帰国前最大の懸案であった、車を売る が昨日契約にこぎつけた。
買ってくれたのは、お子さんの小さい、アウトドア派の日本人のご家族。南の州から、ミシガン州に引っ越してこられたという。カナディアンロッキーの自然を楽しみたいそうだ。
わがセコイア君はそんな家族にはきっと、うってつけの車に違いない。
しかし、ここに来るまでが長かった。いろいろな訛のある英語で電話がかかってきた。幸いにも、親しい米人の友人が中にはいって、交渉を引き受けてくれたので、危ない橋を渡ることはなかった。
ただ、最終的に契約の段階で、米人の友人が、それは Japanese way でアメリカ人には理解できないと、ちょっと熱くなってしまった。
つまり企業をバックにした信頼関係だろうか・・・。私は相手の方の、銀行の残高よりも、どこの企業にお勤めで・・・と、名刺を信用した。
小さいお子さんを連れて、不慣れなミシガンの道路を運転して帰る(二台で帰る)こともあって、時間も気になった。大雨という天気も心配を増幅させた。
アメリカ人の友人は、あくまで安全な交渉が大事だと譲らなかった。最後は、うちの名義で登録してあるナンバープレートを、今すぐはずすように要求した。時間は7時10分前。でも、プレートをはずしたら、警察に声をかけられるに決まってるでしょう。
はずす、はずさないで、コウチャク状態が続いた。時間にして、5分くらいかもしれないが、声の高さも相まって、なんだかとても長い間、言い合いをしているように感じる。双方英語でのやりとりのなか・・・・・・
私は、つい、日本語で OKと言って、気をつけて帰ってくださいと、相手の家族に言ってしまった。
同じように、正義感の強そうな買い手の日本人の男性は、彼女が(わたしのこと)
yes と言っている と英語で、アメリカ人の友人に強く言ってしまった。
なんだか、いろいろあったけど、最後までうまくいってくれますように・・と祈るしかない。信じたのは私だ。
それが、Japanese way だったと、今頃思う。
昨日は朝から、セコイア君をきれいに拭いた。つい、話しかけながらになる。
最後のお別れには、涙がでるから、なんだか車って不思議な存在だ。
セコイア君の居ない、ガレージは寂しい。