新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

心から浅田真央の健闘を祈る

2014-02-18 18:57:48 | コラム
何としても3位以内には入ってくれ:

正直に言えば、私は如何に優勝候補だと言っても、勝手に過大な期待をかけないようにしている。即ち、オリンピックという場では何が起きるかの予想は極めて難しいからだ。確かに今期の浅田真央の出来は良かったが、不倶戴天(古いか?)の強敵・キム・ヨナが順調に復調してきた報じられる一方で、ロシアからは15歳のリプニツカヤも浅田を脅かすかの如き存在と報じられている。大接戦が予測出来る。

そういう客観情勢があれば、当方は浅田に優勝させてやりたいとは願っていても、そこは悲観論者である以上、兎に角何とか最善を尽くしてトリプルアクセルとやらを成功させ、後はキム・ヨナとリプニツカヤの出来を待つだけの状態に持っていくのが望ましいと思っている。遙か遠くの東京から「何が何で第1位を獲れ」等という圧力をかけてはならないとすら考えている。一番になるのに優ることはないが、3位以内でも十分に立派な成績ではないのだろうか。

また、男子の同じ種目では19歳の羽生結弦が既に優勝しているのだから、男女揃い踏みとなれば大変結構なことだ。だが、私は要らざる重圧をかけて萎縮させてはならないと思っている。特に浅田はテレビで見る限りでは非常に繊細な神経の持ち主であるかに見えるし、その強さの中にどことなく頼りなさが漂っているような辺りが特徴である気がする。今回で引退をほのめかしているようなので、何とか有終の美を自らの力で飾って貰いたいものだ。

競争相手の2人に負けるな、浅田真央。

佐村河内守問題

2014-02-18 08:56:25 | コラム
ゴーストライターの存在や工房制作があるのに:

言わば佐村河内守は当初は袋叩きにされていた感があった。しかし、彼が全聾者ではなかったと告白する前から、一部のマスコミにはゴーストライターがいたことは何も彼の問題に限らず広く認識されていたのではないか、という議論が出ていた。あそこまで非難されるような悪いことだったのかというような論調である。ま、現に「ゴーストライター」という言葉が存在している。

私は1990年代にある大手出版社の編集に携わっていた人物から、「某有名推理小説作家の作品がある時期から面白くなくなったのは、彼の事務所のスタッフが各人が書くべき筋立てを割り当てられて代筆しているからだ」と聞かされて、そういうこともあるものかと思ったことがあった。余りにも自分の日常生活から遊離した世界の話しだったので、それ以上の興味を感じなかった。

しかし、今回の佐村河内問題では不勉強にしてそういう作曲家がいたことすら知らなかったが、マスコミの論調に刺激されて彼が悪者であるかのような捉え方をしていた。そして、新垣隆という方が代筆していたと名乗って出てきたことの印象が非常に強烈だった。彼はこれまでにこの世にはゴーストライターがいることは公然の秘密だったようだったのを、そういう存在があることを周知の事実にしてしまったと思った。

その辺りまで考えたところ、90年代に聞かされた事務所の人たちが書いているという話しを思い出した。そうならば佐村河内守が新垣というゴースト・コンポウザーと組んでいたことはそれほど悪かったのかなと言う気もするが、全聾者を装った演出などは決して良いことではなく、その辺りを責められても仕方がないのだろうと考えている今日この頃である。