うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

燃える、我が家の闘魂

2017年09月25日 | 日記

いつもの朝なんて、

本当は存在しないんだ。

今日という日に、

今日の私が、産まれる。

 

おはようございます。

足がね、

朝、目覚めて起き上がったら、足がね、

ガクガクなんですよね。

産まれたての子牛の気分なんですよね。

どうしてでしょうね?

 

はい、わかった!

昨日、行われた、マンションの定例清掃で、

私は、思いのほか、張り切ったからだ。

日ごろ、運動不足なくせに、張り切るもんだから、

足のみならず、全身が、筋肉痛になっているんだ。

 

こう見えて、私は、意外とノリが体育会系だ。

2か月に1度行われる定例清掃は、

毎度、数日前から憂鬱な気分になるほど、嫌な行事だ。

 

昨日も、のらりくらりとジャージを着て運手をはめた。

玄関から出て、階段を下りながら、

私は、毎度のことだが、

「今日は、やってる風に見せかけて、適当に乗り切ろう」

と、己に言い聞かせた。

 

ドングリ広場に行けば、住民の皆さんに、

あえて、弱々しく小さな声での挨拶だ。

なんなら、ちょっと背も丸くして小さく見せたりもした。

挨拶に続く言葉は、

「私、ほんとにポンコツだもんで」とアピールだ。

 

そしてついに、

午前8時、掃除開始の声が響いた。

これも毎度の流れだが、

私は、やる気など無いくせに、

首にタオルを巻いてキュッと縛った。

その瞬間だ。

私のスイッチが、やっぱり入った。

毎度、この瞬間に、スイッチが入ってしまう。

どうやら、私の場合は、

首にタオルという条件が揃うと、

「闘魂」のスイッチが入ってしまうらしいのだ。

いや、「掃除奉行」と呼ぶべきか、

「お掃除キャプテン」のスイッチか、

もう、どっちでもいいが、

とにかく私は、昨日も、無意識下で、大いに張り切った。

 

眼光が、すっかり鋭くなった私は、

まずドングリ広場の異様な光景に着手した。

どうやら、住人である異国から来た青年が、

当日、掃除に出られないからと、

昨夜の間にドングリ広場の草をむしっていたようだが、

青々としていた芝生のドングリ広場が、見る影もない程、

土がむき出しの工事現場のようになっている。

むしったというより、掘り起こされている。

植えた芝生が。

「さすが、密林からやってきた、青年だ。」

「独りで、ここまでやっちゃうとは、ある意味、偉業だ。」

住民は、皆、驚きと感心と、そして困惑を抱いた。

山は、大きければ大きい程、燃えるよね。

そう言いながら、

山を切り崩し、ドングリ広場全体へと、ならす作業、小1時間。

 

やれやれと休憩しようと思ったが、

お掃除キャプテンは、見つけてしまった。

「あれ?草刈り機、使ってないの?なんで?」

すると、住民の一人が、

「今日は草刈り機出来る、あの元気な兄ちゃんが、居らんから。」と。

 

川沿いは、草刈り機でなければ、無理だ。

そう判断した奉行は、おもむろに草刈り機を持った。

産まれて初めて、持った。

この自信は、どこから来るのだろうなんて、

考える暇もなく、川沿いの草むらへと飛び込んで行った。

「誰か、これのエンジンをかけて!」

おかっぱは、エンジンの掛け方すら、知らないままに、

刈りまくって、スイッチを切ってもらうまで、小1時間。

こうして、

私は、やっと首からタオルを静かに取ったのだった。

お疲れさまでした。

 

そんな我が家は、掃除がなっていない!

まだ、あるよ、段ボール。

あやの、段ボールチャレンジ!

 

チャレンジー!

 

おたまも、チャレンジ!

箱は、小さければ小さい程、燃えるのであった。