新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

トリヴィアな話題

2023-06-19 08:22:01 | コラム
Trivialな話:

「トリヴィア」というカタカナ語は割に頻繁に使われているので、てっきりtrivialを転用して作り上げたのかなと思っていた。だが、triviaで「雑学」とか「些細な」の意味があるのだと気が付いてはいた。今回は最近のニュースの中から些細であり、雑学的になるかと感じた事柄を取り上げていこう。

ジャニーズ事務所:
以前から「ジャニーズを蛇蝎の如くに嫌っている」と言ってきたし、我が国の青少年をミーハーに育て上げようとする悪企みの集団だと認識してきた。現在マスコミが今頃になって騒ぎまくっている故ジャニー喜多川とやらの性癖もずっと前に報道で承知していた。LGBTの扱いで揉めている現在では、もしかしてあれが悪行ではないとされるかも知れないと危惧している。

ここに取り上げようとするのはそんな事ではなく、あの事務所の英語表記だ。何処にあるのかも知らない事務所のテレビ画面を見れば、最上階の辺りに“Johnny & Associates”となっていた。言いたい事はJohnnyでは所有格の“s”は付いていないのだ。それがどうして「ジャニーズ」になっているのかと訝っている。「ジャニーズ」という表記では如何にも「ジャニー」なる者の所有物であると言いたいのかと思っていた。

もう一つ不思議だと思う事は“Johnny”が「ジャニー」となっている事。今でも、あれは「ジョニー」だと信じている。だが、私の周囲にJohnのニックネームをJohnnyとしていた人がいなかったので、どう発音するのか気が付いていなかった。だが、Johnny Walkerというウイスキーは「ジョニーウオーカー」ではないか。OxfordにはJohnnyは載っていなかったが、ジーニアス英和では「ジャニー」と「ジョニー」の両論併記となっていた。

大谷翔平の大活躍:
毎朝、どのテレビ局のニュースを見ても真っ先に取り上げるのは「大谷の動静」である。全てが非常にポジティブであって気持ちが良いと思う。マイナンバーカードを保険証にしようとして評判が悪く、岸田内閣の支持率が再度30%台に落ち込んだとか、カードが誤って他者に紐付けられたという悪材料とは全く異なっていて健全だ。

「だが、一寸待って欲しい」と言う人もいる。それは「大谷君は彼自身の積極的な意志と意欲でMLBに進出してから努力して自身を鍛え上げて、今日の成績を挙げているのは快挙だとは認める。だが、私は彼に日本を代表して国民を喜ばせるために行って欲しいとは頼んでいない」という事で、岸田総理が「今国会の会期中には解散しない」と語った事よりも優先されるべきかという意味だ。貴方はどちらだと思われますか。

錦織圭君:
方々手術をしたために1年数ヶ月だったの休養期間を経て下部のツアーから復帰して、決勝戦にまで上がっていったのは、非常にポジティブな話題だと思っているし、彼の努力を褒めてあげねばなるまい。何と言っても彼は最盛期には確か世界のランキングの4位にまで上がった優れた選手で努力家だったのだ。

ここで強調したい事は「錦織圭はアメリカフロリダ州のIMGアカデミーで、アメリカ式の科学的で合理的な指導を得て、あの小柄な体格でも世界的なテニスのプレーヤーになったのである」という事。要するに「精神主義的な極限まで追い詰めるような汗と血と涙の猛練習で、あの領域に達するまで上手くなったのではない」という点だ。

この理屈は大谷君にも当てはまると思っている。「彼は希に見る逸材で素材だ」と、栗山英樹監督が説得して日本ハムに入れた時点でそう認識していた。だが、素材というか資質だけでは今日のMLBを代表するプレーヤーにまで成長できるものではない。

私見では「その素材をアメリカに行って彼自信が努力しただけではなく、エンジェルスのIMGのようなトレーニングにも助けられて一層鍛え上げた成果だと見ている。エンジェルスが何か特別な手法で鍛えたとは思えないが、素材+合理的・科学的トレーニングの効果は歴然だと見ている。

ポジティブ:
カタカナ語排斥論者は敢えて上記に「ポジティブ」というカタカナ語を使って見た。この言葉はかなり頻繁に国会議員から一般人(若者を含めて)まで使われるようになって来た。確か、先ほどブリンケン国務長官と秦剛外相との長時間の会談を「ポジティブ」と報じていた。正直な所を言えば「この使い方が良いのかおかしいのか」は解らないのだ。それは在職中でも余りこれを使って話しかけられたとか、自分で使えた経験がなかったと記憶するからだ。

ジーニアス英和には先ず「自信のある、独断的な」が出てきて、次に「人が積極的な、建設的な、前向きな」と出ている。3番目が「明確な、明白な、ハッキリした」とある。「肯定的な」は4番目であるし、私はこれが“negative”の反対語だと思っていた。「ポジティブ」は一体どの意味で使われているのだろうか。思うに、今回の会談は2番目のどれかだろう。

なお、positiveの発音は微妙で、カタカナで表記してみれば「パザテイヴ」と「パザタヴ」の間ぐらいに“vi”の所を発音するのだ。アクセントは「パ」に置かれている。余計な事になるかも知れないが、単語の知識として「ポジティブ」を目だけで覚えておくと、実際の会話で「パザテイヴ」と聞こえるように発音されると「???」となるのだと思う。

広末涼子の不倫?と永山絢斗の大麻事件:
この二つは連日連夜テレビのニュースの重要なアイテム(項目の事らしい)になっている。別に「ウンザリだ」と言うつもりもないが、テレビは間違いなく「ミーハー族に的を絞っている」と解る。広末という女優(なのだろう)の存在は早稲田大学に物議を醸した手段で入学し、しかも退学したと聞いていたので、その存在は承知していた。だが元々芸能界に興味がないので全く知らなかった人が大麻で捕まったと言われても、テレビ局の時間の浪費のように聞こえる。

面白いと感じたのは広末の亭主のキャンドル・ジュンは某国の人だという説をネット上に流れていた事。「キャン・ドルジュン」だと思ったというのだ。要するに、余りポジティブなアイテムではなく、メインになるような事件ではないと思う。「メイン」を英語ではこのように使ってはならないのだが、ご承知か。