新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

消費税率が8%に

2014-04-04 13:10:18 | コラム
消費税率引き上げ後の煩わしい外税表示:

特に何か8%に上がった後の調査をしようとも思わずに、悪天候の昨3日を除き街に出ていた。新宿駅西口の京王と小田急の両デパートの中を歩いている人の数は別段引き上げ前に比べて減ったとも感じなかった。京王の1階の女性用の靴売り場の特売には当たり前のように人だかりがしていた。1日にはフィットネスクラブの帰りにピーコックを覗いてみたが、良くも一夜の間に膨大な数の値札を外税と税込みの両方の表示をするように入れ替えたものだと感心させられた。

中には税込みの表示がない店もあり、その目的はこれで税込みと錯覚させるところにあったのか、またはそこまでの手間暇をかけなかったのかと疑ってしまった。5%と8%では暗算で税込み価格を出すのは易しくないので、暗算を得意としている当方もやや戸惑いがあった。報道では以前の5%込みの値段を表示して如何にも据え置いたかに見せて、支払いの際に外税と告知するレストランがあった由だ。

京王デパートで特売をやっていたことを指摘したが、新大久保駅前のマツモトキヨシで3月31日にそこでしか手に入らない整髪料がなくなったので新規に買ったところ、4月15日までに再度何か購入すると10%引きという券が付いてきた。直ぐそこの新装開店(リニューアルオープンという奇妙なカタカナ語があるが)したファミリーマートでは4月13日まで一回のお買い物につき100円引きのチラシをどっさりとくれた。何れも8%引き上げ後への明瞭な落ち込み対策だろう。だが、道路の向こう側のイオン系の小型食品スーパーには何の愛想もなかった。岡田一族は余程自信があると見たのはひが目か。

外税表示が認可されている以上仕方がないだろうが、表示された価格を一割増しにしてそこから一寸引いて考えるという計算法は面倒だ。しかしながら、新宿西口周辺と高田馬場駅の近所では店内の人の数は変わったという印象もなく、食料品のような必需品は普通に売れているようだ。だが、引き上げの結果が本格的に現れるのは上記の割引券の期限が切れる来週の後半以降になるだろう。

何分にも年金は減り、医療費の負担が増え、電気代は下がる見込みがない上にマスコミが騒ぎすぎだったので、負の効果の危険性無しとはしないのは残念だ。安倍内閣の正念場がまた増えてきたのではないか。

変わりゆく名前

2014-04-04 08:46:25 | コラム
当世風に言えば「下の名前」の変化だ:

先頃終わった選抜高校野球も1~2回戦辺りは時々見ていたが、準々決勝から先ともなればかなり本気で見ていた。

野球論は兎も角、かなり気にして観察していたのが名前だった。女子ほどではないが言うところの「キラキラネーム」が多かったのは間違いない。先ず注目していたのは「翔」の字。対戦中の2校の何れかに単独で翔とするか、あるいは翔太のように複合系にしている者が未だにいる。私はこのような命名が何時の頃から流行し始めたのかは知らないが、自分の子供の名前を流行廃りに基づいて決める感覚と神経は理解出来ない。

次はキラキラネームだが、これには「何か新しい時代の感覚を盛り込もう」とでもいう意気込みでもあるのだろうと疑っているが、兎に角読み取れないしどのように発音するかは、親切なアナウンサーが氏名を読み上げるまで不詳だ。私はこのような命名が良いとも悪いとも言うだけの根拠も勇気もない。

しかし、そこから感じることは昭和以前の一般的な傾向だった父親か祖父かそれ以前の祖先に遡ってだれかの名前の一字を取って命名する傾向は絶滅危惧種となったと解る。キラキラでは当て字とともにその漢字を無理矢理に読ませているので、思うに先祖伝来の一字などは採用できなかったのだろうと思う。女子のプロゴルファーの「穴井詩」は「詩」と書いて「ララ」で驚かされ、タレントの武井咲は「エミ」とは読めなかったが、男子にここまでの者は少ないと思う。

次ぎに目立ったのが重箱読みと「健太」、「雄大」、「佑樹」のように語尾に「大」、「太」、「樹」を使う名前だった。ここまで見てくると今や命名には教則本かマニュアルのようなものが流布されていて、若き世代はそれにでも準拠しているのではないかと感じた。男子の場合には「沙羅」や「杏奈」や「理彩」のように欧米風の名前は少なく、「城二」などはいても良いかと期待したが、気付いたのは「健斗」だけだった。

私はこのような傾向には国語教育、特に漢字の教え方がおかしくなっていると言いたい気もするが、現代の若き世代はこれまでの風習や習慣を恰も古き因習の如くに捉えて、改革でも目指しいるのかなとすら感じるようになってしまった。兎に角、アナウンサーが名前を全部読んでくれて読み方が解るとホッとするのだった。