たいしたことではないはずだった。気に入ったサングラスがあった。フレームは赤。ナイキのスポーツ用だ。
目の色の薄い白人は、例外なく戸外ではサングラスをかけている。決して、かっこつけて居るわけではない。だいたい、例外なくかっこいいけどね。この地の紫外線は日本より強い感じがしている。山もないせいか、非常にストレートに光線にさらされている感じはする。
他方。目というのは、人格は現さないかもしれないが、感情や、疲れを表にも出す。しかし、これはちょっと出したくないところでもある。
例えば、前方から、ランナーが現れたとする。高校生のカップルだったり、シニアのカップルだったり、あきらかに減量目的の女性同士のペアだったりする。どこで、挨拶をしようかと迷う。
あちらはサングラスをかけているから、表情は読めない。こちらは、裸眼をさらしているから、手の内は全部見られているような気がする。ずるいなあ・・と日ごろから感じていた。
諸般の事情から、迷わず紅いサングラスを買った。ちょっとペプシマンになった気分だ。ところが、変に目の真中辺りでサングラスが宙に浮いている感じがする。
そうだった。彫りの深さが違うということを忘れていた。標準的日本人の話をしているわけではない。私だけのことに違いない。米国人に比べて鼻の高さが足りない。つまり、スプーンおばさんの老眼鏡のようにずり落ちる とまではいかないかないけど・・・・。
こちらは、ビッグヘッド。アンド、ビッグフェイス。サングラスは、鼻梁では止まらないものの、顔の幅と、ほっぺたでしっくりと????止まってくれた。
これで、走ったらどうなるのだろう。今日は、晴天。
気持ちよく、隙間だらけのサングラスで走ってみた。大丈夫。何の問題もない。
気持ちは軽いし言うことなし。来月はハーフの大会の際に、私のサングラスの雄姿をご披露いたしましょう。