新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月29日 その3 大谷翔平君が気懸かり

2023-07-29 17:02:01 | コラム
軽傷であれば良いが:

エンジェルスの監督は「大谷の故障者リスト入りは考えていない」と言ったそうです。

私の持論は「今良い(好況でも好調でも同じ)ということは、何れ駄目になるということの前兆」なのです。今日までに好調だった会社がアッという間に沈没した例がどれ程あったでしょうか。良いことが永久に続くものではないのです。

実は、大谷の出来すぎとでも言いたい好調が心配だということは感じていたので、先日一寸前に少しだけ触れてはおきましたが。でも、まさか現実になりそうな気配が見えてきたとは、本当に気懸かり。

7月29日 その2 酷暑の下で雑感を

2023-07-29 14:02:40 | コラム
この世には色々とあるもの:

ファミレス探訪記:
何年振りかで土用の丑の日の前にと「鰻丼」を求めて大久保通りの「ガスト」に入って見た。ここは元はといえば同じスカイラークの「ジョナサン」だったところ。その頃の記憶で空いているだろうと思いきや、後から後から人が入っていく。中を一目見れば往事とは全く異なって広くて整然となっていた。しかも、通路にはピカピカと照明を光らせて「配膳ロボット」が動いていた。これを初めて見ただけでも気後れしそうになった。

着席して、最早何処に行ってもお定まりのタブレットをいじって何とか鰻丼を発見して、何とかかんとか家内の分を入れて2人分を発注。配膳ロボットが来たどうしようかと身構えていた。隣のテーブルには高齢の夫妻と青年ではない息子さんたちと4人が配膳待ちだった。そこに先ず1人分が通常の配達の後でロボットがやってきた。何とか料理を受け取った後でどうやって返すか解らずにウエイトレスを探して「何とかしてよ」となった。難しい時代になったものだ。

我々の鰻丼は手で配達され、支払いもセルフレジではない方を選んで無事に現金で決済。「セルフレジなんて何するものぞ」と思ったが、クレディットカードも受け付けるが基本的に何とかpay用の代物なので、当方はお呼びではなかった。ファミレスは3~4年振りだっただが、こういう変わり方をしていたと学んだ一時だった。

雨降りよりはましなので:
昨日、我が家のエレベーターの中で、汗びっしょりの宅配便の配達員と一緒になった。思わず「これほど暑いと大変でしょう」と声をかけてしまった。だが、その返事は意外なもので「それでも暑い方がいくらかましなのです。雨が降れば配達の荷物が濡れないように気を遣ってびしょびしょに濡れてしまうのですからかなわないのです」だった。

そう聞いてみれば、沢山の荷物を抱えて雨中を疾走している彼らの姿を見たこともあった。その挙げ句に不在で再配達にでもなったら、もっと大変なことになるのかと、この答えで初めて知った。でも、都内で36度は如何にも暑すぎると思うのだ。

ビッグモーター問題:
この件はもう余り取り上げなくても良いと思うが、各テレビ局が、陳腐な言い方になるが、堰を切ったかのように詳細に旧悪、じゃなかった現悪かな、を報じ始めたので、当方も一枚噛んでおこうと思った。それは、ある博学の方が「これほど方々で色々と詳細に彼らがやってきたことを暴いてしまえば、あの会社に残された道は破綻くらいしか残らなくなるのでは」と静かに語られたことである。

この時点では国交省に立ち入り検査は始まっていなかったし、金融庁も具体的な対応まで公にされていなかったし、損保ジャパンの縁切り声明も出ていなかった。だが、あの新社長(前専務)の自信ありげなビッグモーター無謬説を聞けば、とてもそんな次元で収まる案件ではないのは明らかである。あの街路樹を除草剤で枯らしてしまった一件などは、あの会社に対する心証を非常に悪くしたと見ている。

