新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月22日 その2 病院食を回顧する #2

2022-10-22 16:25:02 | コラム
ストーイック(stoic)な食生活:

これから、あらためて語って行こうとする私の食生活の内容を聞かれた方が「貴方は意志が強い」と褒めて下さった。私は謙遜でも何でもなく「いえ、いえ。私はそれほど意志強固ではありません。ただ単に未だ死にたくないので、主治医の指令に従っているだけのこと」と答えた。その内容はストーイックかも知れないが、そうする以外の選択肢は無いと思っているだけ。

先ずは「カフェイン」を極力避けること。これは、2006年1月の最初の心筋梗塞で入院したときに看護師さんに厳しく告知されたことだった。「どんなにコーヒーが好きだったとしても1日1杯が限度。理由はカフェインが血管を収縮する効果があるから」だった。退院してからは家では「カフェインレス」と表示されているインスタントコーヒーのみを飲んでいる。外では付き合いで本当のコーヒーを飲まざるを得ない場合もある。なお、カフェインレスはアメリカでは“decaf“と言われていて、発音は「ディーキャフ」である。

次なる課題は「減塩」だった。これは既に述べてあったように半年は続けた。その手法としては減塩醤油、減塩サラダドレッシング、減塩出汁のもと、インスタントの減塩味噌汁等々だった。探せば未だあったかも知れないが、味気ない食べ物の追及だった。最も極端な例では、寿司には一切醤油をつけずに食べることだった。これも馴れれば生の魚の味が分かって面白かったと言うのは「負け惜しみ」かも知れない。

「脂肪分抜き」も挑戦していた。これは病院食の中にあった例で、ハンバーグで一切脂肪分を抜いて調理した物が出てきたのに倣った。塩分と脂肪分を抜いたハンバーグがどのような味になるか、想像して見て頂きたい。でも、これで「動物タンパク」が摂れるのだ。

麺類を忌避すること。どうやら「饂飩」は小麦粉で構成されているので炭水化物であるから宜しくないようで、蕎麦なら良いようだった。饂飩がダメならば、ラーメンも好ましくないようだった。従って、退院後は殆ど外食ではラーメンを避けていたが、偶には懐かしくて食べることもあった。その際には汁を飲むことは避けるようにしていた、栄養士からは「塩分の塊」と聞かされた記憶があったから。この原則は今でも守っている。

カフェインの話に戻ると、先頃の入院まではCoca Cola等にはカフェインが含まれていると知って避けてきた。だが、入院中に栄養士さんから「あの程度のカフェインの含有量では、少しくらいならば飲んでも問題ない」と聞かされたので、先日恐る恐る飲んでみた。炭酸飲料の爽快感はあったが、その時だけにして、今でも無難な麦茶にしている。

しかし、ビーフステーキやトンカツ等の動物タンパクは高齢者には必要と聞いた気がするので、月に数回は積極的に食べるようにしている。こうすることで、食生活に少しは彩りがあるようになると思うのだ。なお、私はアルコールが体質に合わないので飲んでいないし、飲みたいとも思わない。ではあっても、夏になれば「昔はビールを飲んでいたこともあったな」と、懐かしくテレビCMを見ている。


国の内外の話題から

2022-10-22 07:54:28 | コラム
小室圭氏がニューヨーク州の司法試験(bar exam)に合格他:

三度目の正直か:
この小室氏の合格は何と言って評したら良いか解らなかった。今週発売の週刊新潮も週刊文春は、ともに小室氏が不合格になった事を前提にしたかの如き前提の記事を掲載していた。私自身は小室圭という人物には余り好感を持っていなかったのだが、それでも「この両誌は随分と大胆なことを言っているな」程度に捉えて読んでいた。彼らは弁護士となった小室氏と真子さんに「名誉を傷付けた」とでも訴訟でもさることもあろうかとは考えていなかったのかと、一寸だけ考えた。

私の感想は「小室氏は鉄の如き意志を以て眞子内親王と結婚し、アメリカに渡って司法試験に何度でも挑戦して弁護士の資格を獲得して、ニューヨーク州で華々しく活躍するとの目標を立てて、形振り構わず挑戦して結果を出した大変な立志伝中の人物」なのか、あるいは「単なる向こう見ずの皇室の内親王の夫となる事の是非も当否も顧みずに、秋篠宮ご夫妻の了解もなしにアメリカに渡ったおかしな人物か」に過ぎないのかは理解不能なのだ。

私は恐れを知らずにアメリカの会社に転進し、事業部内のただ一人の日本人というかアジア人として、異文化の中で異国の言語を使って20年以上も働いた経験がある。それが簡単な場合もあるにはあったが、それほど容易な道ではなかったことは身に染みて解っている。小室氏はアメリカの大学で勉強しただけで、法律事務所で新参の弁護士として異国で働く事の大変さを、どのようにして切り抜けてlawyerとしての地位を確立するかが、今後の重大な課題のように思える。

リズ・トラス首相が辞任:
先週のことだったか、ジムのサロンで僅かな時間を作って、暫く振りにNew York Timesの一面だけをザット見て(「読んだ」とは言えない)みた。一面のトップに「UKのトラス首相は減税政策を撤回したので困難な事態に直面している」というのがあった。「なるほど。新首相は困難な事態に直面しているのか」と知り得た。それが、アッという間に現実となって、在職45日で辞任となったそうだ。

昨日、今となってはめっきり衰えた英語の聞き取り能力を駆使してトラス首相の辞任の弁を聞いていた。面白いなと感じたことは、彼女は「保守党の党首を辞任する」と言っただけで、総理大臣を辞めるとは聞こえなかった点だった。首相の辞任はその先のことだとの解説もあった。私がもう一つ面白いと受け止めたことがあった。それは、トラス氏はsituationを「シチュアイション」と発音されたこと。これは余り高級とは看做されないLondon cockneyなのだったから。

旧名統一教会関連の問題:
立憲民主党の参議院議員・打越さく良氏が山際大志郎大臣に「統一教会の信者か」と質問したことが、「憲法違反である」と物議を醸していると報道されている。打越さく良とは聞き慣れぬ名前なので検索すると、東大出身の弁護士とあった。そういうお方が憲法違反の廉を問われる質問をするとは如何なものかと言うよりも「他人の信仰を問うことが憲法違反になる」のが印象的だった。

所謂「ミッションスクール」ではない上智大学には、私の在学時には「神学生」、「信者」、「一般学生」の別があった。我々というか私のような一般学生の間では、ごく自然に「君は信者かい」と尋ねたものだった。そういう事を訊くのは憲法違反になるのとは知らなかった。

私には打越さく良氏が軽率だったのか、それとも何か信念があって岸田内閣の問題児の如き存在となった山際大臣を追い詰めようとされたのかなどは知らない。だが、旧名統一教会の処理問題の核心はこんな所にあるとは思えない。岸田総理が一大決心の下に(支持率の回復を企図されたとの報道もあるが)質問権の行使までに踏み切られたのだから、野党としてもより広い視野で物事を見て質問をして貰いたいものだと思っている。