新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

アメリカンリーグのMVPは

2022-10-11 07:48:32 | コラム
大谷翔平が選ばれるだろうか:

昨日、この点をスポーツに精通した人物と語り合ってみた。彼の主張は「当然、投・打の両面(both wayであり、私は「二刀流」などと言う戯けた表現は採らない)で抜群の歴史的な活躍をして実績を残した大谷が選ばれて欲しい。だが、アメリカの人気球団であるニューヨークヤンキースのアーロン・ジャッジ(Aaron Judge)が選ばれてしまうのではと懸念している。

ジャッジの記録はホームランのアメリカンリーグの記録と3冠王(になるのだろうか)だろうが、大谷は前例のない両面での規定打席と回数を達成しているので、そこを記者たちがどのように評価するかだ。だが、ヤンキースの所属であることと、アメリカ人であることを考える時にジャッジに票が入るのではないかと思っている」だった。

私は永年アメリカ人の中で仕事をして実際に経験したと言うか見聞してきた事例から考える時に、ジャッジに票が流れてしまうことは十分に考えられると思っている。問題は何分にも今回は二者択一になってしまうだろうから、投票する記者たちが何処まで公平にと言うか、微妙な言い方になるが、偏見なしに選ぶかにかかってくると思う。個人的には大谷翔平に2年連続で取らせてやりたいと思うのは言うまでもない事。

実は、我々2人の間で意見が一致したことがあった。それは「大谷翔平が投・打の両面でシーズンを通して出場する為の体力と気力が何時まで続くのか」と懸念しているということ。前人未踏であるというのは、それがどれほどの体力と気力と技術を必要としているかを示しているし、我々が怖れていることは大谷が限りある身を削って頑張っている以上、何処まで両面体制を維持できるのか」なのである。

即ち、「何時かは何れか一方に絞っていく必要に迫られるのではないか」なのである。彼は来年も決して強いとは言えないエンジェルスに43億円で残るのだが、如何に彼が金銭に執着しないと言っても、それでは安すぎるだろう。だが、彼はスポンサーからの収入を合算すればMLBでも最上位の部類になる年収を得ているとも聞いている。彼が将来を見据えたときに、野球が終わったときにどの道を選ぶかの問題だと思う。

MLBで一定以上の成績を何年間か続けて残して、それに見合う年俸を得て、MLBの年金を貰える資格を得れば、そのままアメリカで安定した生活が出来て気楽だろうとは思う。現地で「周囲に気兼ねせずにいられることの有難味」は、ノーベル賞を受賞された真鍋淑郎氏がスピーチで語られた通りだろう。だからこそ、鈴木一朗も松井秀喜も松坂大輔も上原浩治も生活の拠点をアメリカに置いたままではないか。大谷翔平もその点は視野に入れていると思うし、そうなくてはなるまい。

話があらぬ方向に進んでしまったかと思うが、最後にもう一つ本題から外していこう。それはカタカナ表記のことだ。大谷とMVPを争うだろうAaron Judgeのファーストネームの表記だ。Aaronは「エアロン」に近い発音であって、ローマ字読みにした「アーロン」ではないのだ。以前にハンク・アーロンという選手がいたが、英語の氏名のややこしい点は、Aeronがファーストネームになるし、ファミリーネーム(ラストネーム)にもなる点だ。

矢張り、MVPは大谷翔平に取らせたいと思う。