うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

白猫は、皮膚が弱め

2022年06月10日 | 日記

今日は、

かずこさんの通院日だから、逆に余裕がある。

 

おはようございます。

出勤する朝より、時間に余裕があるということです。

そんなわけで、図らずも3連休になった。

それを、「やったぜ!」と思う私の傾向は、

子供の頃から変わらない。

 

高い熱を出して、けっこう辛いのに、

学校を休めるとなると、「やったぜ!」

と、得した気分になった、あの日の自分と、なんら変わっていない。

 

教科書の端には、パラパラ漫画を描いた。

しかも、内容は便座に座るまでの動作だったり、

派手にすっ転ぶ様子だった。

今思えば、それを描いてペラペラめくったところで、

なにが面白いものかと疑問だが、

大人になった私は、仕事中、

メモ帳に延々と、『¥』を書く練習をしていた。

きっかけは、パソコンで伝票の打ち込みをしていた時だ。

『沓名』が読めなくて、隣りの熟女さんに質問したのだ。

「これ、なんて読むのでしょうか?」

それを教えてもらい、すぐさま、忘れぬようメモをして、

そのまま、どういう訳か、¥の書き方を練習し始めたって訳だ。

 

ただ問題は、それだけじゃない。

どんな¥だろうが、¥は¥だ。

そんなことに拘っている場合じゃない。

問題は、ここだ!

漢字も間違っているし、読みも間違っている。

これは、さっき知った。

 

仕事中に『¥』の練習ばっかしちゃったのぉウフフという、

そういう記事を書こうと思い、沓名の説明から書き始めたところ、

いくら「ツクナ」と打っても、沓名に変換されない。

だったらとヤフーで検索してみたら、

ヤフーに「つくばではありませんか?」と確認された。

私は、

「つくばじゃねーよ!ばーか!!」って言った。

ついさっき、言った。

 

さて、我が家のおたまは大丈夫だろうか?

右目の脇が、剥げている。

ある日、剥げていたのだけれど、どうした?

 

おたま「なにがだ?」

傷もないようだし、相変わらずな感じだから、

様子見ておこうかね?

 

おたま「おらは、すこぶる元気だ」

そうは見えんが、これがおたまの相変わらずだもんな。

お互い、相変わらずだもんな~。


真顔の圧

2022年06月08日 | ほくろたれ蔵の事

先日、

前職の後輩男性にCDを貸した。

 

おはようございます。

彼は、それをデータ化してスマホで聴くらしい。

私は、迂闊にも

「それって、どうやってやるの?」

と質問してしまった。

すると彼は、さら~っと流れる、せせらぎのように教えてくれた。

「サラサラ~サラサラサラ~、サラサラ・サラサラという感じです。

これのどの部分が分からなかったですか?」

彼は、大変親切で謙虚な男だ。

なんなら、分からない部分を丁寧に教えてくれようと思っている。

 

けれど私としては、

サラサラの部分、全て分からなかった。

聞き取れなかった。

途中からは、もう聞いてもいなかった。

だから私は、

「そっかそっか・・・いや私はさ。

なんていうのかな?

CDが・・・CDをラジカセで聴くのが・・・しゅきだから~!」

と、チャンドンゴンみたいに宣言しておいた。

どうにか、先輩としての威厳は保てたと思う。

 

さて、我が家の親切で謙虚な男といえば、

優等生のたれ蔵だ。

彼は、いつだって、穏やかで優しい。

ちょっと嫌だなって時も、しばらくは微笑みと共に我慢してくれる。

 

トイレでだって・・・

私のトイレ中、やって来た、たれ蔵

 

おかっぱ「よしよし、抱っこちゃんしてあげる~」

 

微笑みを絶やさず、せせらぎのように鳴いて訴えるが、

私は離さない。

離せない。

 

だって、貴方がしゅきだから~~~!

と粘っていると、

黙して真顔で圧をかける、たれ蔵であった。

ごめん。

 

たれ蔵は、微笑んでいないと、実は引くほど男前なんだよね。

たれ蔵、のん太と寝てるの?

