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ウィーンフィル・ニューイヤー・コンサート 2012

2012-01-07 05:46:39 | MUSIC
新年おめでとうございます

毎年、この話題で年頭を飾っているような気がしますが、やはり!お正月の楽しみと言えば、元旦の夜、
はるかウィーンより衛星生中継で送られる、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニュー・イヤ―・コンサート



楽友協会大ホ―ルを埋める正装の紳士淑女(必ずお着物の日本人女性がちらほら)、
毎年趣向を凝らされたフラワー・アレンジメント、
そして、毎年楽しみな、世界的指揮者とウィーン・フィルの競演とそのプログラム。
ワルツの場面で挿入されるバレエシーン。

毎度のことながら、心踊りますね

まずは今回の曲目をウィーンフィルのブログより・・

Johann and Joseph Strauss: "Vaterländischer Marsch (Fatherland March)"
Johann Strauss: "Rathausball-Tänze (City Hall Ball Dances)", Waltz, op. 438
Johann Strauss: "Entweder – oder! (Either - Or!)", Fast Polka, op. 403
Johann Strauss: "Tritsch-Tratsch (Chit-Chat)", Polka, op. 214
Carl Michael Ziehrer: "Wiener Bürger (Viennese Folk)", Waltz, op. 419
Johann Strauss: "Albion Polka", op. 102
Joseph Strauss: "Jokey Polka (Jockey Polka)", Fast Polka, op. 278

- Intermission -

Joseph Hellmesberger, Jr.: Danse Diabolique (Diabolic Dance)
Joseph Strauss: "Künstler-Gruss (Artists Greeting)", Polka française, op. 274
Johann Strauss: "Freuet euch des Lebens (Enjoy Life)", Waltz, op. 340
Johann Strauss, Sr.: "Sperl Galopp", op. 42
Hans Christian Lumbye: Copenhagen Railway Steam Gallop
Joseph Strauss: "Feuerfest (Fireproof)", Polka française, op. 269
Eduard Strauss: "Carmen-Quadrille", op. 134
Peter I. Tchaikovsky: "Panorama" from the Ballet "Sleeping Beauty", op. 66
Peter I. Tchaikovsky: "Waltz" from the Ballet "Sleeping Beauty", op. 66
Johann and Joseph Strauss: "Pizzicato Polka", no opus number
Johann Strauss: "Persischer Marsch (Persian March)", op. 289
Joseph Strauss: "Brennende Liebe (Burning Love)", Polka Mazur, op. 129
Joseph Strauss: "Delirien (Delirium)", Waltz, op. 212
Johann Strauss: "Unter Donner und Blitz (Thunder and Lightning)", Fast Polka, op. 324

前半、楽しかったのは、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」
どんな悪童でも?天使に見える魅惑のセーラー服をまとったウィーン少年合唱団が花を添えます。

ウィーンフィル、ニューイヤーコンサート2度目の登場、ヨーロッパで絶大な人気を誇るマエストロ、マリス・ヤンソンス。
静電気のせい?前髪がパサパサと乱れていて、お年を召されたなぁ・・と思いましたが、
乱れた前髪を撫でつけて登場の後半はもう、ノリノリで・・・先の感想、失礼いたしました
どの演奏も素晴らしかった!

まずはヘルメスベルガ―の「悪魔の踊り」
ヤンソンスさんはこういうUPテンポな曲を小気味よく響かせるのがお得意?
とても良かったです。

続いてのワルツ「人生を楽しめ」では、今はマニュエル・ルグリが芸術監督、ということで、
意欲的なプログラム構成、新たな団員のオーディションなどで、活性化しているウィーン国立バレエ団員が登場。
山吹色のサテンのシンプルなドレスで、華やかです。
ここでは、Irina Tsymbal,、Denys Cherevychko,Natalie Kusch,Audley Teterin,
Marie-Claire D'Lyse,Alexandru Tcacencoの6名が踊ります。
前回の来日公演メンバーのデニスがいる!とチェック。

ルンビ―のコペンハ―ゲン蒸気鉄道のギャロップでは色々と趣向を凝らしたパーカッションが楽しい。


続く「鍛冶屋のポルカ」ではかなてこを駆使するヤンソンスさん^^



ここでもウィーン少年合唱団がしずしずと入場して合唱で盛り上げてくれました

ロシア人であるヤンソンスさんが、出自を意識してか、チャイコフスキーのバレエ音楽を。
眠れる森の美女から「パノラマ」と「ワルツ」を。
この「パノラマ」が本当に美しい曲で・・・;;
もともと、バレエで、リラの精が、狩りの一行から離れて1人になった王子に見せるオーロラ姫の幻影と、
姫と踊ろうとする王子を遮るリラの精とのパ・ド・トロワで・・・
ウィーンフィルの演奏が悪いはずがなく、新年早々、数々の名演を瞼に浮かべての夢想タイム。

続けての「ピチカート・ポルカ」は解説によると、大変珍しい原曲通りの演奏(弦だけでなく打楽器や管楽器のパートも演奏)だそうで、貴重な体験。
ウィーンフィルの名手たちが揃って弦を指でつま弾いて出す愛らしい音の繊細なニュアンスに酔いしれました。

ヨハン・シュトラウスの「ペルシャ行進曲」もエキゾチックで気持ちの良い演奏。
タンバリンのふちを撫で上げながら小刻みに震わせて出すベリーダンサーの振る鈴の音のような音など、
独得の奏法も映し出されて、やはりORFのカメラは曲を知り尽くしているなぁと感心。

そして、ヨーゼフ・シュトラウスが兄と弟の結婚を祝して作曲したというポルカ「燃える恋」



生誕150周年でクリムトをフィーチャーして、ベルヴェデ―レ宮殿ロケ。
こんな洒落た仕掛けでスタート。



しかも、この絵「接吻」を前にして踊ります。
麗しのダンサーはマリア・ヤコヴレワ(Maria Yakovleva)とキリル・クルラ―エフ(Kirill Kourlaev)
最後にまた、最初と同じく絵画通りのポーズでしめる、という構成も良かったです。

でも、なんといっても演奏でこれは!と思ったのは、
ワルツ「うわごと」
これもヨーゼフ・シュトラウス。
冒頭のビブラートが幻想的な空気を醸し出し、一転して華やかな展開部がなんとも魅力的。
聞いていてウットリと陶酔してしまう・・・ロマンティックな名曲です。
なんと、ニューイヤ―コンサートでは12回も登場しているとか。
美の求道者、カラヤンのお気に入りだったというのも納得

ポルカ「雷鳴と電光」の後は、御約束の「美しき青きドナウ」
ワルツですから、バレエの映像に。



カップルが宮殿の中に入ると、天井が回って、気がつくとブルーのドレス姿に!



5組のカップルが踊ります。
Olga Esina,Roman Lazik,Nina Palakova,Mihail Sosnovschi,
Ketevan Papava,Eno Peci, Kiyomi Hashimoto, Shane A. Wuerthner,
Maria Alati,Damide Dato.



最後また、元の姿になって現実に帰っていく・・・。

ひとときの夢の世界にいざなってくれるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と
それを心から楽しむ人々・・・。
新しい年こそ、人々が美を享受できる平和な年となりますように











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