新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

永井一郎氏逝去

2014-02-04 08:06:22 | コラム
名声優が亡くなった:

ここ数日間、大名声優・永井一郎氏の逝去を惜しむニュースを多くのテレビ局が流し続けている。遺憾ながらというか残念ながら当方はそういう方がサザエさんの波平役だったとは全く知らなかったので、共に惜しめと言わんばかりなので困惑していた。82歳で虚血性心不全だったと聞けば他人事ではないだろう。

彼等はこういう身内とも言える方が亡くなると一斉に弔意を深く長く表す。それ自体を批判する気などないが、漫画「サザエさん」をもう何十年も見ていない私などは永井一郎氏逝去といわれても、何方か解らないので当惑したのが残念だった。それだけのこと。

テレビ局とはそういうものだと解っているが、戸惑っている。だがお悔やみ申し上げて終わる。

ソチオリンピックでは勝ちまくって良いのだ

2014-02-04 07:50:49 | コラム
関心事(寒心か?):

3日のTVタックルでビートたけしも寒心を示していたが、高梨沙羅が勝ちすぎると恐らくまたスキーの連盟が何処か知らないが、スキーの規格変更を言い出すだろうという問題がある。過去に幾つこのような例があったか。一寸思い出すだけでも、水泳の平泳ぎでの潜水時間だったか長さの変更、ヴァレーボールのワンタッチを認めるルール改悪(改正ともいう)、スキーの複合のルール改悪とスキーの規格変更等々がある。

これらの先例を考えれば高梨沙羅が勝ち続けるのは大いに良いことだが、また何か変更を言い出す危険性(可能性などという甘いものではない)確率が高いと危惧する。これらの種目では負けるのは概ね欧米人であり、中国勢でも韓国でもなく、勝つのが日本である点が彼等には認めがたいのかと疑わざるを得ない。

次は個人的な興味の点である。スケートのフィギュアー等はその優劣は素人の観客がどう贔屓目に見ようと、審判員が判定するので判断しにくい。だが、スケート、スキー等の種目はほとんどがスピードを秒単位以下で競り合う性質だから、テレビなどで観ていては余程大きく相手を引き離しているように見えても時間で負けていればそれまでであり、ましてやスケートの500メートルのように30秒台ではあっと言う間もなく終わってしまうのだから、一寸目を離せば見逃してしまう。

こういう性質の競技を見ろ見ろといくら煽られてもそれほど興味が湧いてこない気がしてならない。だが、当方は人並みの愛国心を持ち合わせているし、代表選手たちがそこに到達するまでの苦労と練習にかけてきた心情と情熱を思う時、心の底から応援して上げるべきだとは思っている。言うなれば「ルールを改悪されるほど勝って勝って勝ちまくって良い」と思っている。

和製英語(=造語)とカタカナ語 #2

2014-02-04 07:20:35 | コラム
(承前)

