま「どんなもんだい!うっふ~ん」
私は、毎日外へ出掛けるというのに、
猫達は、鈍感な私より先に、秋の訪れに気付く。
凄いんだな~。