新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

ソチオリンピック雑感

2014-02-13 08:58:52 | コラム
冬季オリンピックを斜めから見れば:

ハーフパイプ:
この奇妙な(失礼!)ゲームの中継(だったのか?)を解説を聞きながらみていて、漸く少し解って来ました。面白いと思ったのがアナウンサーも解説も大技だと教えてくれる「ダブルコーク」で「テンエイティ-」とは何かと思えば「コーク」は” cork”で、ワインの栓抜き(=cork screw)のような回り方をするのだことでした。また「テンエイティー」とは飛び上がっている間にスキーを3回転させるので、360度の3倍で1,080度となるのだとか。

ここでカタカナ語の講釈に入れば、「コーク」はてっきり”Coke”のことかと思えば、”cork”を素直にカタカナ語の「コルク」にしないで、「コーク」と英語のままにした辺りが何とも言えず、また英語の部では「テンエイティー」は1,080は本来"one thousand and eighty"となるところを、"ten eighty"と別けて言うアメリカ式?を採用した模様で、この競技の発生源がアメリカだと思わせてくれました。

私は大体からして飛び上がる技に名前が付いているのが面白いし、それが全部英語(アメリカ語?)なのも面妖だと感じていました。だから、4位に沈んだ「絶対的帝王」だった、かのホワイトがアメリカ人だった訳だと納得。素直に「コークスクリュー」て言えば解りやすいのにと思いながら、知ったかぶりで(良く予習をしてきたか?)技の名前を連呼するアナウンサーの興奮振りを聞いていました。

場内放送の英語:
もう一つ面白かったのがこれでした。ハーフパイプ会場だけがどうか知りませんが、(他の競技を寝ないで見るほど熱心ではありませんので)全てアメリカン・イングリッシュと聞こえたこと。元々ロシア人には英語が絶妙に上手い人が多いのですし、ロシアは欧州の近くでありソチオリンピックには欧州人が多く参加するのですから、クイーンズ・イングリッシュでないのが寧ろ不思議でした。

私は「矢張りオリンピック会場ではアナウンスが英語で、英語はこのように国際語なのだから、小学校から教えるのは当然」等と言う輩が、あの場内放送を聞いて「それ見ろ」と勢いをつけそうなのが怖いのですが。

沙羅:
近頃花盛りの「キラキラネーム」の中でも「サラちゃん」は多いような気が。惜しくも4位に終わった高梨も「沙羅」でした。これは思うに英語の"Sara"ないしは"Sarah"を素直にローマ字式に読んで「サラ」か「沙羅」のような当て字にしたのでしょう。だが、私は"Sara"はカタカナ語にするのが困難な発音で、「セアラ」か「セァラ」か「セーラ」を混合したような発音になり、最も原語に近いのがもしかして「セィァラ」かなと思っています。要するに、"r"の発音のカタカナ表記は容易ではないということです。

既に亡くなってしまったタレントにSarah Lowellという人がいました。この女性の名前のカタカナ表記は「セーラ」でした。更にこの方の父親はアメリカ人だと聞いています。故に自分たちの発音に近いカタカナ表記を採ったのではないかな。高梨沙羅はインターナショナルスクールに通っているそうだから、もしかして"Sara"を「沙羅」とする矛盾に何となく気が付いているのかななどと夢想しているのです。