新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月18日 その2 ロッカールームの論客に掴まった

2018-01-18 17:09:04 | コラム
文在寅大統領は駄目だな他:

18日には久し振りにクラブのロッカールームでこの論客に掴まってしまった。着替えの短時間に色々と聞かされた。

先ずは文在寅大統領批判から。「あれはどうにもしようがないな。自分の国の経済があれほど危機に瀕してサムソンも現代も青息吐息なのに、親北に拘泥してばかりで何が平昌オリンピックだ。しかも制裁違反にもなりかねない北朝鮮の女性応援団をあごあし付きで呼ぶ気ではないか。親北政策も好い加減にすべきだし、不可逆的合意をひっくり返す気なのも論外だ」と息巻いていた。彼は「我が国はもっと強気で言うべき事を言っておくべきだ」と尤もなことを追加した。

当方からは何ら異論を唱える点もなく承っていたが、「河野外相が康京和外相にぴしゃりと言うべき事を言ってあるから少しは安心で、矢張り外務大臣はある程度以上の英語力がある方が良いようだ」と述べるに止めた。

安倍総理批判派の彼は更に勢い込んで「安倍も怪しからん。今時欧州を回ってなどいるべきではない。我が国の景気は未だに完全に復調したわけではなく、アベノミクスでは依然としてデフレからの脱却に手間取っているではないか」と来た。「それは黒田日銀総裁がやって来たことはもう一つだと言うのか」と敢えて尋ねてみると、「それだけではない。経団連も」と話が膨らむ一方だったが、丁度良く着替えが終わってジムに向かうことになり、一方的な討論は終わった。

特に取り立てて目新しい議論ではなかったが、安倍総理批判派なのは興味があるが、「何故に、何処を捉えてそう主張されるのか」と聞いてみたい衝動に駆られる時もある。だが、迂闊にそんな質問をすれば何時間かかるか見通しが立ちそうにもないので自粛している。この方はもとは金融関係の仕事をしておられたので、世の中の裏に精通していると言われる。


国際情勢を考える

2018-01-18 08:09:02 | コラム
混沌としているやに見える:

対DPRK制裁:

カナダのヴァンクーヴァーにロシアと中国を除く20ヵ国の外務大臣が集まって、対DPRKの制裁強化の会議があったそうだ。そこでは我らが河野太郎外務大臣が鍛え上げた英語力を駆使して活躍され、未だに訳の解らぬ屁理屈を言っている韓国の康外務大臣をやり込めたそうだ。

だが、事DPRK制裁となれば、最も重要な役割を担っているべきはずの中国とロシアが不参加では、何処まで実効が上がるか疑問に思うのが普通ではないのかな。私は不遜にも、この2ヵ国以外でも本気で制裁をする気がない国があるように思えてならない。矢張り、我が国やアメリカはDPRKと国交を結んでいなくてもUN加盟国の中には160ヵ国ほどがDPRKと国交があることを忘れてはならないと思うのだ。

平昌の冬期オリンピック:
文在寅という人は韓国では「進歩」という範疇に入りそれを代表する存在のようだが、誠に天晴れな強固な意志も持ち主であるようだ。トランプ様を始めとして世界の誰が何を言おうと、一旦「親北」政策をぶち上げた以上形振り構わずに推進するという鋼の意志を示している。例の美女軍団とやらの応援団の滞在費まで負担しようとか援助するという制裁違反にも該当しかねない方針も示したとか。

この方の親北政策と、何が何でも反日という彼の支持層に確約した政策を全うしようという姿勢は、「何はさておいてもアメリカファースト」を最優先されるトランプ様にも似た初志貫徹で行こうという、他国の迷惑など眼中にない困った指導者以外の何物でもない。河野外相が康外務大臣を叩いたくらいでは蛙の面に何とやらに終わりはしないかと密かに懸念している。

トランプ大統領:
英語にすれば last but not the least である。自ら天才であると豪語される辺りは、確かに認知症の検査を必要とするのではないかとすら危惧させてくれた。しかし、思い付きのように前後の脈絡のない政策を次から次へと打ち出され、Twitterとやらで暴言としか思えないようなご意向を連日のように表明されようとも、アメリカ国内は好景気に沸き、株価は上がり、失業率は下がる一方で、自動車産業までが息を吹き返しては、最早トランプ政権が8年続いた時に対する準備すら必要だと思わせてくれる。

私はトランプ候補だった頃にも、大統領に就任された後でも、その余りの「無知振り」と言うべきか「無知を装っておられるのか」の点を懸念してきた。また、無知というか勉強不足なるが故に打ち出されたとしか思えない対日貿易赤字削減策などは、在任約1年を経るやほとんど具体的には言い出さなくなってきた。流石に少しは学習されたのかとお察し申し上げたい。だが、現時点程度の実績で自らを「天才」と豪語する姿勢には限りない疑問を感じる。

私は彼はアメリカの大規模にして強大であり、長い歴史を誇る製造業が世界で如何なる立場にあるか、その嘗ての競争力が何故今日あそこまで劣化し衰えたかを、ただ単に天才と自ら言うだけで全体像を把握し得ることはないと思っている。Jobを増やしただけでは、そのjobに相応しいskillもあり実力も備えた人物を集めない限り「雇用増加」と言っても、現実には烏合の衆になってしまうのだ。製造業は不動産業とは違うのだとご存じだろうか。

だが、現実問題としては我が国を始めとして世界の資本主義か自由主義陣営に属する諸国はこの大統領に付き合っていかねばならないのだ。安倍総理は世界のどの首脳よりも抜きん出てトランプ大統領と親密であり頼りにされていると思う。これから先はトランプ大統領と何処まで突っ込んでお付き合いさせて頂くかが、我が国のような同盟国には重大な要素となって行くだろう。換言すれば、あのunpredictabilityとどうやって付き合っていくのが最善かを判断することかも知れない。