ここでは、みんな気軽にガレージセールをして、不要になったものを売る。ガレージを開放してやるからガレージセール。庭に荷物を出してやるのは、ヤードセール。気候がよくなると、趣味のようにガレージセールを渡り歩く人たちもいる。
タウン誌とまではいかないが、地元のトピックをとりあげる新聞もあるので、そこに広告を載せておくと、結構人が集まる。趣味で渡り歩く人たちは、どうもそれをチェックしているようだ。
値段はほとんど捨て値に近い。ガレージセールをやると、物は大切にしよう、余計なものは増やさないようにしようと、つくづくと考えさせられる。だって、あの値段で買ったものが、この値段でしょう。さらに値引きを要求されるから、情けなくなってくる。自分がひどくバカなお金の使い方をしたような気持ちに苛まれる。実はこれが一番のガレージセールの効用かもしれない。
一方ガレージセールで物を大量に買ってくれる人がいる。その人の車はたいてい、物であふれている。値切って大量に買うから、賢い買い物かもしれないが、安いからと大量に買う人が、物を大切にするとも思えない。ちょっと、その人たちの所作を見ていても考えさせれるものがある。
よくあんなに物があるなあと・・・・他人事として、ガレージセールを今まで見ていたけれど。。。。。いざ、引越しとなると、私だって人のことをあれこれいえない。物がたくさんある。
こちらに来た、6年前は、息子達三人は私より背が低かった。それが、今では全員私より高い。彼らが着ていた洋服は、着られる人・・・という基準から全部私のものになった。だから、走ったり、テニスをしたりと運動系の時には、なんだか若い少年のような格好をしていることになる。
最近は、空色のランニングシューズやら、紅いサングラスやらも加わって、相当へんてこな感じだろうと思うが・・・・でも、まだ米人にはかなわない。みんな派手なんてものではない。私なんぞはまだまだ地味でおとなしい部類に入る。
しかし、きっと日本へ帰ったら、妙なヤンキーおばさんと陰口を言われるにきまっている。でも、いいんだ。それくらい精神的には鍛えられたよ。
さてさて、引越し準備は始まった。