新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月24日 その2 念の為、お知らせしておくと

2022-10-24 15:07:55 | コラム
小室圭氏が弁護士試験に合格した件:

元の同僚でワシントン州に住むL氏も、この件についての現地の無関心の度合いを簡単に知らせてくれたので、引用しておこうと思う次第。

「こちらでは日本の皇室関連の事が報道されるのは極めて希である。と言うことは、私にそういう先入観があるからかも知れないが、一般論でも日本関係のニュースは非常に少ないのが現実である」

彼が伝えてくれたことも、実質的には先日のSM氏からの便りと同じことである。長い年月アメリカの会社で過ごしてきた私も、全く同じ感覚で捉えている。何故そうなっているかは、何時かは別途考えて見ようとは思うのだ。

日本シリーズ第2戦まで見た結果で論評すれば

2022-10-24 07:58:55 | コラム
スワローズもバッファローズも歯痒い思いだったのでは:

本稿では「野球はこうやって見る方法もあるというか、こういう視点に立って観戦するのも一興だ」との、私独得の観戦の仕方を述べ行こうと思うのだ

第2戦は明らかにスワローズにとっては形勢不利としか見えない流れだった。恐らくバッファローズのファンたちは、あのまま3対0で逃げ切れると期待していただろう。だが、私は「スワローズがどうやったら追いつけるのか。必ず追いつけるだろう」と何となく閃くがままに見ていた。

そして、あの9回裏の同点である。もう代打者として使える者が残っていないのかと思った無死・走者一二塁の好機に、高津監督は小柄な星稜高卒2年目の内山壮真を出してきた。「なるほど。そういう手もあったか」程度の受け止め方だった。だが、内山は2ストライクを取られた後でも釣り球のボールになるフォークボールをチャンと見送って、5球目だったかの高目に来た真っ直ぐをホームランにしてしまった。私は当たった瞬間に「入った」と思って見ていた。閃きは当たっていた。

この延長・引き分けに終わった試合は熱戦のようでもあり、詰まらない試合でもあったと思っている。そう言う根拠は「両軍の投手たちが制球力思うに任せず、自ら危機を作りだしては消していく格好だったし、打者たちは『ここぞ』という場面では打ってはならない球に手を出してしまうか、敢えなく三振に終わっていた」からである。

TBSの関口の時間では、大魔王佐々木も元阪神の鳥谷も「日本シリーズの緊張感は別物」と指摘していたし、MLBでWシリーズを経験してきた岡島も「あの雰囲気はリーグ戦とは全くの別物」と語ってように、出てくる者出てくる者が皆、シリーズ独特の緊張感に負けてしまったのか、不甲斐ない出来だったのだ。この点は見方を変えれば「救援の投手たちが良く凌いでいた」となるのかと思う。

双方共に3得点止まりだった最大の理由は、中心打者であるスワローズの場合には村上と山田、バッファローズでは吉田と杉本が不振だったからと見るか、相手投手に上手いこと抑え込まれたかの何れだろう。だが、私の表現では「ここぞ」の時に不発だった事にあったと見ている。スワローズの場合は村上がシーズン末期の不調から抜け切れておらず、焦っているかのようで「狙っていたか、彼が得意とする打てる投球が来るまで待てずに早打ち」を繰り返していた。

特にダメだったのが村上の前を打つ山田で、何処か身体的な問題でもあるのかと疑うほど崩れていた。だが、守備では菊池涼介級の出来だったから、単なる不振だっただろうが、悉く好機を潰していた。高津監督はリーグ戦中には彼を外して奥村を二塁に使っていたこともあった。シリーズでもこれくらいの荒療治が必要かも知れない。監督は無死2塁のチャンスに山田にはバントをさせなかったが、高津らしくない決断力不足かと見た。

バッファローズでも同様で、吉田正尚には打てる球が来なかったし、高津監督は敬遠の四球を上手く使って吉田を焦らせていた感があった。杉本はシーズン中の不調から立ち直りそうな兆しが見えていたが、スワローズの投手たちは見事に杉本の読みを外して打ち取っていた。だから、両方とも伏兵的な存在の打者が好機を作っても3番と4番の中心打者が潰してしまったのだ。コインの裏側は「ベンチが相手方の中心打者に対するスカウティングが良くできていた」のであろう。

この試合で両方が繰り出して中継ぎの投手たちを見ていて「セントラルとパシフィックの両リーグの野球の質の違い」をあらためて認識させられた。それは、ジャイアンツが“Look at zama”(私の造語で「ざまを見ろ」のこと)でホークスに2度も4連敗させられたときに、多くの解説者が「ホークスの中継ぎ投手たちは皆150km台の速球を投げ込んで、このスピードに馴れていないジャイアンツの打者が翻弄された」と指摘したのと同じような現象が起きていた。

即ち、宇田川等々の選手名鑑には「育成選手」の欄に載っている投手たちが皆150kmの速い球を投げるのに対して、スワローズが誇る中継ぎとクローザーたちも140km台なのだ。ホークスの場合は「育成から2軍の頃に徹底して体幹を作るウエイトトレーニング等を採り入れた鍛え方をしていたのだ」との解説があった。常識的に言えば、これは当然の鍛え方であり特筆大書されるべき事柄ではないのである。ひょっとするとジャイアンツ如きを頂点に頂く(?)セントラルリーグの問題点かも知れない。

第2戦までの状態というか双方の出来からは、私にはどちらが優勢かは判断出来なかった。鍵は「山田・村上」と「吉田・杉本」の何れが先に立ち直れるかだと見ている。面白いと感じたことは、スワローズは山田・村上の出来もさることながら、オスナとサンタナという南アメリカ出身者に依存しているのに対して、バッファローズには投手のアゲスパック以外は全てを国産品の選手で固めている点だった。

バッファローズの捕手たちは、もうそろそろオスナがアウトサイドに流れる低い球は打てないと悟った頃だろう。「村上の後を打つオスナを抑えきれないと、勝てないかも知れない」辺りが、3戦目から先に勝敗を分けるかも知れない。