お前、知っとるか?
手先を動かすのは、
どえらい、ええ事なんやぞ。
ボケ防止に、なるんやぞ。
おはようございます。
母さんは、毎日、そう教えてくれるのだが、
じゃっかん、ボケている気がするのは、私だけでしょうか?
そんな母さんの手先には、
いつも毛糸と編み棒がある。
去年の冬頃から始まった、編み物ブームのおかげで、
我が家にも、母さんのニット作品がたーくさん溜まっている。
クッションやクッション、そしてクッション。
枕と命名された、クッション。
マットにつぐマット。
最近では、小物入れを色違いペアーで、もらった。
そう、すでに、我が家のおじさんも巻き込まれているのだ。
そして、ついに、
母さんは、衣服の分野にも突き進まんとしている。
真っすぐ編む事と、丸く編む事以外のスキルを持っていない、
母さんが、衣服を編みたいと言う。
こう見えて、私は編み物だけは、多少の自信がある。
昔から、セーターやカーディガンを何枚も生み出してきたのだ。
母さんに、出来るのだろうか・・・
そう考えていた、ある日、
母さんは見てしまったんだ。
お散歩をしている、ソラちゃんを。
シーズー犬のソラちゃんを。
可愛いマント型の服を羽織った、ソラちゃんをだ。
きたね、ピーンときたね。
という事で、
母さんの
「きくがよ、細いやろ?冬はサッブイと思うんや。
ほいだでよ、わし、きくの服を作ってやったぞ」マントが
我が家に届きました。
衣服を着た事のない、我が家の猫達。
どんな反応をするのかの検証をば。
狂犬きくに着させるより先に、
まず、安全で若い猫での検証をば。
あや「なにこれ?ねえ、なにこれ?」
あや「ねえ、おたま。これなに?」
あや「おばちゃーん、これなに?」
ん~、思ったほどは、暴れたりはせんな。嫌がってるけど。
むしろ、動きづらいのか、暴れん坊あやが大人しくなった。
別の意味で、イケる!
つぎは、おたまーと呼んでみると、
これを見て、一目散に高台へ逃げた。
ん~、そういう時は、鼻が利く男め!
そんな訳で、
うんこさんに試着して頂きましたが・・・
うんこ「まったくもう。何を騒いでるのっつーの」
なにやら、ぷりぷり怒っているようですよ。
うんこ「どいつも、こいつも、まったくもう!」
どうした事でしょう?
うんこ「少しぐらい、お皿にご飯を残せっつーの、おたまめ!」
そこ?
うんこさん?
うんこ「もう!腹が空き過ぎて、カッカしてきたわ、母さん!!」
違う、うんこ。
カッカしてきたのは、ニットが温かいからだ。
ん~、うんこは、服に気付いているのだろうか?
まあ、
そこそこ大丈夫そうなので、きくさーん!
きーくさーんや~!
おーい、きくさん、こっちおいで~!
どうしたー?こっちさ、こーい!
おき~くちゃ~ん?
きく「嫌な予感しか、しない」
うん、だろうな。
いつか、使う時が来るかもしれんぞ。
大事にしまっとこうな。