2012年 9月12日(水)
かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホールにて
若き俊英チェリストによる、ソロ・コンサート。
横坂源 25歳。
4歳半でチェロを手にし、15歳で全日本ビバホール・チェロコンクール最年少優勝。
2010年(23歳?)難関、ミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門で2位入賞。
桐朋、芸大を経て、現在、シュツットガルト国立音楽大学に在学中。
サントリーホールディングス所有の1710年Pietro Giacomo Rogeri制作のチェロを貸与されている。
ラ・フォル・ジュルネ新潟に続けて参加している模様。
ピアノ伴奏が 北村朋幹。
1991年生まれということは21歳?
愛知県出身。各種コンクール受賞経験を持ち、芸大を経て、現在ベルリン芸術大学に在学中。
師匠はライナー・ベッカー、伊藤恵。
アナリーゼが得意らしく、演奏会のプログラムは通好みの選曲と解説だそうですが、
残念ながら、今回はご自分が主ではないからか、準備されていない模様。
若手実力派、ということで楽しみにしておりました。
演目は
ベートーヴェン:モーツァルトの「魔笛」の主題による12の変奏曲 ヘ長調 Op.66
ベートーヴェン:連作歌曲集「遥かなる恋人によす」 Op.98
シューマン:幻想小曲集 Op.73
<休憩15分>
メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ 第2番 ニ長調 Op.58
アンコール: サンサーンス「白鳥」
一曲目、ピアノの音とチェロの音の音量がアンバランスで演奏もちょっと硬い?
こんなものかと思いきや、
2曲目では端正なドイツ歌曲らしい、精神的な理想を求める愛と憧憬が端正な演奏の中に香り立ち、ベートーヴェンらしい情熱も感じ取れる良き演奏。
いよいよ興が乗ってきたかと身を乗り出すと、
3曲目のシューマンでは、非常に伸びやかに
チェロという楽器のポテンシャルを自在に引きだし、歌い上げる。
ピアノとの息もぴったりで、楽曲のロマンチックな味わいがいい形で浮かび上がってきました。
休憩の後の、第2部では
メンデルスゾーンのチェロ・ソナタ。
色々な技巧を凝らした作品ですが、そこにとらわれすぎず、曲の持つ明朗な疾走感を活き活きと表現。
若手らしい生命力と、若者離れした端正さを併せ持つ、気持ちの良い演奏でした。
アンコール曲は
「瀕死の白鳥」で有名な、サン・サ―ンスの「動物の謝肉祭」から「白鳥」を。
先月のロパートキナ様の「瀕死」がフラッシュバックして思わず目頭が熱く・・・;;
わたくし自身の好みより少しアップテンポなのが気になりましたが、チェロの響きが美しくて・・・。
やはり、生演奏は良いですね
お二人とも、細身で可愛らしいVISUALなれど、音楽的にはすでに様々なオケとの共演など、経験を積みながら成熟していらっしゃる模様。
これからの一層の成長が楽しみな若手2人、でした
かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホールにて
若き俊英チェリストによる、ソロ・コンサート。
横坂源 25歳。
4歳半でチェロを手にし、15歳で全日本ビバホール・チェロコンクール最年少優勝。
2010年(23歳?)難関、ミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門で2位入賞。
桐朋、芸大を経て、現在、シュツットガルト国立音楽大学に在学中。
サントリーホールディングス所有の1710年Pietro Giacomo Rogeri制作のチェロを貸与されている。
ラ・フォル・ジュルネ新潟に続けて参加している模様。
ピアノ伴奏が 北村朋幹。
1991年生まれということは21歳?
愛知県出身。各種コンクール受賞経験を持ち、芸大を経て、現在ベルリン芸術大学に在学中。
師匠はライナー・ベッカー、伊藤恵。
アナリーゼが得意らしく、演奏会のプログラムは通好みの選曲と解説だそうですが、
残念ながら、今回はご自分が主ではないからか、準備されていない模様。
若手実力派、ということで楽しみにしておりました。
演目は
ベートーヴェン:モーツァルトの「魔笛」の主題による12の変奏曲 ヘ長調 Op.66
ベートーヴェン:連作歌曲集「遥かなる恋人によす」 Op.98
シューマン:幻想小曲集 Op.73
<休憩15分>
メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ 第2番 ニ長調 Op.58
アンコール: サンサーンス「白鳥」
一曲目、ピアノの音とチェロの音の音量がアンバランスで演奏もちょっと硬い?
こんなものかと思いきや、
2曲目では端正なドイツ歌曲らしい、精神的な理想を求める愛と憧憬が端正な演奏の中に香り立ち、ベートーヴェンらしい情熱も感じ取れる良き演奏。
いよいよ興が乗ってきたかと身を乗り出すと、
3曲目のシューマンでは、非常に伸びやかに
チェロという楽器のポテンシャルを自在に引きだし、歌い上げる。
ピアノとの息もぴったりで、楽曲のロマンチックな味わいがいい形で浮かび上がってきました。
休憩の後の、第2部では
メンデルスゾーンのチェロ・ソナタ。
色々な技巧を凝らした作品ですが、そこにとらわれすぎず、曲の持つ明朗な疾走感を活き活きと表現。
若手らしい生命力と、若者離れした端正さを併せ持つ、気持ちの良い演奏でした。
アンコール曲は
「瀕死の白鳥」で有名な、サン・サ―ンスの「動物の謝肉祭」から「白鳥」を。
先月のロパートキナ様の「瀕死」がフラッシュバックして思わず目頭が熱く・・・;;
わたくし自身の好みより少しアップテンポなのが気になりましたが、チェロの響きが美しくて・・・。
やはり、生演奏は良いですね
お二人とも、細身で可愛らしいVISUALなれど、音楽的にはすでに様々なオケとの共演など、経験を積みながら成熟していらっしゃる模様。
これからの一層の成長が楽しみな若手2人、でした
とってもうらやましいです。
チェロと伴奏の2人の若者のこと、あれこれ見てみました。
伴奏くんのほうは、シンジカガワくんみたいです。
こんな若い2人が舞台に立っている姿は、
それはそれはさわやかだったのでしょうね。
シューマンの幻想小曲集は、
ちょうどうちにもジャクリーヌ・デュ・プレのがあったので
さきほどひっぱり出してきて久しぶりに聴いてみました。
冒頭の部分は思ったより抑え気味だったので、
なるほど若者のほうはきっと、高らかにうたっていたんだろうなと想像できます。
自らの身体を動かすことなく(^^;)受動態ではありますが、
日々舞台から、様々なものを受け取って・・・
その幸せを少しでもおすそわけ出来たら嬉しいのですけれども{りんごちゃんNG}
まみさんは自ら動かれて、色々な楽しみごとを作りだされているご様子、
いつもまぶしく拝見しております{キラピンク}
そうですね~。
今時の若者はサッカーでも音楽でも、高いレベルで表現することに
てらいがなく、真摯で、一昔前のプレッシャーにさいなまれる余りの
自意識過剰感がなくて、実に爽やかですよね{キラブルー}
クラシックの演奏は、自分の記憶の中での巨匠による演奏がスタンダードになっている分、
違う演奏家の異なる解釈で聴くと時には違和感もありますが、新鮮で面白いと
感じることもあり・・・。
横坂氏は、楽器とともに歌い始めるとその耽溺ぶりが少し意外でもあり
魅力的でもありました{ルンルン}