うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

歯痛に気づく、バカ娘

2023年03月05日 | カズコさんの事

あぁぁ、あかん。

 

おはようございます。

現在、絶賛歯痛中でございます。

歯医者さん曰く、

「もうこれ、歯の根っこの寿命だね。

炎症が治まったら、もう抜いちゃおう!」

だそうで、今は炎症が治まるのをただただ待っている状態です。

 

痛み止めは飲んでいるから、多少痛みが軽減されているのだろう。

脂汗はずっと出ているが、きっと軽減されているんだ。

そんな中、昨夜かずこさんが家出をして来た。

さすがに勘弁してくれと思ってしまった。

 

ぐったり倒れ込む私に、かずこさんは容赦なく父への不満を言い続ける。

認知症だから、内容も滅茶苦茶で酷く下らない。

「もうほんと、止めて。今は止めてくれ。」

そう叫びたい気持ちを抑えていたら、ふと思いついた。

 

子供の頃、特に反抗期の時なんて、

親の体調なんて考えたこと無かったなって。

自分のことばっかり考えていた。

この世で最も重要なのは、学校をさぼることだったり、

宿題が無くなることだったり、働かなくても金が入らないか考えたり、

とにかく、将来への不安や、現状への不満ばかりだった。

どれもこれも、酷く下らない我儘だった。

その頃、かずこさんにだって、体調の悪い時はいっぱいあったろう。

更年期障害も、かずこさんは軽い方ではなかった気がする。

そんな中、このバカ娘は、

パンツが見えるほど短いスカートを履いて、

カメレオンみたいなメイクをして、夜も帰らずほっつき歩いていた。

不安だ、不満だと文句言いながら、都会のディスコで遊んていた。

ディスコ、懐かしーーーー!

 

なんだ。

私だって、そんなもんじゃないか?!

 

それに気付いたら、急に起き上がる気になった。

今、話しを聞いてやらんでどうすんだよって思った。

でも、起き上がった頃には、かずこさんはとっくに気が治まっていたらしく、

「よし、そろそろ帰ったろかな」

と立ち上がった。

 

家を出て、二人で月を探すと、月は夜空のてっぺんで、ぼんやり光っていた。

私は、さっきまでの自分を埋め合わせるように、

「母さん、明日はさ、モーニング行こっか?」

と言った。

「おお、そりゃ、ええなぁ。」

かずこさんの声は明るい。

明日はモーニングか。

チャー坊にご飯あげる前か、後か、どっちで時間取ろうか?

そう考えていたら、

「おかっぱ、すまんな。」

と、かずこさんが静かに言うものだから、私は泣きそうになった。

だから私は「私もごめん」という代わりに、

「母さん、月がきれいだね~」

と言った。

 

というわけで今日は、歯が痛い私には、

見てらんない、たれ蔵をお伝えします。

毛布を咬みながら、フミフミ

 

毛布をしっかり咬みしめて、ふみふみ

 

毛布を咬み咬みしながら~

きゃーーー、見てるだけで歯が痛むわい!