 

たれ蔵「いえ、僕は今、重さに耐えてます」

いつもご苦労様です。


勝率10割のラーメン

2022年06月06日 | カズコさんの事

どういう訳か、

まったく、どういう訳かは分からないけれど、

どうやっても、勝ってしまうんだ。

 

おはようございます。

かずこさんに車の運転を禁じて以来、

週末は、かずこさんのストレスを発散すべく、一緒にお出かけをするようになった。

それまでは、一人で気の向くままに行きたい所へ行っていた訳だから、

車を取り上げられたら、そりゃストレスが掛かるのは無理もない。

 

そうなると、

「今日は、どこ行きたい?」

「そうやな~、わし、パチンコ行きたい!」

となる訳で、私はパチンコ通いをするようになった。

といっても、毎週行くわけでは無い。

それでは、かずこさんの年金がもたない。

パチンコへは、月に一度程度を目安に行くわけだけれど、

大好きなパチンコでも、かずこさんは、もう一人で任せておけなくなった。

お金の投入システムも、忘れたみたいだ。

ただ、玉を打ち、回転ポケットを狙い、

「掛ったー」となると、フィーバーが巻き起こるということは、

絶対に忘れない。

私は、その横でかずこさんを見守りながら、付き合う程度に玉を打つのだけれど、

私の勝率は、今のところ10割なのだ。

行けば掛かる。

絶対に、掛かってしまうので、

そんな時は、負け越している、かずこさんに台を譲り、

その横で打ち始めても、掛かってしまう。

 

こうなると、

ある意味、アルバイト感覚だ。

 

それでも、私にとって、パチンコは楽しみではない。

ふっと不安にさえなる。

「ここで、私の一生分の運、使ってしまっているんじゃないか?」と。

とはいえ私が勝てば、

かずこさんの年金を減らさずに済むからいいのだ。

そして、実は楽しみもある。

 

パチンコを打ち終えた後のラーメン屋だ。

そこは、パチンコ屋さんの一角にひっそりと営業している。

本当にひっそり、派手な看板もないから、

私は、かずこさんとパチンコ屋へ行くまで、まったく知らなかった。

 

我ら愛知県民のソウルフードである『スガキヤ』だ。

ところが、そこは、

普通の『スガキヤ』ではない。

価格帯も、普通のスガキヤより高めで、メニューもちょっと違う。

なによりも、ラーメンの質が高いのだ。

初めて食べた瞬間、

「こんなスガキヤ、初めて~」

と叫んだほどだ。

『バナナマンのせっかくグルメ』の日村ロボを見つけたら、

私は絶対、そこを教えると決めている!

 

そんなわけで、

昨日も、大勝した私は、かずこさんにラーメンをおごった。

昔から貸し借りを嫌うかずこさんは、おごられる事も嫌うのだが、

この時ばかりは、素直におごられる。

そんな母も、新鮮で楽しい。

 

さて、我が家の白族は何してる?

おたま「おい、ベッド落としてるぞ」

 

おたま「ダメじゃないか」

 

のん太「やい、ちろいの!のんとやりゅのか?」

 

おたま「なんなのだ、あの態度?」

おたま、呆れて行っちゃったよ。

 

ダメじゃないの、のんちゃん?

のん太「のんの勝ちらな!」

そういうことじゃないと思うけど・・・。


悩ましい顔の猫

2022年06月04日 | 日記

眠い、土曜日だ。

 

おはようございます。

だからといって、起床時間は変わらない。

私は、365日、4時半起きだ。

体内時計というか、膀胱時間が、4時半を知らせてくれるから、

どうしたって、起きなければならない。

憎らしい、膀胱め!

 

そんな眠い今朝、

トイレへ行くと、

「あれっ?」

少量の出血だ。

ままままま、まさかの月経か?

7か月来なかったから、そろそろ卒業かと思いきや、

忘れた頃に、やってきた・・・かもしれない?

違う?

これは、なに出血だろうか?

悩ましい子宮め!

