新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

一寸おかしいんじゃないのかという話

2022-05-30 08:10:34 | コラム
4,630万円の誤振り込み関連の話:

防衛費よりも給付金の方が多い:
昨29日は多少体調が良くなかったので記憶が曖昧だが、確かTBSの「サンデーモーニング」で寺島実郎氏が「前回の1人当たり10万円を給付したときの総額が防衛費よりも多かったのは宜しくない」と指摘したようだったと、ボンヤリと聞いていた。恥ずかしながら、そういう視点で給付金という問題を見ていなかったので「そう聞かされてみたら、その通りかな」と今頃になって感じていた。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来「国防」と「防衛費」がこれまでとは全く異なった視点で論議されるようになり、岸田総理も増額を積極的に唱えられるようになったと理解している。確か、昨日のNHKの各党の討論会で自民党の小野寺安全保障調査会長はこの関連で、弾薬や燃料などの備蓄や研究開発の予算が不足しているとして「必要なものは積み上げていくことが大事だ」と主張したと聞いた。ごく当たり前の主張だと受け止めていた。

余談になるかとも思うが、討論会の最後に司会者が共産党と山本太郎に発言させて、残り時間が2分足らずになったときに小野寺氏が「自民党にもその件で発言させろ」と迫ったのが面白かった。私は山本太郎まで参加させてあれほど時間を与える辺りは寧ろ悪平等ではないのかと、奇妙にすら感じていた。

10万円は生活困窮者への給付だったはず:
その困窮していたはずの田口某に誤って4,630万円が振り込まれた訳だった。だが、困窮していたはずのこの男は、報道ではホームセンターに勤務していたと報道されていた。しかも、困窮者は私如き時代遅れの後期高齢者がその存在すら知らなかったネットカジノに、預金を動かしていたのだった。

彼は「町側の態度が気に入らんから打撃を与えよう」とばかりに大金をネットカジノに投じたという事は、以前からそれに興じていたのだろうと思わずにはいられない。それが生活困窮者のすることだとは到底思えないのだ。報道では彼は国税だったかを滞納していたとなっていたが、そういう状態だと困窮者と看做されるのだろうか。政府が善意から困窮者を援助しようとしたことが、あれほどの裏目に出たことの責任は誰が負うのだろうか。

この一件の報道には時代に遅れてしまった超後期高齢者には理解できない点が多過ぎるので、やるせない思いにとらわれている。