見え透いた社交辞令は言わない方が:
単なるおべんちゃらになってしまう危険性があると、在職中に経験しましたので、紹介します。
それは、初めて日本に来て馴れぬ日本食の接待を受け、箸が上手く使えにず難渋しているところに、気を利かせたつもりで You handle chopstick(s)very well. などとお世辞を言う人が多いのです。彼らは社交性がありますから Oh, thank you. などとは言いますが、心の中では「苦労しているのが解っているのに良く言うよ」と怒り心頭が本当の姿。
日本にやって来て、「有り難う」か「こにちは」(「今日は」のつもり)程度しか知らないので精一杯頑張っているところに Oh, you speak very good Japanese. などと見え透いた社交辞令を言われる方が多いのです。この場合も、言われた方は「ふざけるなよ。日本語など知らねーのに」と気分を害しています。これではかえって逆効果で「日本人は見え透いたおべんちゃらを言う」と思われてしまうのです。
お世辞や社交辞令の使い方は難しいものだと思います。実際にアメリカ人に「何で彼らはあんな見え透いたことを言うのだ」と不満をぶつけられた経験があるので言えるのです。