新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

電動キックボード解禁から見えてくる交通行政の不備

2023-07-01 07:23:26 | コラム
交通行政はどうなっているのだろう:

本7月1日から電動キックボードが免許無しで乗っても良くなったのだそうだ。自動車にも自転車にも乗る気がないではなかった、自転車もなく車の運転免許も取ったことがない我が方にとっては余り縁がない話だ。だが、自動車を運転する人たちに聞けば「運転する我々を脅かす危険な乗り物は電動アシスト付きを含めて自転車だけで充分なのに加えて、電動キックボードとは・・・」という嘆き節だった。

疑問点は「限りなく増えていくかのような自転車の無法運転すら規制できていないのに、電動キックボードを免許無しで公道を走って良いと決めた道路交通行政はどうなっているのか」と大いに疑問に感じている。「兎に角、自転車の無法走行を取り締まる前に、ヘルメット着用を努力義務化にするような焦点が定まっていないところにキックボードも加えるとは、これ如何に」だ。深読みすれば「何処かから何かそうせざるような力が働いていたのか」となる。

1ヶ月ほど前だったか、高田馬場4丁目のマンションの裏口に、LJUUPと表示されたレンタルの電動キックボード4台置かれていたのを発見してあった。先走った業者もいるものだと感心していた。それが、今週初めまたそこを通ると、1台しか残っていなかった、解禁前だというのに。マスコミは飲酒運転や二人乗りの危険性を論じているが、現代に生きる若者たちを押しとどめる手法があるのだろうか。

老爺心から見れば「だから言ったじゃないか」になってしまう経験性は高いと思う。だが、行政が成り行きを見て修正する勇気がれば良いのだがと思ってみている。高田馬場方面にレンタルが置いてあっても、その直ぐ近くの異邦人ばかりの我が家の近所では未だ見かけていない。電力不足でもEVを推進するなどと、やることが首尾一貫していないのは如何なものか。