ここでは和製英語類の分類であるが、私は“和製英語=造語”、“ローマ字式発音”、“言葉の誤用”の3種類に分けていくことにする。

和製英語=造語:
此処には素晴らしい造語もあるが、時には何とも不可思議で且つ面白いなと興味を引く例もあって、それを発見するのが楽しみである。
本論に入る前にその面白い例を挙げてみる。26年前まで住んでいた藤沢市に”Hand Made Coffee Shop”という看板を掲げた小さなコーヒー屋さんがあるのを発見したことがあった。(すでに店名を変更している)これは「手作りのコーヒーを売る店」で喫茶店ではないことは外から見ても直ぐに解った。だが、生半可に横文字になっているので違和感を覚えた。
何故かと言えば、これでは「コーヒー・ショップ」を手作りしたことになると思ったのである。では、これを英語にしてみようと思ったが、意外に難事業だった。おそらくこの店主が言いたいことは「コーヒー豆を自らの手で炒めて挽いていること」なのだろうが、これを全部訳すと”We roast and grind coffee beans ourselves here.”とでもなるのだろうか。だが、こんなに面倒なことを言わなくて”Hand Made Coffee”だけで十分だったと思う。因みに、スターバックスもタリーズも”handcrafted”という言葉を使って「手作り」を表している。私ならば大きく”Handcrafted Coffee”という看板を掲げその前に小さく”Enjoy our”と書いておくだろう。
私が見た限りでは少なくともアメリカでは「コーヒー・ショップ」が自ら店名に”Coffee Shop”を名乗ることが少なく、何か別の固有名詞を名乗っているが普通だからである。ホテルでは”Coffee Shop”と言えば”Main Dining”ではなくて、軽い食事を取れる食堂を指すことが多く、そこには概ね何らかの固有名詞が店名としてつけられている。上記のアメリカのチェーンでは看板にはCoffeeまでで、Shopとはなっていない。その違いがここにも現れていて、この手作り店でも几帳面にコーヒー・ショップと名乗って正確且つ万全を期しているのだろうと思う。これぞ文化の違いといいたいのだが。
そこで、思いつくままに例を挙げていくが、順序不同であることをお断りしておく。なお、自動車と野球用語は余りにも多いので、例外を除いて取り上げないことをご了承願いたい。

造語:
*フリーサイズ      one size fits all、
解説)これなどは傑作の一つに入れて良いと思う。「フリー」は確かに自由の意味もあるが、英語ではfreeはadmission freeのように入場無料の意味で使われることがある。この例のように、どの大きさにも合わせられるという意味で使う発想は凄いと思う。本来は「無料のサイズ」なのに「誰にも合うサイズ」と解ってしまう受け手の側の直感力もまた素晴らしい。なお、「フリー」は以下に続いて取り上げるように、割合にフリーに使われているようだ。
英語の意味は「一つの大きさで誰にも合う」とでも訳しておこうか。
*フリーライター freelance writer、
解説)これも単なる一例。フリーランスとするべきだったが、freeだけが残ってしまったと解釈している。思うに”lance”という単語が難しかったので、つい省いたのだろう?フリーアナウンサーも同類。まだまだある。
*フリーダイヤル toll free dial、
解説)ここではtollと言う見慣れない言葉が面倒だと思ったのか「取る」ことにしてしまったのだろうと解釈している。因みに、日本では”0120”だが、アメリカでは”1+800”である。これを覚えていても案外アメリカでは使うチャンスは少なかった。私自身では2回ほど使ったかな?
*フリーマーケット flea market、
解説)これも傑作である。本来は”free”=「自由」の意味ではなかったのである。このスペルは”flea”であって蚤のこと。この由来は「のみの市」だったらしい。rではなくlなのにカタカナにすれば発音がフリーなので、何となくfree なmarketのような感覚で捉えていないか?
*フリーバッテイング batting practice、
解説)これはオマケである。野球用語はカタカナ語の宝庫であり余りにも多いので取り上げる気はないが、例外で一つだけ入れておく。自由に打って良いのか無料で打って良いのか知らないが、自由な発想で作り出されたものと感心している。
野球用語(カタカナ表記のもの)で、本当の英語と連動しているものは数えるほどしかない。高校野球の中継でも、アナウンサー諸氏は何ら躊躇うことなく「速球」または「直球」を「ストレート」などと声高らかに言っているが、あれは歴とした日本語である。英語では”Fast ball”である。大体からして「投球」は「球」ではないのだから、アメリカ人は”pitch”と言う。”Here comes the pitch.”のように。なお、deliveryも使われることがある。
*オープンカー convertible or soft top、
解説)見た目で決めたか?コンバーティブルはカタカナ表記しにくいし、発音も困難と思ったのか。言葉の誤用に入れても良いかも知れない。
*オープン戦 exhibition game、
解説)オープンで置き換えられた言語は何れも発音しにくかったのか?これも立派な日本語であると思う。practice gameと言うのを聞いたこともあったが。
続く)