私の朝は、早い。
365日欠かさず、4時台には起きる。
この季節になると、
お日様より、かなり早い起床となる。
おはようございます。
ハッキリ言って、この早起きには、何の意味も持たない。
ただ単に、早起きは三文の徳だと思い込んでいるだけだ。
よねなんて、そんな時刻に起きて来る訳ないし、
おたまは、「おら、こんな早朝に、メシ食えねー」って言ってるし、
うんこさんは、しっかりちゃっかり食べるけど、
朝ごはんを食べて、そく、二度寝という、
ダイエッターには最悪のパターンだ。
当の私も、朝が長いから、コーヒータイムも長くなり、
そうなると、コーヒーの量も増えて来て、
膀胱は過活動だ。
そんな頃、おじさんを起こす時刻になるものだから、
起きてきた、おじさんの朝のトイレタイムが、
私の過活動との、殺伐とした奪い合いとなる訳だ。
これじゃ、一文も徳になってないじゃないか!
毎朝のように、そう思いながらも、
やっぱり、今朝も早起きした私は、
唯一、早起きを歓迎している、あやの熱い視線を感じた。
見てる・・・すごい見てる・・・
そんな時、目を合わすとダメなんだ。
目を合わせたら、待ってましたと言わんばかりに、
遊べ遊べと鳴き喚くに違いない。
あの子のエナジーは、ハンパないのだ。
そう分かっていても、やっぱり、見ちゃった私に向かって、
あやは、雄鶏の長鳴きに負けず劣らぬ長鳴きを始めた。
早口言葉みたいだ。
雄鶏の長鳴きに負けず劣らぬあやの長鳴き。
「みやおーーーーーーーー」
息が長い!
今朝も絶好調な、あやに、私はこう言ってみた。
「あやさん、おじさんを起こしてきてくれないか?」と。
すると、あやは、寝室にドタドタと走って行き、
「みやおーーーーーーー」と、
寝ているおじさんに向かって雄叫びをあげた。
おじさんは、すっ飛んだ。
毎朝、起きるまで何度も声を掛けなきゃならないのに、
あやの雄叫びで、ぱきーんと起きる、おじさんを見て、
すごいじゃん、あやさん!と褒めてやりたかったが、
こっちに歩いてくる、おじさんに気付いて、
やっぱり、取られてなるものかと、
急いでトイレに籠った、過活動な私であった。
あや、偉いな
君の背中に、一文の銭が見えるよ。
早起きは、一文の徳にはなったな。
あや「まだまだよ、おばちゃん」
まだ、何か、してくれるのか?
あや「あたし、今から、あの子を」
朝飯後、そく二度寝してる、うんこを?
あや「訳もなく、ブッ叩いてやるわ」
止めてあげてーーー!
いや、ある意味、二文めの徳となるのか?