新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月5日 その2 悩ましいカタカナ語の使われ方 #2

2022-10-05 15:23:00 | コラム
私を悩ますカタカナ語のリストに「トラブル」を追加したい:

一昨日の「私を悩ますカタカナ語」の補完である。

“trouble”=「トラブル」:
解説)この単語はテレビを始めとしてあらゆる場面で重宝に使われている、多くの場合に「揉め事」か「諍い」の意味で。例えば「あの人は方々でトラブルを起こしていた」とか「AさんとBさんとの間には金銭トラブルがあった」とか「Cさんは何時でもDさんと言い合ってはトラブルを起こしていた」のような具合だ。
この使い方の他に顕著な現象としては、何か機械類に故障が生じると「エンジントラブル」か「バルブにトラブルが生じて」というように表現する例があるのだ。

と言うよりも、「トラブル」とは元はと言えば英単語の“trouble”なのだが、上記のように恰も万能選手のように、如何なる場面においても日本語の表現と漢字の熟語を押しのけて、あらゆる揉め事も故障も諍いも表現してしまっているのだ。

こういうカタカナ語が頻繁に出てくるので、私は正直なところ、自分が認識している“trouble”の解釈というか意味が間違えていたのかと不安になってしまった。そこで、先ず信頼に値すると思っている「英辞郎」で調べてみた。そこには「*[状況としての]困難、悩み、苦しみ。*悩みの種、苦しみの元凶、困難の原因。*骨折り、厄介、面倒」と出ている。揉め事も故障も言い争いもなかった。

では、Oxfordには何と出ているのかと言えば、“PROBLEM/WORRY“とあって“a problem, worry, difficulty, etc. or a situation causing this“とある。次はILLNESS/PAINである。カタカナ語の意味とはかけ離れているし、英辞郎とも何となく趣が違う気もする。機械の故障はその次の次にやっと出てくる。私はアメリカ人の間でもOxfordが最初に表示している意味で使われていたと認識している。どうしてカタカナ語ではあのよう意味に使われるようになったのが不思議だ。

尤も、カタカナ語にもなってしまっている「トラブルメーカー」は立派にtrouble makerという表現があるし、「トラブルシューター」にもtrouble shootingという英語の表現があるので紛らわしいと思う。また、「エンジントラブル」はengine failureと言うのだと思って使ってきた。だが、「トラブル」というカタカナ語が最早日本語の一部として通用しているようなので、排斥しようなどという大それた事まで考えていない。

思いつくままに諸々の話題を

2022-10-05 07:56:12 | コラム
村上宗隆の日本人最多のホームラン他:

外れた予感:
「村上宗隆は56本目のホームランを打てないのではないか」との不安感は見事に外れた。外したこと自体は良かったのだと思う、何分にも日本人最多のホームランである56本目を打ったのだから。

だが、私は不満足なのだ。その理由はマスコミが挙って「王貞治を抜いた日本人最多」という留保条件付きの称え方をしているのが気に入らないからだ。即ち、56本はNPBの記録では、スワローズ時代にバレンティンが記録した60本を更新していないからだ。マスコミも多くの競技界、特に陸上のマラソンでは常に「日本人第1位」を褒め称える傾向があるのが気に入らないのだ。これは[未だ上には外国人選手がいる]ということを表しているからだ。

村上のホームラン記録については、シーズンの途中で何名かの解説者が「60本もあり得る」と希望的観測を述べていた。だが、60本では未だ新記録にはならないのではないのか。「村上宗隆君よ。61本を目指してくれ」と後押しして激励するのが解説者やマスコミのあるべき姿ではないかと思うのだ。村上宗隆の56本は極めて立派な成績で幾ら褒めても褒め足りないと思う。未だ22歳の彼には61本を超えた70本でも目指して進歩していって欲しいと希望している。

原辰徳監督が留任:
仮令野球界のことであっても「続投」などという表現を採る気はない。私は先日「広岡達朗氏が原監督にできる最大のことは辞めること言われた」と指摘してあった。同時に、読売の首脳に嫌われて追い出されたと信じている広岡氏がそう言ってしまった以上、原辰徳監督は辞めさせられることも自ら辞任することもないと決まったと思っていた。

原辰徳が凄いと思う点は「勝率が5割を切り、CSとやらにも出られない4位となり、打撃十傑には吉川尚輝が10番目に一人だけで、投手では戸郷が6番目に入ったのが最高等々の体たらくのティームの指揮官が留任とはそも如何なる基準に則っているのかと、球団本部に訊きたくなる。ジャイアンツはセントラルリーグの盛り下げに貢献しただけではなかったか。この監督で来年は勝てると思っているのかな。

ウクライナ問題:
このロシアが巻き起こした騒動の成り行きには、以下に諸々の報道機関が連日熱心に現状を伝えてくれていても、私は殆ど興味も関心もない。勿論、プーチン大統領が率いているのだろうロシアの勝利など望んではいない。

しかし、私は如何なる天変地異が起きようとも、プーチン大統領が心変わりして侵略を止めることはないと信じている。先日も、かの大統領は「相手が止めると言わないのだから止めない」とまで言い切っていた。この状態であるから、プーチン大統領が引責辞任するか、内部から謀反が起きて暗殺されるか以外に、ロシアが侵攻を止めることはないと思っている。

そうだと思っているのだから、嘗ての大本営発表のような途中経過の報道を見聞きして一喜一憂しても無意味だと思っているのだ。気長に結果が出るまで待っているしかないのだ。だが、困ったことは「この事変が長引けば長引くほど、我が国も巻き添えにして世界経済に甚大な悪影響を及ぼすこと」なのだ。プーチン大統領は最早「勝つためには手段を選ばす」との次元に入ってしまっているかのようだ。彼の首に鈴を付ける役を務めるのは何処の国の誰だろう。

岸田文雄総理に望むこと:
私は既に「岸田さん、奮起して下さい」と決起を促しておいてある。誰が何といって彼をくさそうと、我々日本国民は彼を選んで彼に国の命運と我々の安全にして幸せな生活を託したのである。施政方針演説だったかは野党には「他人事のようだ」とか「総花的で芯がない」などと悪く言われていたし、私には[何に本当に注力して推し進めたいのかが見えないのが残念]と思わせてくれた。

何時までも「元外務大臣」として外向けの案件に熱心なのも結構だが、彼は内閣総理大臣なのだ。国民に安全で幸せで賃金が上がって物価高を乗り切れるようにしてくれる状況の下で人々が暮らしていけるようにして欲しいのだ。その為には先ずは国葬と旧統一教会の問題での国会での対応に遺憾無きようにして貰いたいのだ。お頼みしますよ、岸田さん。