新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

インバウンドとやらの促進策への疑問

2022-10-09 07:48:25 | コラム
来て欲しくない人たちも来るのでは?

偏見かも知れないが、私は「インバウンド(観光客)が沢山やってくるように」との政策というか、税金を投資する方針には疑問を感じざるを得ない。また、今回も一昨年だったかの「Go to トラベル」と同様の施しをしようとする、観光業界その他の地方を盛り上げようとする作戦にも、一寸だけ「何だかなー」を感じさせられている。

疑問だと言う理由を述べてみよう。それは「ここ東京都新宿区百人町/大久保界隈に来て見れば一目で解ること」なのだから。外国から(円安という機会を捉えて)我が国にやってくるだろう観光客が増えれば、確かに一部の業界の景気を盛り上げるだろうということくらいは解っている。だが、過去の観光客促進政策の結果だとしか思えない、我が国を食い物にしているかのような、先進国からではないインバウンドを増えさせてしまったことが、この街に来ればイヤでも認識できるのだ。

これまででも、「招いていない客が来ていること」くらいは所管の官庁だけではなく、多くの(一部の?)人が解っていたはずである。観光ヴィザで入国した者たちがそのまま帰らずに、既に勝手に定住している同胞を頼って居着いてしまった例は幾らでもあった事は広く知れ渡っていたのではないか。

ここ新宿区の一角に来て見れば「この人たちは何処で一体全体どうやって食い扶持を稼ぐ手段を見出したのだろうか」と疑わせる、イスラム教圏やその他の古い表現で恐縮だがLDCからの人たちが溢れかえっている状態が解る。あの連中が日本語が解って働いているとはとても思えない。星の数ほどあるだろう日本語学校に通っているのはアルバイトが可能だろうと見える若者だけだ。

昨日も、「伊藤忠商事の丹羽社長(当時)が辞めて欲しくない者たちも辞めていくことを承知で1億円の退職金をつけてある年齢層に早期退職を勧告した」と回顧した。これと同様の現象で、インバウンドの観光客を歓迎すれば「招いていなかったよ」という種類の国の人たちがやってきれしまうのではないかと、私は本気で懸念している。この辺りの多くの小売店には非白人国の人たちが確かに勤務しているが、私は未だアフリカ系の人たちが就労しているのは見たことがない。

政府はそこまでを覚悟して「観光業の景気促進」を企図しているのだろうかどうか知る由もないが、その悪影響(なのだろう)はここ百人町/大久保界隈に来て見れば容易に解るのだ。私は偶には英語が通じる者たちに「この国での暮らしはどうか」くらいは尋ねたことがある。だが、「君等のヴィザのステータスはどうなっているのか」までは尋ねたことはない、私は入館の職員ではないのだから。

言って置くが、招いていない客が如何なる事態を引き起こしているかは、アメリカとその急増した人口の内容を見れば良く解ること。トランプ前大統領が南アメリカ等々から不法に入国して居着いてしまった者たちに対して、どのような苛烈な措置を講じたかを想起して欲しい。

翻って、日本人の観光旅行を推進しようとする策は良いことかも知れない。だが、幾ら補助をすると言っても、極端かも知れない表現をすれば、それは「既に何らかの形で納付してあった税金の形を変えた還付」なのである。税収を遙かに超えた予算を組んでいる我が国で、税金を使ってまで景気を促進しようという政府の涙ぐましい政策なのである。私はこれだけで景気が蘇るのかなと心配になってくる。矢張り「岸田さん、お頼みしますよ。しっかりして下さい」と言って終わる。