新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2014年1月の新宿区の人口統計

2014-02-05 08:36:56 | コラム
1月に外国人の減少が全体の減少を超えた:

新宿区役所の“広報新宿”の14年2月5日号によれば、14年1月の人口は238人減の32万4,082人だった。その中で外国人が対前月比で272人の減少で34,121人となっていた。即ち、区内で減少した数よりも外国人が減っていたのだった。ここ大久保・百人町界隈で見る限りでは相変わらず韓国語以外の言葉で語り合っている中国人と見える若者が増えている。居住者か訪問者か区別出来ないがイスラム教国の人も間違いなく増え続けている。

なお、12月には41人増えた人口は1月には238人も減少したが、32万4千人台の高水準を維持した。因みに、昨年の11月が1,011人増、10月が466人の増加、9月が100人の減少、8月が7人の増加、7月が238人の減少だった。

12月との比較では、日本人は男女合計で34人の微増で、内訳は男性が31人の減少で女性は65人の増加だった。外国人は男性では143人、女性は129人の減少だった。

今やJR山手線・新大久保駅を境にして東側になる大久保通りを明治通りに向かっているKoreatown方向には、イスラム教国と中国系及びタイかベヴェトナム系から入たちが明らかに少なく、西側になる小滝橋通りに方向には韓国語を話している者が極めて少なく、中国を主力にタイとヴェトナム系と思わせるアジア系が増えたと感じさせられるのだ。また、Koreatownを訪れる女性の減少傾向が一段落したかとも感じさせられた。

「新大久保駅前の文化通りのハラル・フードを売る数件の店を訪れるイスラム教徒たち増え続けるのは、あの一角にあるビル内に礼拝用の教会が設けられているからだ」と大久保通りに店を出していたインド人に教えられた。イスラム教徒は近隣の住民の迷惑など全く気にせずに往来で立ち話をするのは交通妨害で迷惑現象だと思うのだが。

1月の区内の人口に占める日本人の比率が89.47%と12月の89.40%と11月の89.40%に続いて90%を割ってしまった。なお、10月が92.4%、9月が87.05%だった。外国人の34,121人は全体の10.52%で、12月の10.60%を下回って。11月は10.59%で、10月は10.34%、9月は10.25%、8月は10.32%で、7月は10.32%と6月は10.39%、5月は10.43%、4月は10.13%、3月は10.17%、2月は10.23%、1月は10.45%だった。

参考資料:“広報新宿” 14年2月5日号




和製英語(=造語)とカタカナ語 #3

2014-02-05 07:46:00 | コラム
承前)

