新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月6日 その2 箱根往復ができた

2023-06-06 12:14:09 | コラム
無事に箱根に到着できて昨日帰宅:

13日は「この台風では行こうとするのか、諦めるのか、模様眺めにするのか」で散々迷っていた。また、もしか強行突破で出かけて大渋滞にでも出会えば、治療のために頻尿化しているので苦しむのでは等々、悩み続けていた。だが、愚息は天気図をみて「行ける」と判断して午後2時過ぎに出発。ところが「案ずるよりはなんとやら」で、道中の道路封鎖も解除されていて4時半頃に無事に大平台に到着。

昨日午後に東京に戻ってきて、箱根湯本で見かけた大勢の台風を物ともしない観光客には敬意を表したい思いすらあった。と言うのも、当方は台風が通過したと判断してから出発したのに、彼らはそれ以前からあそこにおられたのだから凄いと思った次第。特に印象的だったのことは、箱根湯本駅の周辺には既に多数のマスク無しのインバンド様で賑わっていた現象。

「インバウンド」は圧倒的に白人で、と言っても白人だから車の中からでも識別できるのだが、あの人たちは台風をどのように避けて(掻い潜って?)到着されたのかという疑問まで出てきた。だが、愚息には「台風到来の前から来ていたのでは」と指摘された。ではあっても「台風なんて」と恐れることなく当日に車か小田急ロマンスカーを利用してあそこまで来ておられた同胞もおられるだろうと思うのだ。

昨日の帰路も午前11時前に降りてくれば、箱根湯本駅の付近には既に多くの人、また人。また、その半数は外国人と見た。彼らは色々なサイト見て箱根の美しさを知ってわざわざやってくるのだそうだ。中には「もう大浴場の異文化にも慣れて、何とも思わなくなった」と言っている人もいるとか。

常に我が国にやってくる外国人が歓迎しても良いような階層の者ではないと思う私には、彼らが沢山来ることが結構どうかは軽々に論じられないと見ている。そういう理由の一つが「彼らは容易に文化の違いを克服しないので(「郷に入っては郷に従う」事ができないので)地方自治体や観光業者を少なからず困惑させるだろうと考えているからだ。

その他に受け入れ側にも深刻な問題があることを、先週ネット上のニュースで知った。それは、ホテル等における人手不足である。そのニュースは「高田馬場駅近に新規開業したVessel Hotelでは時給¥1,350と広告しても従業員に応募者がなく、フロントデスク等の職員は全て外国人になった」とあった。さらに「この時給では人(スタッフ?)が集まらないので、遅かれ早かれ¥1,500も考えねばなるまい」と結ばれていた。

政府は懸命に「インバウンド」を推進しているように見えるが、COVID(「コロナ」って何の意味か知っていて使っているのだろうか?)の為に、不振を極めた観光業界から大勢の熟練したスタッフが去って行った実態を何処までご承知なのだろうか。私はそういう状態だからと言って、深い考え無しに発展途上国から働き手を招き入れて依存するのが正解なのか、得策なのか、そこが問題ではないかと言いたい。

箱根まで行けたかどうかよりも話が逸れてしまったが、上記のような問題点を思い浮かべていたのだった。


日本陸上選手権を見て考えた

2023-06-06 07:53:09 | コラム
何故日本の100m走者は常に10秒を切れないのか:

先週末に箱根の山中で静養中は、高さのためか台風のためか知らないが、テレビが綺麗に写らないので、正常に受信できるNHKかBSだけを見ていた。

そこに男子の100m走の予選が出てきた。一緒に見ていた元Xリーグコーチ(フットボールのである)と異口同音に「出てくる者出てくる者が皆ほっそりした体格だ。あれでは全力で走っているときに受ける空気圧(風圧?)に抵抗しきれないだろう」だった。そこで言いたくなったことは「トレーニングと練習は違う」ということだった。

100mのような短距離を走る場合には余程体幹を鍛えてがっしりした体格に仕上げ、ある程度以上の体重にしておかないと、空気圧の抵抗で上体が多引き起こされて、中々前に進まなくなるのだ。例えば、当方のように高校時代には50kgあるかないかの体重だったのでは全力で走ろうものなら、その抵抗に圧されて苦労したのだった。

この競争の世界記録保持者のウサイン・ボルト(ジャマイカ)や1988年にドーピングで失格したベン・ジョンソン(カナダ)のあの凄い体格を思い出して欲しい。岩壁のような上半身だったではないか。あれならば、空気を切り裂いて走れるのだ。

彼と一致した意見の一つが「練習やトレーニング不足ではなく、その方法が誤っているのかも知れない」だった。それは、我が国では未だに指導者の中に「筋トレ無用論」や「ウエイトトレーニングをやりすぎると筋肉が固くなってしまう」と信じている人がいる事もあると思う。それは誤った観念ではなかろうかと危惧するのだ。言いたいことは「練習量の問題ではない」という点なのだ。

論より証拠。これまでに何度か触れたことで、アメリカのIMGアカデミーで鍛え上げられれば、錦織圭のよう体格でも世界的な選手に育った例もあれば、MLBでトレーニングを積んだ大谷翔平のあの鍛え上げられた凄い体格を見れば「合理的なトレーニング」の効果のほどが解るとおもう。我が国では豊富な練習量が良い結果を出す、即ち「練習は嘘をつかない」と言う選手が多い。これが誤りであるとまでは言わない。

だが、「トレーニング」と「練習」は違うにも拘わらず、屡々混同されていると思う。練習する前にトレーニングを重ねてからか、その競技に適した筋肉を鍛えておくべきなのである。また英語が言われるのを覚悟で取り上げれば“training”とは“the process of preparing to take part in a sports competition by doing physical exercises”とOxfordにあるのだ。即ち、皆で集まってティームとして訓練するのとは違う事なのである。

20年ほど前に通っていたジムには、屡々アメリカ人のK-1の選手が来ていた。彼には常にトレーナーが付いてきていて、沢山の異なる種類のウエイトトレーニングの機器を使って文字通りトレーニングをしていた。その際にはトレーナーが時間を計りながら細かい指導をして、ずっと記録を取り続けていた。「なるほど」と思ってみていた。本当だと思うが、関西学院大学ファイターズでは40人の一軍の学生には、それぞれ学生コーチが付いて、細かく記録を取りながらウエイトトレーニングから何から指導しているそうだ。

「間違っていたらご免なさい」で言えば、100m走の選手たちもボルトやジョンソンのような体格に仕上げるようにトレーニングをすれば、より優れた体格に仕上がって、常時10秒を切る能力が付いて「オリンピック参加標準記録」を突破できるようになるのではないのかと思いながらテレビを見ていた。