新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

暗い話題が多い今日この頃だ

2022-05-14 09:18:03 | コラム
近頃気が滅入ること:

小倉美咲ちゃん:
この幼子が行方知れずになってから早くも3年が経過したのだそうだ。その間に母親のとも子さんはテレビに登場される度に、我が子が無事に生還することを固く信じているという事だけを述べておられた。母親としてはごく普通の事を言われていると思って聞いていた。そこに、今となって美咲ちゃんの骨と着衣と思われるものが発見されるようになった。そして、その骨等を検査すると「母親との関係を否定できない」というような結果が出てきた。

母親のとも子さんにとっては信じたくない結果だろうが、彼女は「無事に生還することを固く信じている」と繰り返して主張しておられた。だが、事態は暗い方に向かって進んでいるかのようだ。私はテレビのニュースを見て事の次第を知り得るだけの立場にあるが、もしも最悪の結果になってしまうのであれば、何故そうなってしまったかを解りやすく究明して貰いたいものだと思っている。母親のとも子さんの胸中を察するに余りある方向に事態が進んでいるのでは、最近続いている憂鬱な天候以上に気が滅入るのだ。

熊本県の秀岳館高校問題:
この学校で発覚した(のだろう)サッカー部監督の暴力沙汰も暗い話題だと思って受け止めている。この種の運動部の指導者による殴る・蹴るという類いの鍛え方が問題にされるようになってから久しいものがある。私自身は全国大会の決勝戦まで進んだ運動部にいたが、その指導法を受けた経験がなかったことだが、今日までには現「代でもそういう指導法が行われているということ」は承知している。

大まかに言えば、このような指導法については「全面否定派」と「必要悪派」に別れていると見ている。だが、如何なる場合でも「暴力を否定する」との現代にあっては、先ず肯定されることがない事柄だと思って見ている。また、どちらかと言えば、高校であれ大学であれ、全国的な強豪であれば、そのようなこともあるかのようだ。現に熱血指導で知られた故人である某監督は愛情の証しとしてその手法を採っておられたとも報じられていた。

私は出来ることならば、そういう指導法は避けるべきだと思っている方だし、自分で母校の非公式のコーチをしていたときには「そういう手段を採ろうとは夢にも考えていなかった」のだ。「そんなことをしては駄目だ」と言いたいときには、何故かを十分に理論的に説明してから、自分でやって見せようとしていた。そうしている理由は簡単で「自分が旧制中学1年生の時から、そのような理論的な指導を受けて来たから」に他ならない。それ以外の方法を知らないだけだ。

言い方を変えれば、指導者になった場合には「自分が育てられた方法でしか、指導する方法を知らなかったからだ」と認識している。長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督は立教大学時代に故砂押監督による猛練習で、その類い希なる素質を開花されたのだ。だから、自らが巨人軍の監督に就任されてからもあの伝説的な伊東での猛訓練で中畑等々を育て上げられたのだと聞いている。即ち、長嶋茂雄氏は自分が育ち、且つ大選手にまでなられた練習法を、自分が指導する全員に課されたのではないのか。私は成功体験に基づいた指導法だと思って見ている。

秀岳館高校の監督さんがどのような指導法で、信念としてサッカー部を育ててこられたのかは知る由もない。だが、全国的な強豪校にまで持ってこられた実績があれば、その成功体験を忘れ去るような指導法に転換することは非常に難しいのではないのだろうか。さらに、今日までの指導法に所謂「暴力」があったのであれば、方向転換は一層困難ではないのではと思う。学校当局は容易ではない決断を求められているのだろうと思う。

ロシアによるウクライナ侵攻:
この事変が生じたときに私に閃いたことは「5月半ばまでには終わるのか」だった。だが、もう今週で5月半ばは過ぎ去っていくので、あの閃きは単なる希望的観測でしかなかったと解る。この成り行きは余りにも暗い事態であり、気分が悪くなる思いだ。新聞を読んでも、テレビのニュースを見ても、解説番組である「Prime News」でも「報道1930」でも、これ以外の話題の日があっただろうかと言いたいほどである。誰が何をどう言おうと「Putinが方針を変えることなどないだろう」と思わせられるだけでも暗澹たる思いにさせられる。

しかも、ロシア側は「フェイクである」と当然のように真っ向から否定するが、反ロシア側の一国である我が国の報道では「ロシア軍とその兵士たちの悪行というか非道徳的且つ非倫理的な振る舞い」を見せ付けられては「戦争に名を借りた彼らの残虐性には本当に気分が悪くなる思い」にさせられている。偽らざる所を言えば、ウクライナ関連のニュースには見たくない思いだ。あのロシア軍の一般市民を痛めつける非道さと残虐振りを見るのだったら、ジャイアンツが勝ってしまう野球を見ている方が安心であるとすら思ってしまう。

マスメディアはある程度は一方に偏らない姿勢で報道するのだろうが、あのロシア軍のパレードで兵士たちが一斉に「ウラー」(=ura)はロシア語では「万歳」に相当するのだそうだが、如何にも全体主義(専制主義国家)を象徴しているかのようで、恐ろしくも且つ薄気味悪かった。私だけの受け止め方かも知れないが「この暗い気分にしかならないロシアによるウクライナ侵攻が早く終息して欲しいものだ、早く明るい気持ちにさせてくれ」と願っているのだ。