新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

休載のこと

2014-04-17 07:00:28 | コラム
検査入院のこと:

本17日から検査入院となり、お休みします。結果が良ければ19日中に退院できる見込みです。

宜しくご理解のほどお願い申し上げます。

真一文字拝

理研・笹井副センター長の記者会見に思う

2014-04-17 06:58:59 | コラム
笹井芳樹氏の社会人年齢に問題があるのでは:

昨16日に行われた理研の副センター長・笹井芳樹氏の会見の中継を聞くとも無く聞いていて思い浮かんだのが、私が最も親しくさせて頂いている某有名私大のT教授が嘗て「私の社会人年齢は大学院に進んだ22歳で止まっております」と述懐されたことだった。私はこれだけを伺っただけでも、T教授が尊敬に値する方だと十分に認識できたのだった。

笹井氏は精密に構築された論理で「この度の小保方女史のSTAP細胞の研究とその論文が"Nature"誌に発表されたことから巻き起こされた混乱等々には、上司であった自分には責任がないこと」を余り表情を変えることなく穏やかな語り口で述べて行った。私は「あー、矢張りその線で来たな」と思ったので、これ以上聞いてもほとんど意味がないと痛感した次第だ。

私には彼笹井氏を批判も擁護もする気はない。彼は所謂象牙の等の中で純粋に培養され、その優れた頭脳を活かして研究の道を進まれてきた立派な方で、一般のビジネスの世界での責任論や倫理観とは別の世界で50年以上を過ごしてきたのだと思う。マスコミも芸人も屡々芸人がそうでない世界で生きて来た方と結婚すると「一般人」と呼ぶ現象と同じで、笹井氏も「一般人」ではない世界で育ちそ成長して過ごしてきたのだと思って眺めていた。

そういう勉強や研究の世界で優れた乃至は世界的な実績を残してきた方々を、かかる実績があるからと認めて一般的な組織内の管理職と同じような地位に就けて(あるいは就いて頂いて)、その結果がどうのとか、責任に取り方が云々するというのは、私は全く見当違いの批判だと思っている。笹井氏に一般社会と同様な責任を問いたい人は問えば良い。だが、それで研究者としての実績や地位を危うくして何とするという気がしてならない。

換言すれば「学問や研究の世界を外からだけ眺めていて、自分たちの文化と合わないからあれでは駄目」などと批判しているのと同じではないのかなと思うのだ。だが、だからと言って笹井氏の責任回避の態度には問題があるとは思う。私は誰でも彼に直言できる方が「貴方は貴方が住んでおられない世界には通用しがたいことを言っておられるのですよ。この世には貴方のとは別の文化もあるのです」と教えて上げれば良いのだがと思っている。