このところ劇場のはしごが休日の定番と化していますが・・・^^;
五反田から六本木1丁目に・・・。
2013年4月21日(日)19:00スタートのユジャ・ワン ピアノ・リサイタル
サントリーホールの大ホールにて。
スクリャービン: ピアノ・ソナタ第2番 嬰ト短調 op.19 「幻想ソナタ」
プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 op.82
休憩
リーバーマン: ガーゴイル op.29
ラフマニノフ: ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.36(1931年改訂版)
アンコール曲
シューベルト(リスト編): 糸を紡ぐグレートヒェン
ビゼー(ホロヴィッツ編): 「カルメン」の主題による変奏曲
グルック(ズガンバーティ編):メロディ
プロコフィエフ: トッカータ
ショパン: ワルツ 嬰ハ短調 op.64-2
ロッシーニ(ホロヴィッツ編): フィガロのアリア「私は街の何でも屋」(セヴィリアの理髪師より)
(写真は梶本音楽事務所のHPからお借りした、トッパンホールのもの)
16日に水戸芸術館でスタートしたJapanTourの最終日。
スケジュールを観ると連日なんですよね・・・。さすがは1987年生まれ。若いって素晴らしい。
さてさて、アルゲリッチをして「すごい才能を発見」と言わしめたChineseLady、ユジャですが、
この日の演奏も圧巻でした。
中国系のピアニストにありがちなのですが、とにかくテクニックが素晴らしく、叩きつけるかのように強いタッチの演奏を得意とする・・・が抒情的な表現は苦手?というイメージ、でしたが、ユジャの場合は正確すぎるまでにクリアなタッチ、早弾きでも決して乱れることのない音、そしてメロディラインを明確に打ち出すコンセプトの明確さが際立っている感じ。
それに加えて、こんなのも弾けるのよ、的なアンコールでのショパンは、情緒に流されることのない端正なフレージングと余裕感溢れる強弱のアクセントで、アカデミックにまとめて。
プログラムで読むと、作曲家自身の演奏にヒントを得、余計なものをそぎ落とした本質的な演奏を心がけているご様子。
「ハリケーン・ユジャ」と呼ばれている彼女のスタイル、演奏自体は疾風怒濤の如しでとにかく圧倒されるのですが、ステージ衣装も彼女独特。
スレンダーで伸びやかに筋肉質な身体をタイトなミニドレスに包み、13cmのハイヒールエナメル黒パンプス・・・という出で立ち。
この日はプログラム前半はワンショルダーの黒のミニドレス。
休憩をはさんだ後半は朱赤のビスチェミニドレスでともに身体にピッタリしたタイトなもの。
サンフランシスコのツアー初日では「ボンドガールのような」と新聞評で紹介されたという彼女独特のステージ衣装が相まって、なかなかシャープでセンシュアルでアグレッシブかつアカデミックな演奏を堪能しました。
プロフィールに「スタンウェイ・アーティスト」とあるのですが、これはあのピアノのスタンウェイ社から
サポートを受けている、ということでしょうか。
それも納得かも。
彼女の演奏からは、ピアノという楽器の可能性を極限まで追及するとこうなるのか・・とタメ息をつかせるものがありますもの。
アンコール最後の「セヴィリアの理髪師」などはオペラの多重唱の盛り上がりを彷彿とさせる複雑なハーモニーがそのまま崩れることなくどこまでも加速していき・・・
アクセル全開だけれども、冷静なレーサーのような彼女でした。
五反田から六本木1丁目に・・・。
2013年4月21日(日)19:00スタートのユジャ・ワン ピアノ・リサイタル
サントリーホールの大ホールにて。
スクリャービン: ピアノ・ソナタ第2番 嬰ト短調 op.19 「幻想ソナタ」
プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 op.82
休憩
リーバーマン: ガーゴイル op.29
ラフマニノフ: ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.36(1931年改訂版)
アンコール曲
シューベルト(リスト編): 糸を紡ぐグレートヒェン
ビゼー(ホロヴィッツ編): 「カルメン」の主題による変奏曲
グルック(ズガンバーティ編):メロディ
プロコフィエフ: トッカータ
ショパン: ワルツ 嬰ハ短調 op.64-2
ロッシーニ(ホロヴィッツ編): フィガロのアリア「私は街の何でも屋」(セヴィリアの理髪師より)
(写真は梶本音楽事務所のHPからお借りした、トッパンホールのもの)
16日に水戸芸術館でスタートしたJapanTourの最終日。
スケジュールを観ると連日なんですよね・・・。さすがは1987年生まれ。若いって素晴らしい。
さてさて、アルゲリッチをして「すごい才能を発見」と言わしめたChineseLady、ユジャですが、
この日の演奏も圧巻でした。
中国系のピアニストにありがちなのですが、とにかくテクニックが素晴らしく、叩きつけるかのように強いタッチの演奏を得意とする・・・が抒情的な表現は苦手?というイメージ、でしたが、ユジャの場合は正確すぎるまでにクリアなタッチ、早弾きでも決して乱れることのない音、そしてメロディラインを明確に打ち出すコンセプトの明確さが際立っている感じ。
それに加えて、こんなのも弾けるのよ、的なアンコールでのショパンは、情緒に流されることのない端正なフレージングと余裕感溢れる強弱のアクセントで、アカデミックにまとめて。
プログラムで読むと、作曲家自身の演奏にヒントを得、余計なものをそぎ落とした本質的な演奏を心がけているご様子。
「ハリケーン・ユジャ」と呼ばれている彼女のスタイル、演奏自体は疾風怒濤の如しでとにかく圧倒されるのですが、ステージ衣装も彼女独特。
スレンダーで伸びやかに筋肉質な身体をタイトなミニドレスに包み、13cmのハイヒールエナメル黒パンプス・・・という出で立ち。
この日はプログラム前半はワンショルダーの黒のミニドレス。
休憩をはさんだ後半は朱赤のビスチェミニドレスでともに身体にピッタリしたタイトなもの。
サンフランシスコのツアー初日では「ボンドガールのような」と新聞評で紹介されたという彼女独特のステージ衣装が相まって、なかなかシャープでセンシュアルでアグレッシブかつアカデミックな演奏を堪能しました。
プロフィールに「スタンウェイ・アーティスト」とあるのですが、これはあのピアノのスタンウェイ社から
サポートを受けている、ということでしょうか。
それも納得かも。
彼女の演奏からは、ピアノという楽器の可能性を極限まで追及するとこうなるのか・・とタメ息をつかせるものがありますもの。
アンコール最後の「セヴィリアの理髪師」などはオペラの多重唱の盛り上がりを彷彿とさせる複雑なハーモニーがそのまま崩れることなくどこまでも加速していき・・・
アクセル全開だけれども、冷静なレーサーのような彼女でした。
このお姿でピアノの前に立ち、ザッと一礼。
座るとすぐに弾き出すんですけど・・・いや、常に全開!な感じで、もう凄いとしか@@
この日はツアー最終日だったことと観客の反応がとても良かったことが相まっての
大サービス6曲のアンコールで、それぞれ彼女のピアノの方向性がハッキリとわかる演目で、とても良かったです{ルンルン}
プログラムの顔写真の眼力が凄く、どれも如何にも気の強い中国人ア―ティスト、と言う感じで(ふき出しをつけるなら、「フフン」という感じ?)、こわもてかと思いきや、演奏後の演奏前と全く同じ、ザッとした一礼後のニコっとした笑顔は思いのほか可愛らしく、GAPに落ちるヒトもいそうでした{ラブ}