新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

最近の海外での出来事の考察

2015-03-07 08:58:42 | コラム
中国と韓国という国を考える:

*中国人妊婦のアメリカへの出産渡航団:
観光旅行名義でアメリカに渡る中国人妊婦に対して、アメリカはカリフォルニア州の警察が摘発に乗り出したと報じられている。アメリカで生まれれば両親の国籍如何に関わらずアメリカ国籍が得られる事は言わば周知の事実だろうと考えている。だが、私はそれを集団で利用(悪用?)しようという発想が出て来ること自体に、中国人の遵法精神の欠如と自己中心の考え方があると思わずにはいられない。

それだけではない。私は彼等の発想はこの世は自分を中心に廻っており「自分のためになれば何でも好き勝手にやって良い」と思う中華思想の発露の如き凄さすら感じるのだ。換言すれば「自分のためになることをやって何が悪い。アメリカになそれを許す法律があるではないか。それを最大限に活用するのだ」という確信犯の如きだということ。

そういう他国の法律をものともしない未成熟なものの考え方に対する対抗手段が、既にオーストラリアやカナダで中国からの無秩序な移民を制限しようという動きになって現れているし、彼等の自国の統治者を信じていないものの考え方と、自分たちの利益を重視する思考体系がイヤというほど現れているではないか。私が遺憾に思う点は、我が国のマスコミの報道姿勢には「かかる事実を伝えるだけで、何かを怖れているのか批判のかけらもないこと」があるのだが。

*韓国・ソウルで駐韓アメリカ大使が襲われた:
安重根を礼賛する国のことだから、こういう途方もない事件が起きるかも知れないかと、あらためて認識させられた次第だ。私はこのこと自体の批判を展開しようというのではない。ニュースを見て驚愕したのは、アメリカ大使が臨場される場での警戒態勢の不備を指摘したいのだ。言うなれば、国際的常識の欠如だろう。

話を変えるが、往年のW社では8代目CEOのGeorge Wが訪日する際には、必ず200~300名の顧客の社長級及び取締役ないしはそれ以上の幹部をご招待してリセプションを開催していた。会場はオークラか帝国のホテルの大広間を利用していた。余計なことかも知れないが、我々社員は神経を磨り減らされるような行事だった。そこにはある時にアメリカ大使がお出でになったことがあった。

その時は開始の2時間近く前からキチンと身なりを整えた優れた多くの体格の人たちが無言で入って来て、そこまで子細に点検し調べる必要があるのか
と言いたかったほど会場を隅から隅まで入念に厳重に検査して去って行ったのだった。また、大使がお出でになった時にはその周囲をSP(なのだろうが)が取り囲んでいたのは言うまでもないこと。私は「海外からの要人の警備にはこれで当然だろうな」と思って感じいって眺めていた。

だが、ソウルのあの場面ではそこまでの警戒態勢が整っていなかったようだったし、負傷した大使が会場を出られた際にも彼の周囲には警察官は愚かアメリカ大使館のその任に当たっているべき人の姿さえ見えなかったのには、警備体制に大いなる疑問を感じざるを得なかった。何処かで何かが抜けているとしか思えなかったのだ。

話は変わるが、私は1999年頃だったか、時の総理・小渕恵三氏がプレスクラブに入ってこられたのを入り口で見たことがあった。車が玄関に着く前から警戒態勢が始まり、総理はその姿が見えないほど多くの警備の者に囲まれて物凄い速度で歩いて一気にエレベータホールの向かって行かれた。安全だと思われている我が国でもこれくらいの警戒態勢が整えられていた。過剰かも知れない。だが、これで良いのだろうが、一方の韓国では・・・と思うのだ。

韓国で私が寧ろ感心?してしまったのは、あのリッパート大使の被害を報じた外務省報道官は遺憾の意を表したが我が国流の謝罪の言葉が全く出てこなかった点だった。あれが「同盟国だと称する駐韓アメリカ大使を自国民が襲ったことに対するあるべき姿勢だと思っている国か」というのが偽らざる感想だ。