 

昨今は、月経も社会的にオープンになってきましたね。

考えてみれば、私達は月イチで血を流しながら生きて来た。

血を流しながら働き、血を流しながら家事をこなし、

そして、そんなただ中というのに、偶然鼻血まで出る時だってある。

鼻下をツーっと流れる感覚にハッとして、うっかり包丁で指を切ったら、

もはや、それは血みどろの事件現場だ。

「いや~ん、ねえちょっとぉ。ティッシュ取って~」

そう叫びながら、後ろを振り返ると、

ゴロンと寝転がって、テレビを眺める男がいる。

私は咄嗟に、もはや無心で、

「死ね!」

と叫んでしまったことがあります。

 

女と男の違いも、悩ましいものだが、

君達は、いいな~。

男同士で、仲良くしちゃってぇ

 

と、思いきや

その顔、どうしたの?

 

ねえ、なんか悩ましいの?

その表情は、なんなのだ?!

男って、分からんわ~


長いので、お時間のある時にでも・・・(ちょっと付け足し版)

2022年06月02日 | カズコさんの事

一昨日、帰宅したと同時に、

父から電話があった。

「また胸が苦しいって言っとるけど、見に来てくれんか?」

 

おはようございます。

3月、母が心筋梗塞で倒れた時と似ている。

私は、ビクついた。

実家へ行ったら、しばらく家に戻れないかもしれない。

そう思い、とりあえず猫達にご飯をあげてから、向かうことにした。

 

最近、どうもいけない。

私は、母に苛立つことが増えて来ていた。

アルツハイマーは、容赦なく進行していく。

それに加えて、あの大飯食らいだった母が、物を食べたがらなくなった。

そのくせ、買い物へ連れて行けば、カゴに片っ端から食料を入れてしまう。

そんなの要らないでしょうと諫めると、

「食べるんや!欲しい!」

と駄々を捏ねる。

でも、買って帰れば、

「誰がこんなもん買ったんや?お前、頭おかしいわ」

とケロっと言うものだから、苛立つ訳だ。

しかも、全てを忘れ、

「わしは、車を取り上げられたから、どっこも出かけてられん。」

と文句を言う。

いや今、買い物から帰ったとこだろうがと言っても、

「ほっかや?お前がおかしいわ」

と逆ギレだ。

 

それでも、

最近、私はよく、母に料理を振る舞うようになった。

料理は、もう全くできなくなった母に、少しでも食べて欲しい。

そして、それ以上に、溢れた食材を救済したいからだ。

 

昔から、かずこは熱心に料理を作るような人ではなかった。

ましてや子供のために、子供が喜ぶような料理を作るような母親じゃなかった。

だから私は、唐揚げを知らない子供だった。

ハンバーグもオムライスも、スパゲッティーも知らなかった。

かずこが作るのは、もっぱら自分と父の為の酒のつまみだ。

唐辛子が贅沢に混入された、地獄のピリ辛こんにゃく。

こしょうを豪快に振り掛けた、具無し火噴きやきそば。

激的辛み大根おろしに、生姜多すぎの薬膳もどき素麺。

とにかく、辛いったらありゃしないのだ。

加えて、かずこは、味覚が音痴だ。

愛知のひばりちゃんと言わしめるくらい歌は上手だったのに、

味覚は絶望的に音痴なんだ。

そして、子供のために何かをするなどという発想は一切ない母親だった。

 

