新米担任が、クラスを持って半年が経った。
不安で仕方なかった初日。生徒たちを見た瞬間に好きになった。それから、半年。色々なことがあった。
成績は試験と平常点をもとに、以前からつけていた。担任になると、成績表にコメントと私の名前が入る。このコメントが曲者で・・・・・思い出が甦ってきて、そして愛情を込めて送り出すという気持ちもあいまって、泣けてくる。
ひとりひとりに思いがある。
おとといは思いがけず、以前のクラスの生徒から電話があった。日本語検定一級にも合格し、大学院の門も低くなったと思ったところで、思いがけず、帰ります という電話だった。よく電話をしてくれたと思った。でも、そこまで思いつめるまでに、どうして相談してくれなかった?と、後悔が残る。
生徒たちの一人ひとりに、胸襟を広げ、いつでも戻ってくるんだよ と送り出す。ここに居場所があるからね と送り出すつもりだ。
門出だ。でも、帰る道があってもいい。彼らの帰ってこれる場所でいたいとおもう。