この世には色々とあるもの:
ファミレス探訪記:
何年振りかで土用の丑の日の前にと「鰻丼」を求めて大久保通りの「ガスト」に入って見た。ここは元はといえば同じスカイラークの「ジョナサン」だったところ。その頃の記憶で空いているだろうと思いきや、後から後から人が入っていく。中を一目見れば往事とは全く異なって広くて整然となっていた。しかも、通路にはピカピカと照明を光らせて「配膳ロボット」が動いていた。これを初めて見ただけでも気後れしそうになった。
着席して、最早何処に行ってもお定まりのタブレットをいじって何とか鰻丼を発見して、何とかかんとか家内の分を入れて2人分を発注。配膳ロボットが来たどうしようかと身構えていた。隣のテーブルには高齢の夫妻と青年ではない息子さんたちと4人が配膳待ちだった。そこに先ず1人分が通常の配達の後でロボットがやってきた。何とか料理を受け取った後でどうやって返すか解らずにウエイトレスを探して「何とかしてよ」となった。難しい時代になったものだ。
我々の鰻丼は手で配達され、支払いもセルフレジではない方を選んで無事に現金で決済。「セルフレジなんて何するものぞ」と思ったが、クレディットカードも受け付けるが基本的に何とかpay用の代物なので、当方はお呼びではなかった。ファミレスは3~4年振りだっただが、こういう変わり方をしていたと学んだ一時だった。
雨降りよりはましなので:
昨日、我が家のエレベーターの中で、汗びっしょりの宅配便の配達員と一緒になった。思わず「これほど暑いと大変でしょう」と声をかけてしまった。だが、その返事は意外なもので「それでも暑い方がいくらかましなのです。雨が降れば配達の荷物が濡れないように気を遣ってびしょびしょに濡れてしまうのですからかなわないのです」だった。
そう聞いてみれば、沢山の荷物を抱えて雨中を疾走している彼らの姿を見たこともあった。その挙げ句に不在で再配達にでもなったら、もっと大変なことになるのかと、この答えで初めて知った。でも、都内で36度は如何にも暑すぎると思うのだ。
ビッグモーター問題:
この件はもう余り取り上げなくても良いと思うが、各テレビ局が、陳腐な言い方になるが、堰を切ったかのように詳細に旧悪、じゃなかった現悪かな、を報じ始めたので、当方も一枚噛んでおこうと思った。それは、ある博学の方が「これほど方々で色々と詳細に彼らがやってきたことを暴いてしまえば、あの会社に残された道は破綻くらいしか残らなくなるのでは」と静かに語られたことである。
この時点では国交省に立ち入り検査は始まっていなかったし、金融庁も具体的な対応まで公にされていなかったし、損保ジャパンの縁切り声明も出ていなかった。だが、あの新社長(前専務)の自信ありげなビッグモーター無謬説を聞けば、とてもそんな次元で収まる案件ではないのは明らかである。あの街路樹を除草剤で枯らしてしまった一件などは、あの会社に対する心証を非常に悪くしたと見ている。
この事件(なのだろう)が発生して以来、一寸だけ不思議に感じたことがあった。それは、誰もあの会社員の扱い方や働かせ方を見て「ブラック企業だ」と決めつけていないこと。余りにも酷い社員の扱いと働かせ方だと思うのだが。ただ、今後の展開如何で、事の成り行きとして倒れてしまうよう事態になれば、何百名(?)かの罪なき社員まで失職させてしまうのではないのか。その責任を前社長は取るのだろうか。