新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

一言触れておきたい事柄

2023-06-24 08:31:50 | コラム
こんな事あんな事:

LGBT理解増進法:
このLGBTについての問題には全く知識も勿論経験もないので、何も言える事もないままに法律が国会を通っていた。そういう法律ができると如何なる問題が起きるのかも想像もできなかった。しかし、法案成立後に「男性から女性に性転換した陸上競技のトラック競技に出場して、他を引き離して優勝したとの問題もあった」という報道もあって「なるほど、そういうことか」との程度の理解ができた。

ところが、昨日だったか産経新聞に桑原聡氏が「G6にはLGBTに特化した法律はないという、つまり今回はそれに特化した法律を制定させることで、わが国を壮大な社会実験の場にするつもりなのかと勘ぐりたくなる」と指摘していたので、少しだけ狙いが読めた気がした。即ち、「G6にはない分野に世界に先駆けて入って行ってと顕示したいのか」と見えたのだった。

わが国の報道機関は常に「諸外国ではこうなっているのに、そうなっていないわが国は遅れている」のように、我が国の後進性を批判するか卑下するかのような報道をする傾向がある。21世紀の今日に至っても、我が国が時代遅れであるかのように言うのだ。私はこれが誤認識であり誤解だと思っている。長いこと白人の中で過ごしてきて「彼らが優性であり、我々が劣等である」などと言い募るのは不当であると思っていた。

また、彼らは「今回はこの分野でかの有名なる賞を我が国の学者や専門家受賞する輝かしい実績を上げた」であるとか「大谷翔平のように、ある競技の世界の最高水準の分野で素晴らしい成績を上げた」に特化した報道をし続けるように、海外の諸国に追いつき追い越したことを特に賞賛する傾向があるのは、時代錯誤の認識であり、要らざる劣等感であると、苦々しく思っている。我々は最早諸外国を追っている国ではないのだ。

自転車乗りのヘルメットとマスク:
街に出てその気になって観察していると、自転車族の10人に1人くらいしか「義務に向かって努力していない」ことが明らかに見えてくる。面倒くさいのか出費を惜しんでいるのか知らないが、本当に偶にしかヘルメットをかぶっている人を見かけない。尤も、歩道を走ってきた警察官は着用していた。彼らは歩道を走っても良いのだろうか。

マスクは一般人では10~20%が着用せずに歩いている。インバウンドと思しき白人は先ず付けていない。即ち、Just the way you are.=「素顔のままで」なのだ。イスラム横町に巣喰うイスラム教徒たちの殆どは付けている。昨日も、ジムで最も権威があると思う女性のトレーナーに訊いたところ、ジム内では各人の自由意志に任せているそうだった。私は怖いからイヤだが着用に及んでいる。

90周年:
産経新聞が創刊90周年だと報じていた。先日、昭和16年から20年までお世話になった藤沢市鵠沼の湘南学園(私立)から90周年の記念の卒業生の会報が来ていた。ここには疎開と私の転地療養を兼ねて鵠沼に移ったので転校して入ったのだった。当時は小規模な学校で幼稚園児まで数えても100名くらいだった。私の卒業後にめざましく発展して高校まである大きな学校になっていた。念のため確認しておくと、湘南高校は県立で、別の学校。

こういう記念すべき年に、私も90歳になっていたのだ。全く異なる三者が同時に90周年とは、陳腐な言い方をすれば「何かのご縁」なのだろうと思っている。私は後何年かで消えざるを得ない運命だが、残る二者は継続していくことだろう。

林芳正外務大臣:
林氏は早くから有能であるとの期待が高く、将来の総理・総裁という噂もあった。東京大学法学部を終えられてから大分後になって、ハーバードの大学院でMPA(Master of Public Administration =公共経営学修士)を取得され、優れた英語力の持ち主だと聞いていた。先日、ほんの少しだったが、海外でマイクに向かってスピーチをされているところが流された。立派な内容だったし、他の大臣や議員のように下俯いて原稿を読んでおられなかったのも良かったと思う。

別にそれ以上のことを言うつもりもないが、わが国の外務大臣は言うに及ばず、林氏ほどの英語力を示されたのを聞いたことがなかった。英語力が高いことは勿論非常に良いことだが、私は「何か事があったときに滑らかにしゃべれるよりも、相手を説得するか押さえつけるだけの論旨の組み立てができることが肝要だ」が肝要であると経験上も認識している。林氏はハーバードの大学院以外にも海外経験が豊富なようで、今後ともその優れた能力を活かして欲しいものだと望みたい、対中国では尚更のことだ。

気象病:
2013年8月に2度目の心筋梗塞から立ち直れた後の夏の猛烈な暑さに、病のために衰えた体力が付いていけなくて、室内外の温度差にトコトン苦しめられた。この状態を「気象病」のように言うのだそうだ。だが、何も病み上がりではなく高齢化の所為か、この梅雨に入ってから不調が続いて苦しめられている。何も外出のための外出ではないのだが、外に出て暫く歩くと疲労感と倦怠感に襲われるのだ。

そこで時代に付いていこうとばかりに着用を開始したスマートウォッチで見れば、心拍数、酸素濃度、血圧は全て安全圏内なのだ。そこで、なるほど、この低気圧と高い湿度と安定しない温度が悪さをしているのだろうと判断するに至った。家に帰ってから本当の血圧計で測っても上は130を超えていなかったし、下がやや高くて70台という程度。これでは、早く梅雨が明けるのを待つのだが、その先は猛暑の夏だ。兎角この世は住みにくい。