新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

種々雑多な話題を

2022-05-09 08:36:58 | コラム
雑談のようになるが:

尹錫悦韓国新大統領:
尹錫悦韓国新大統領は大統領選挙に勝利した直後から「日韓関係改善」を唱えていたし、実際にその目的の使節団も派遣してきた。だが、私は主義として如何なる場合でも「良い話」には何ら期待しないことにしている。今回は尹錫悦氏の評価云々ではなく、何も期待しておかなければ、良い方向に事が進めば望外の喜びとなるし、また何らの結果が生じなくても失望落胆はないで済むからである。

このように考えた上で、文在寅政権の下での韓国政府が我が国に対して採ってきた政策が如何なるものだったかと振り返って、現状を見てみよう。尹錫悦韓国新大統領を支持する与党となる「国民の力」が国会では少数派であること、文在寅政権が飛ぶ鳥跡を濁して検察の捜査権をほぼ剥奪する法案を成立させてしまったこと、韓国民が政権が変わったからといって親日に短期間に転向するだろうかとの疑問等々を考える時に、過剰な期待は禁物であり、尹錫悦新大統領の手腕と統治能力のほどを見守っているしかないと思っているのだ。

観光船が沈没した:
今回のKAZUⅠの沈没事故を見ていると、行政(国土交通省?)の監督が不行き届きだったのか、このような事業を営む業界に問題があったのかは解らない。だが、少なくとも、あの桂木社長が率いる会社の管理運営の態勢が杜撰だったようだとは解る。しかし、利用される観光客はそういう実態とは知らずに、何らの疑いもなく乗船されるだろう。当方は今日までに松島で二度、北海道で一度観光船に乗ったこともあった。全く何の疑いもなく乗っていた。

だが、今回の事故を見せられては、この事業を所管される官庁は管理態勢を強化して頂きたいものだと思わざるを得ない。事故が起きてからROV(Remotely Operated Vehicle、またはUnderwater Drone)を沈めて捜索しているようでは遅いように思えるのだ。人の命の問題になるのだから。

成田空港と時の流れ:
先日、テレビのニュースで、この空港の搭乗手続きの階を俯瞰する映像が流れた。1993年末までは年に6回も7回も利用していたこの空港も、2011年を最後に出掛けて行っていなかった。さぞかし懐かしいとの思いに耽るかと思いきや、自分でも意外だったことで「へー、この階はこうなっていたのだったか」と感じたのだったのだ。よくよく思い出してみれば、あれほど頻繁にアメリカに出張していた頃は、あの場でチェックインすることが殆どなかったのだから、全体の様子を知らなかったのも不思議ではなかった。

ではどうしていたかを振り返れば、ここ新宿の我が家からはタクシーを利用して通称「箱崎」のTCATでNorthwestにチェックインをして、出国手続きを終えてからバスで成田に向かうのが普通だったからだ。偶には午前中に出勤してから午後3時のNW8便に間に合わせるべく、青山一丁目から箱崎にタクシーという場合もあった。即ち、私は現在のように羽田空港から出国したことがなかったのだ。

ところが、何時の頃から変わったのか知らないが、リタイア後には変化があってまごつかされた。それは、IT化の所為かどうかも不明だが、空港でチェックインする際には機械にパスポートを読み取らせ、荷物を預ける場合にはタッチパネルで係員を呼ぶ仕掛けになっていたのだから。また、搭乗券(boarding pass)も往年の立派な紙ではなく、薄っぺらな感熱紙に取って代わられて、上質の紙の需要が失われていた。

2011年10月のカリフォルニア州行きを最後にして、心不全を抱える身では万一の発症の危険を考えて外国旅行は諦めたので、現在のシステムにデイジタル化等が加味されて何処まで更に合理化されたかなどは知る由もない。ここにも「歳月人を待たず」の変化と進歩の時代の到来を感じさせられている。

「閃き」が当たってヤクルトが勝った:
昨8日は女子のメイジャートーナメントの一つである「ワールドレデイースサロンパスカップ」を主としてテレビ観戦していた、NHKのBSでスワローズ対ジャイアンツを中継放送しているのを承知していたが。そのゴルフのCMの間に野球を見ると、ジャイアンツが何とか言うアフリカ系の新外人がホームランを打ったこともあって、9回の表まで3対2と1点のリードだった。その様子を見て、何となくスワローズが勝つのだが、どうやって勝つのかなと閃いてきた。

そう感じさせられた根拠は、午前中のTBSの関口宏のサンデーモーニングに出ていた上原浩治と達川光男が異口同音に「坂本勇人と吉川尚輝の2名を負傷で欠いているのでは当分立ち直れない」と指摘していたことにあった。原監督が9回に新人で14だったかのセーブを記録している翁田大勢を使うとは分かりきっていたが、敢えて女子のゴルフを見続けていた。するとどうだろう、その大勢を言わば補欠の山崎晃大朗が打ち込んで4対3と逆転していたのだった。

通常は坂本や吉川のような主力と好調な選手が負傷等の故障で欠場すると、残った若手がこの際とばかりに奮起して、ポジションを奪ってしまおうとするものだ。だが、哀しいかなジャイアンツには金に飽かして買ってきた丸、中嶋、ウイーラー、中田翔(現在は二軍落ち)等の古手ばかりで、後は原監督自身が重きを置いてこなかった、伸び代が少ない中途半端な移籍組ばかり。これでは駄目だったと、監督もお友達ばかりのコーチたちも、もうそろそろ気が付いても良い時期だろう。