あぁぁ、あかん。
おはようございます。
現在、絶賛歯痛中でございます。
歯医者さん曰く、
「もうこれ、歯の根っこの寿命だね。
炎症が治まったら、もう抜いちゃおう!」
だそうで、今は炎症が治まるのをただただ待っている状態です。
痛み止めは飲んでいるから、多少痛みが軽減されているのだろう。
脂汗はずっと出ているが、きっと軽減されているんだ。
そんな中、昨夜かずこさんが家出をして来た。
さすがに勘弁してくれと思ってしまった。
ぐったり倒れ込む私に、かずこさんは容赦なく父への不満を言い続ける。
認知症だから、内容も滅茶苦茶で酷く下らない。
「もうほんと、止めて。今は止めてくれ。」
そう叫びたい気持ちを抑えていたら、ふと思いついた。
子供の頃、特に反抗期の時なんて、
親の体調なんて考えたこと無かったなって。
自分のことばっかり考えていた。
この世で最も重要なのは、学校をさぼることだったり、
宿題が無くなることだったり、働かなくても金が入らないか考えたり、
とにかく、将来への不安や、現状への不満ばかりだった。
どれもこれも、酷く下らない我儘だった。
その頃、かずこさんにだって、体調の悪い時はいっぱいあったろう。
更年期障害も、かずこさんは軽い方ではなかった気がする。
そんな中、このバカ娘は、
パンツが見えるほど短いスカートを履いて、
カメレオンみたいなメイクをして、夜も帰らずほっつき歩いていた。
不安だ、不満だと文句言いながら、都会のディスコで遊んていた。
ディスコ、懐かしーーーー!
なんだ。
私だって、そんなもんじゃないか?!
それに気付いたら、急に起き上がる気になった。
今、話しを聞いてやらんでどうすんだよって思った。
でも、起き上がった頃には、かずこさんはとっくに気が治まっていたらしく、
「よし、そろそろ帰ったろかな」
と立ち上がった。
家を出て、二人で月を探すと、月は夜空のてっぺんで、ぼんやり光っていた。
私は、さっきまでの自分を埋め合わせるように、
「母さん、明日はさ、モーニング行こっか?」
と言った。
「おお、そりゃ、ええなぁ。」
かずこさんの声は明るい。
明日はモーニングか。
チャー坊にご飯あげる前か、後か、どっちで時間取ろうか?
そう考えていたら、
「おかっぱ、すまんな。」
と、かずこさんが静かに言うものだから、私は泣きそうになった。
だから私は「私もごめん」という代わりに、
「母さん、月がきれいだね~」
と言った。
というわけで今日は、歯が痛い私には、
見てらんない、たれ蔵をお伝えします。
毛布を咬みながら、フミフミ
毛布をしっかり咬みしめて、ふみふみ
毛布を咬み咬みしながら~
きゃーーー、見てるだけで歯が痛むわい!