この事件(なのだろう)が発生して以来、一寸だけ不思議に感じたことがあった。それは、誰もあの会社員の扱い方や働かせ方を見て「ブラック企業だ」と決めつけていないこと。余りにも酷い社員の扱いと働かせ方だと思うのだが。ただ、今後の展開如何で、事の成り行きとして倒れてしまうよう事態になれば、何百名(?)かの罪なき社員まで失職させてしまうのではないのか。その責任を前社長は取るのだろうか。


カタカナ語の問題点を考えて見よう

2023-07-29 07:31:54 | コラム
「パワー」ってどういう意味:

これまでに繰り返して「カタカナ語の問題点というか英語の単語の意味を正確に理解していないままに創り上げられ、使われていることに疑問を呈してきた。また「使うのは自由だが、英語の本来の意味とはかけ離れていると承知の上で使うよう」とも言ってきた。今回は偶々テレビの画面に現れた「パワー」を取り上げて、その問題になる辺りを紹介してみようと思う。ご用途お急ぎでない方は是非ご一読を。

先日のこと、なかやまきんに君という芸人(なのだろうか)が、彼の持ちネタだろう「パワー」と甲高い声で叫んでいるのを聞いた。彼は鍛え上げた筋肉を誇っているのだから、あの「パワー」は「力」か「力強い」と言いたいのだろうと思っている。だが、どう考えても“power”という単語のnative speakerたちの使い方では「力」とか「力強い」という意味の身体的強度を一義的には使われてはいないのだと解釈している。

そこで、例によってOxfordでは如何なる扱いになっているかを見てみると、名詞としてのpowerでは4番目と5番目に登場していた。1番目には、私がそういう意味だと理解している「人々か物事をコントロールする能力」が出てくる。2番目が「国かある地域を政治的に支配する」なのだ。即ち、身体能力としての「力」の意味はあるのだ。同様に、ジーニアス英和でも身体能力は4番目の扱い。

そこで、最近広まり始めた「生成AI」とやらの部類に入るのかと思って、しきりにスクリーン上に出てくるマイクロソフトのBingではどのように答えてくれるかと思って質問してみた。その答えを参考までに引用してみよう。私としては納得できる解釈だった。

>引用開始
英語のpowerはカタカナ語で「パワー」となり「力」か「力強い」という意味になっていますが、実際の英語では様々な意味や使い方があります。例えば:
  • 物理的な力や能力を表すときに使います。例:the power of nature(自然の力)1
  • 動力や電力を表すときに使います。例:nuclear power(原子力)1
  • 人の肉体的・精神的な能力や才能を表すときに使います。例:the power of persuasion(説得力)1
  • 国家や組織の支配力や権力を表すときに使います。例:the party in power(政府与党)1
  • 有力な人や強国を表すときに使います。例:a power in politics(政界の実力者)1
  • 神や超自然的な力を表すときに使います。例:the powers that be(当局、官憲)1
  • 物理学では仕事率、数学では累乗、光学ではレンズの倍率などを表すときに使います。
以上のように、powerは文脈によって多くの意味を持つ単語です。カタカナ語で「パワー」というと、「力」か「力強い」という意味に限定されてしまうことがありますが、英語ではもっと広い意味で使われることが多いです。ご参考になれば幸いです。
<引用終わる

お仕舞いの一節が言い得て妙な表現になっていると思って読んだ。こういう意味なのだと思うので、「あの選手はパワーがある」とか「パワフルなバッテイング」などと言うのは強ち誤りではないが、「英語の単語を使ったと言うよりも、カタカナ語化されて日本語の一部になった言葉だ」と認識して使って貰いたいものだ」と考えている。

「パワー」そういう使われ方のほんの一例に過ぎず、これ以外にも沢山あると思っていて良いだろう。私は何かと言えば「困難なことの度合い」と言いたくて濫用されている「ハードル」もその中に入れて良いと思っている。英語では二儀か三義的に「何かを達成する前に解決しておくか処理しておくべき問題か困難なこと」の意味である。「高い、低い」で論ずるのは言葉の誤用だと思っている。大体からして障害物競走のハードルの高さは一定ではないか。