GSOMIA執行停止の中止では何も現実的には変わっていないのではないか:
悲観論者の私は康京和外務部長官の発言を見て「矢張り韓国は何も譲っていないし、何も変えていないのでは」と本気で危惧するに至った。それは、彼女は「我々はGSOMIAを何時でも破棄する権利を留保している」とも述べたし、「時間の余裕を稼いだ」とも別途発言したと知ったからだ。これらの意見の表明が彼女の独断の見解に止まっていれば未だ少しは安心だが、文大統領の指揮下にある外務部長官が恣意的に物を言うとは考えにくく、大統領の本心を代弁したと解釈できるのではないか。
前外務副大臣・佐藤正久氏は「GSOMIAには(康長官の発言のような)恣意的な破棄を認める条文はない」と指摘しておられた。私は今日までの韓国の国際法無視の数々の行動を見れば、今回の執行停止の中止の裏にはこのような無法な考えがあり、単に時間稼ぎを狙っただけの事だったと考えねばならないのかと、不安に思わざるを得なかった。即ち、時間を稼いでいる間に我が国と「貿易管理手続きの変更問題について協議し合って、GSOMIAの延期と交換条件(トランプ大統領の言葉を借りれば“quid pro quo”だ)に持ち込もうとの魂胆だろうと読みたくなる。
即ち、そもそもこの管理手続きの変更を発表した後で「協議」が出来ると思い込んで来日した韓国の担当部署の2名が、全く事の次第を知らずに来た時点の状況から韓国側は全く変わっていないと言うか、「貿易管理手続きの変更は、当事国の一方がその一存で決定する事であって、相手国との協議の対象ではない」という事が未だに理解できていないとしか思えないのである。でなければ、解っては来たが知らん振りをしているのかも知れない。しかも、我が国が「安全保障に疑念がある」と表現した事をも曲解しているのだ。
我が国は韓国を安全保障上信頼できないと言っているのではなく、韓国の3品目の輸入品の管理が杜撰で世界の安全保障上に悪影響を及ぼす危険性がある点について懸念を表明したのを認識できていないようなのだ。そこの解釈を誤って、我が国が韓国不信任論を唱えたと思い込んでいるのだし、半島からの労働者に関する大法院の判決に対知る報復手段であると、ここでも曲解したのだとしか考えられない。この度の韓国側の延期発表で、言うなればここまでの2件の事案では対話による解決の道はあるかも知れない。とは言え、韓国は3年間も我が国の呼びかけに応じなかった事は結局頬被りである。
だが、大法院の国際法を無視した判決問題の処理は残っている。それは被告とさせられた会社の資産を差し押さえ換金するという時期は迫っているという事だ。この件については、そもそも韓国が国内問題として処理するべきことである。韓国は文議長を始めとして我が国が受け入れる事などあり得ない解決案を並べて、受けない我が国が間違っているといったようなアリバイ工作までしている。だが、私は「ボールは韓国のコートにある」という我が国の主張は正しいとは思う。しかし、これまでに正しい主張が通った事がない相手だけに先行きは不安だらけだ。
文在寅大統領政権はアメリカにあれほど圧された事もあってGSOMIAの執行停止の中止にまでは踏み切ったが、未だ未だ解決すべき案件は厳然として残っている。私は文在寅大統領が本心から日米韓の連携を尊重する事に完全に踏み切ったとは見ていない。即ち、彼の本心は南北統一による高麗連邦の創設と中国とロシアの仲間入りすることにあると見ているという事だ。今回の時間稼ぎと康長官が言う決断が、4月の選挙に如何なる影響をもたらすかだ。それまでに文大統領以下の進歩派が如何にしてレームダック化を回避できるかが鍵ではないか。
悲観論者の私は康京和外務部長官の発言を見て「矢張り韓国は何も譲っていないし、何も変えていないのでは」と本気で危惧するに至った。それは、彼女は「我々はGSOMIAを何時でも破棄する権利を留保している」とも述べたし、「時間の余裕を稼いだ」とも別途発言したと知ったからだ。これらの意見の表明が彼女の独断の見解に止まっていれば未だ少しは安心だが、文大統領の指揮下にある外務部長官が恣意的に物を言うとは考えにくく、大統領の本心を代弁したと解釈できるのではないか。
前外務副大臣・佐藤正久氏は「GSOMIAには(康長官の発言のような)恣意的な破棄を認める条文はない」と指摘しておられた。私は今日までの韓国の国際法無視の数々の行動を見れば、今回の執行停止の中止の裏にはこのような無法な考えがあり、単に時間稼ぎを狙っただけの事だったと考えねばならないのかと、不安に思わざるを得なかった。即ち、時間を稼いでいる間に我が国と「貿易管理手続きの変更問題について協議し合って、GSOMIAの延期と交換条件(トランプ大統領の言葉を借りれば“quid pro quo”だ)に持ち込もうとの魂胆だろうと読みたくなる。
即ち、そもそもこの管理手続きの変更を発表した後で「協議」が出来ると思い込んで来日した韓国の担当部署の2名が、全く事の次第を知らずに来た時点の状況から韓国側は全く変わっていないと言うか、「貿易管理手続きの変更は、当事国の一方がその一存で決定する事であって、相手国との協議の対象ではない」という事が未だに理解できていないとしか思えないのである。でなければ、解っては来たが知らん振りをしているのかも知れない。しかも、我が国が「安全保障に疑念がある」と表現した事をも曲解しているのだ。
我が国は韓国を安全保障上信頼できないと言っているのではなく、韓国の3品目の輸入品の管理が杜撰で世界の安全保障上に悪影響を及ぼす危険性がある点について懸念を表明したのを認識できていないようなのだ。そこの解釈を誤って、我が国が韓国不信任論を唱えたと思い込んでいるのだし、半島からの労働者に関する大法院の判決に対知る報復手段であると、ここでも曲解したのだとしか考えられない。この度の韓国側の延期発表で、言うなればここまでの2件の事案では対話による解決の道はあるかも知れない。とは言え、韓国は3年間も我が国の呼びかけに応じなかった事は結局頬被りである。
だが、大法院の国際法を無視した判決問題の処理は残っている。それは被告とさせられた会社の資産を差し押さえ換金するという時期は迫っているという事だ。この件については、そもそも韓国が国内問題として処理するべきことである。韓国は文議長を始めとして我が国が受け入れる事などあり得ない解決案を並べて、受けない我が国が間違っているといったようなアリバイ工作までしている。だが、私は「ボールは韓国のコートにある」という我が国の主張は正しいとは思う。しかし、これまでに正しい主張が通った事がない相手だけに先行きは不安だらけだ。
文在寅大統領政権はアメリカにあれほど圧された事もあってGSOMIAの執行停止の中止にまでは踏み切ったが、未だ未だ解決すべき案件は厳然として残っている。私は文在寅大統領が本心から日米韓の連携を尊重する事に完全に踏み切ったとは見ていない。即ち、彼の本心は南北統一による高麗連邦の創設と中国とロシアの仲間入りすることにあると見ているという事だ。今回の時間稼ぎと康長官が言う決断が、4月の選挙に如何なる影響をもたらすかだ。それまでに文大統領以下の進歩派が如何にしてレームダック化を回避できるかが鍵ではないか。