新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

テレビ局は芸能人優先だったとは情けない

2022-05-02 08:12:26 | コラム
ナンシー・ペロウシ下院議長よりもアンジェリーナ・ジョリーを優先とは:

今朝も早朝4時からテレビのニュースを見ていた。すると、TBSではアメリカの女優アンジェリーナ・ジョリーがキーウを訪問したと報じていた。アンジェリーナ・ジョリーは難民問題に熱心に活動していて、UNHCRの特使に任じられているそうだ。このニュースではその終わりの方で、アメリカ合衆国下院議長、ナンシー・ペロウシ(Nancy Pelosi)が同じくキーウを訪問し外相と懇談したことも報じた。その後の4時55分からのテレ朝でもアンジェリーナ・ジョリーの件が先だった。

私は如何にミーハーの視聴者の関心を惹くことが優先でも、これでは順位が逆だと思って聞いていた。ペロウシ議長(私はカタカナ表記の「ペロシ」はローマ字読みで不当であると思う)は大統領に不測の事態が生じた際には、副大統領に次いで大統領になる2番目に地位にいる人だ。そういう重要な人物の訪問よりも女優の方を先にする辺りに、テレビ局の見識のほどが悲しいほど現れていたと思った。

比較して小さな問題も指摘しておくと、彼らがPelosiを「ペロシ」と表記するのはおかしいと非難したいのだ。最悪でも「ペローシ」だろう。因みに、アンジェリーナ・ジョリーはAngelina Jolieだから、カタカナ表記は元の英語とそれほど矛盾していないので許しておこう。百歩譲れば、ペロシとしても良いから、彼女ほどの要人が訪問してのだから、せめてその地位の重さをも併せて報道してこの件の重要さを伝えても良かったのではないのか。