新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

大雪とメダル獲得競争偏重に思う

2018-01-25 16:12:22 | コラム
(1)道路事情が悪くて入荷が:
昨24日だった。食パンの在庫が切れそうなので、我が家から道路を隔てた反対側にあるイオン系の食品スーパー「マイバスケット」に昼過ぎに入ってみた。するとどうだろう、多くの棚が欠品だらけだった。家内と「パンがないね」と語り合っていると、通りがかった女性店員が「道路事情が悪くてトラックが来ないのです。済みません」と謝ったのだった。

実は、24日も23日も我が家の前を走る東中野から高田馬場駅に行くKBバスの路線は「道路事情」で運休だった。だが、まさかスーパーに納品するトラックまでが運休とは考えてもいなかった。矢張り東京は雪に弱いのだとあらためて痛感させられた。それではと調べてみれば、敷島製パンの工場は昭島市にあるようだった。それでは首都高等が通行止めでは新宿区までは来ない訳かと何となく納得した。

そして、25日には「もう良いか」と何時もその店にトラックが来る時刻の12時前に行ってみた。すると店内は昨日よりも何もない棚が多くて閑散としているではないか。道路事情は一向に解消していなかったのかと思わせられたが、KBバスは営業所に電話で確認したが早朝から運行していた。その頃に何処のテレビ局だったか、首都高は除雪しても下に投げ落とす訳にはいかず、運び出すのに手間取っていると報じていた。

そこで、再度1時半過ぎに訪れてみると店員さんたちが忙しげに到着したばかりの商品を棚に並べているところで、敷島(PASCO)のパン「超熟」も並んでいたので一安心とばかりに購入した。

(2)メダル獲得競争偏重に思う:
大雪とは関係ないが、テレビがしきりに採り上げていたのが安倍総理の平昌オリンピックの開会式出席の件だ。自民党の議員の中にも反対派がかなり多く、何も行くことはないと主張する山田宏議員の顔が大写しになっていた。私はそれも一理あるとは思うが、昨日主張したように相手が親北一筋の文在寅大統領とあっては、総理が顔を合わせて言うべき事を言って悟らせる必要はあると思っている。特に不可逆的合意の実行を厳しく迫る絶好の機会になるとも考えている。

確かTBSのヒルオビだったと思うが、「アメリカ政府筋からは文在寅の北への傾倒を食い止めるべく総理から釘を刺すようにと依頼されている」と報じていた。総理とトランプ大統領の間柄から考えればありそうな話ではあるが、それならば訪韓されるペンス副大統領からトランプ大統領の意向として厳しく伝える方が先ではないかという気がするのだが。

オリンピックの話になって思うのだが、我が国からは平昌には約260名の選手団が送り込まれるそうで、その壮行会が昨24日に開催されたそうだ。そこですぐ話題になったのが「何個のメダルを獲得するか」だった。正確には覚えていないが前回の冬季オリンピックでは7個だったかで、今回はそれを超える数を期待しているとかだった。

私はオリンピックは「メダル獲得競争」の会ではないと考えている。マスコミの扱いでは3位までに入賞しないと何でもないような邪険さである。時にはメダル獲得者だけ集めて記者会見を開いたりする。彼ら選手たちはオリンピックに国の代表として選ばれる為に日夜きつい練習に耐えてきたのであって、その点を忘れて「メダルだ、メダルだ」と騒ぎ立てるのは如何なものかと思う。確か8位までが入賞となっているはずだ。

「その種目で世界の8番目に入ったことは素晴らしくないのか」と彼らマスコミに問いかけたい。私は今頃になって「参加することに意義がある」などと古き良き時代のようなことは言わないが、彼らマスコミと競技団体のメダル獲得競争偏重には疑問を感ぜざるを得ない。大雪の話から少し脱線してしまったが、一寸言わせて頂いた次第。