これほど延々と造語が続くと思っておられないだろう。未だいくらでもあると危惧する。

*ボディーチェック     body search、またはsecurity check、
解説)確かに身体をチェックするのだが、searchの代わりに使ったのは単語帳的知識のような気がする。最近は身体だけではなく靴までチェックされているのを知らないのか!
*プライベートブランド      private label、
解説)”private”という言葉は勝手に使われていることが多い。寧ろ誤用されていると言った方が正確かも知れない。だが、ここに挙げた例などは明らかにbrandの意味までをはき違えていると思う。ここは”label”なのである。屡々使われている略語の”PB”ではなく”PL”とせねばならないのだろう。だが、これだとProduct liability=製造物責任と混同されないような配慮があったのか?まさか。
“private”=「プライヴェート」をテレビに登場する芸人やアナウンサーたちが「私生活」のつもりで使っている。彼らが外来語を使って格好良く見せようとするのかどうか知らぬが、privateをどのような辞書で探そうと、外国人がどう言うかを聞いていようとしても、そんな意味はない。「私」に当たる言葉は”personal”であってprivateではない。どうしても「私生活」と言いたければ”personal affair or life”であろう。なお、”privacy”は”Webster”によれば”the condition of being apart from company or observation”とされていて「私生活」のことではあるまい。これは飽くまでも日本語であると知るべし。
余談だが、外国人が持ち物にイニシャルを入れて個人の持ち物であることを示している。日本語では「お名入れ」だが、これは”personalization”と言われている。
*ピットイン   pit stop、
解説)inとout、upとdownを恣意的に使っている造語が多いのもカタカナ語の特徴であると思う。イメージアップ、イメージダウンもその例になると思う。
*ゴールイン   finish or reach the goal or break the tape、
解説)これも上の例と同じだが、ゴールアウトはない。
*メインバンク             main financing bank、
解説)昔は「主力銀行」と言っていなかったか?これなどは遍く用いられていて如何にも英語らしい。だが、そうではないので要注意だ。アメリカにはこういう観念というかシステムがないと聞いた。であるから、ここに掲げたものは所謂「意訳」である。これは本来は”The main bank”とすべきなのだが、それを見たアメリカのビジネスパーソンは”Central bank”、すなわち「中央銀行=日銀」のような意味に取った。面白いが困った現象ではないか?
*スケールメリット      advantage or economy of scale、
解説)これも良くできた造語である。良く「単語」を知った人が単語を並べた結果でできたものと考えている。「メリット」をここに持ってくる知識があれば、何とか意訳ができたはずだと思う。”merit”とは何か褒められ、賞を貰え、崇拝されることを指すと思う。
*イメージチェンジ  makeover、
解説)主語と動詞の順序が入れ替わっているのが特徴。
*ヒーローインタビュー   interviewing the hero、
解説)すでに述べてある。いわば単語を並べただけという感がある
オーヴァードライヴ   outdrive、
解説)これも単語を並べている。ゴルフの言葉である。自分たちの感覚で作り上げたと解る言葉だ。
*ヴァージンロード   aisle where a bride walks or aisle of the church、
解説)もうここまで来ると発想の凄さに感心する。如何にもそれらしく作ってある。この造語をハーヴァード出身という漫才師・パックンがテレビで取り上げていたのが面白かった。彼は唯一言”aisle”=「通路」以外無いと。飛行機で通路側を”aisle seat”と言うではないか!
*アフターサーヴィス   service after the sales or after sales service、
解説)これも語順が違う。だが、意味を上手く表しているところが凄いと思う。
*ナイスショット   good shot or excellent shot or beautiful (golf) shot、
解説)上手く言えないが、こういう場合に使う言葉ではない気がする。
*ガソリンスタンド   gas station or filling station、
解説)何故stationの変わりに使ったのだろう?newsstandというから、それを真似たのか?
*モーニングコール   wake-up call、
解説)朝の電話と聞けば如何にもそれらしいのだが?
*ランニングマシン   treadmill、
解説)ランニング用のマシンという意味か?だが、これではマシンが走っていることになりはしないか?ランニングスローと同じくらいにおかしい造語だ。
*ロスタイム   extra time or injury time、
解説)散々言ってきたことだが、lossを形容詞で使ったのだろうが、それならばlostと過去分詞にした方が良かった。だが、それでも英語とは違ってしまう。
*カットソー   cut and sewn、
解説)これなどは初めて見た時には何か新たな編み方の固有名詞かと思った。andを省かれてしまったので、私には何のことか想像できなかった。
*ヴァイキング   Smorgasbord or buffet、
解説)ヴァイキングまたはバイキングは日本語に近いと思うが、北欧風の料理の意味でもある。Oxfordにはその意味を取り上げられていない。
*ワンコイン         one coin、
解説)全く意味も体も成していないというか、何ものも特定しない一見英語風だ。だが、テレビではほぼ間違いなく「レストラン等で500円で食べられる食事、特に昼食」を意味すると、視聴者の90%が認識すると疑っている、というか戸籍を得ている悪い例だろう。
何がいけないかと言って、我が国に流通するはコインが1円、10円、50円、100円、500円がある。それなのに「ワンコイン」とだけ言ったのでは、それらの何れに当たるかを特定しない。しかし、有無相通じる腹芸がある我が国では「500円」と思って貰える。英語というしつこく理屈っぽい言語で重要な点は「言わなくとも解ってくれるだろう」は通用しないのだ。
何度も言ってきたことで、「それで通用しているからそれで良いじゃないか」説は尊重する。しかし、繰り返しだが、「それは英語ではないこと」と「英語にはそういう思考体系がないこと」を覚えておいて貰えれば、これを書いた意図は達成出来るのだ。
*オーダーメード       custom or tailor made、
解説)誂えの服などのことをいうようだが、如何にも英語っぽい造語である。注文生産をそのまま英語にしてみたのだろう。made- to- orderという言い方もあるし、tailor madeという特別のお好みに合わせて等という表現もある。
*オッケー OK、
解説)「オーケー」が何故「オッケー」になったか不思議だ。しかも、この方が多用されている。OKの語源は“oll korrect”だとの説と“all correct”の誤記だとの意見と二つある。余り上品な表現ではなく、何としても使いたければ“all right”と言えと教えられた記憶もある。アメリカ人はOKを動詞に使って“OK’d”等とすることがある。即ち“~ has been OK’d.”という具合だ。
*ハイヒール         high-heeled shoes、
解説)この英語の表現は「こうすれば良いかな」と思っただけで、本当に欧米人が使っているかどうかは保証の限りではない。(失礼)ハイヒールと聞けば誰でも「ハイヒール」を思い浮かべるだろう。しかし、high heelだけでは意味を成さないと思う。
*フロントガラス windshield、
解説)見事な造語である。前にあるガラスと単語を並べたのだ。自動車の用語も野球用語度と同様に99%は英語ではないのだ。故に採り上げていけば切りがないので、典型的なものを幾つか挙げておくにとどめる。
*ハンドル      steering wheel、
解説)steerとは操縦するとの意味で、そのための輪であり自動車にはハンドルは使わない。自転車ならばハンドルで良いようだが。なお、steering committeeと言えば運営委員会になる。
*バックミラー rearview mirror、
解説)「後ろを見らー」と語呂合わせになっている辺りに先人の限りない知恵を見出す。リヤカーも同工異曲であれはbicycle trailerかbicycle-drawn cart等と言うらしいが。
*ベビーカー baby carriage (アメリカ式)、baby buggy (英国式)、
解説)何でもcarにすれば良いってもんじゃない。乳母車という古来の日本語は何処に行ったのだろう。
*ブレークする       もしかしてbreakthrough、
解説)嘗て故岡田眞澄がテレビ出演中に、誰かが「大躍進」ないしは「劇的に売れて流行した」と言う意味で「ブレークした」と言ったのを聞いて、「何でそんな言葉を使うの。それは壊れるという意味だよ」と言ったのが忘れられない。
その頃だったか、当方は光栄にも当マンションの有志のご意向を受けて「高級な英会話」とでも言いたい講座を続けていた。その受講者の一人でシニア会(=老人クラブ)の副会長の奥方が「ブレークする」に疑問を呈されたので、「強いて言えばbreakthroughに『躍進』か『進展』や『突破』という意味があるが」と答えた。すると彼女は「それ、頂きで、そのまま“breakする”になっているではないか」と言われて、一同大爆笑で終わったものだった。
続く)