小学4年生の頃だったろうか。

学級内でお誕生日会なるものが流行った。

私は馬鹿だから、何人かの会に喜んで参加してしまった。

千鶴ちゃんのお母さんの作ってくれた唐揚げに出会い、

ともちゃんのお母さんの手作りケーキに出会い、

ゆりちゃんのお家でグラタンなるものに出会った。

どの子の家も、まるでお城みたいで、どの子もお姫様みたいだった。

ある日、

「おかっぱのお誕生日会にも呼んでね」

と言われ、ようやく気が付いて、心臓が止まりそうになった。

私は、歯を食いしばりながら家に帰り、酒をあおる母に、決死の覚悟で土下座したが、

母は、

「お前なんかのために、そんな面倒な事、やってられるもんか」

と、煙草の煙と共に吐き捨てた。

それでも、他の子の家に行ってしまったお返しはしなければと、

しぶしぶ受けてもらったが、

当日は、一人で会場となる部屋を掃除して、一人で大きなテーブルを運んだ。

その上に、飾られた料理は、全て母が適当に買って来た総菜だった。

私は、すでに嫌な予感がしていたが、

ゆりちゃんは、ニコニコしながら他の女の子たちに目配せをして、

「せーの」

と息を合わせた。

その時、いままでムスッとしていた母が、口を開いた。

「あのな、うちは子供のために、こんな事したるほど、暇やないんや。

今度だけやから。もう、こいつは呼ばんといて。」

女の子達の笑顔が凍りついたのを見て、私はただただヘラヘラしているしか術が無かった。

私はあの時、お姫様の代わりに、つまらない道化師になった。

 

猫達の給餌を済ませ、

実家に駆けつけると、母は不安そうな面持ちで座っていた。

食卓には、手付かずの缶ビールとグラスがセットされている。

「どんな風に苦しい?胸が痛い?」

私は問いかけながら、母の顔に汗をかいていないか触れた。

すると、母が、

「苦しくはない。」

と言うではないか。

「ん?」

苦しくは・・・ない?

「頭がぼーっとして、鼻水が止まらんのや。病院、行った方がええかな~?」

さすが、トンチンカンだ。

これは認知症のせいではない。

母は、元来トンチンカンだ。

昔から、時々心因性の『どっか悪い気がする病』に罹る。

本人は、そうやって自分に逃げ場を与えているとは気付いていない。

本気で、どこかが悪くなったように思えてしまうのだ。

そうなると、主訴はどんどん変わっていく。

痛いから苦しいに変化し、時にはフラフラするとなり、かなりこじれると、

「ありえんくらいのウンコが出た。おかしい。病院へ行った方がええか?」

と心配する始末だ。

かずこの『どっか悪い気がする病』は乙女心よりも気まぐれだ。

 

私は、とりあえず血圧を測ったけれど、数値は正常値。

顔に汗もかいていない。

ましてや、苦しくもない。

となると・・・きっと大丈夫だ。

「わしはよ、はよ死にたいわ。」

突如、嘆き始める、かずこ。

「よし、だったら、病院は行かずにおこう。

迂闊に行ったら死ねなくなるもんな。ほら、ビール飲もう。

大丈夫!じゃんじゃん飲んで、ころっと死ねたら、ラッキーだろ?」

私は笑いながら、母のグラスにビールを注ぎ、

その缶から直にビールを口に含んでみせた。

そして、大量に買い込まれた食材を前に、

「さて、なんか美味いもんを作ろうな。」

と腕まくりをした。

 

なんだよ、まったく!人騒がせなっと思いながら料理し始め、私はハッとした。

昔の、嫌な思い出を呼び起こしたって、もうそこに怒りは無い。

昔の恨みつらみが、付随してこないのだ。

以前の私は、なにかにつけ、昔の母のせいにしていた。

苛立つのも、怒れるのも、自分の人生が思うようにならないことさえ、

「母さんがあんな親だったからだ」という逃げ場に逃げ込んだ。

それなのに、

振り返ると、かずこは恐る恐るビールをちびちび吞んでいる。

怖いなら、呑まなきゃいいのにだ。

笑っちゃう。

イライラするけど、笑っちゃう。

 

私は、何かを乗り越えたのかもしれない。

心の中で、長いこと、うじうじした小さな私は、

恨みながら、妬みながら、母の愛を乞うてきた。

それが、私を長いこと、苦しめてきたし、握りしめてきた。

決して離すものかと、意地でも握りしめて生きてきたのだ。

何もかも忘れて行く母が恨めしかったはずなのに。

それでも、どんどん変わって行く母にがむしゃらに着いてきた。

かずこは、もう昔のかずこじゃない。

もっと酷い!

だけど今、私はまるで暴走列車かずこ号に乗って、

来たことのない景色に連れて来られたみたいな爽快な気分になっている。

爽快に、イライラしている!

 

「よし、できたぞー」

よし、ここからが本当の始まりだ。

今の母と、今の私とで紡ぐ時間が始まった。

「なんかよ、これ甘いな。菓子みたいに甘い。」

「うっさい!食べれ!!」

 

この頃は、うじうじしてたっけな。