英語の言葉遣い:
文法的に誤りでは:
9月16日の渡部亮次郎氏主宰の「頂門の一針」誌上で私宛で下記のような質問を頂戴した。
“先日、「Me too.」という表現がmeは目的格だから文法としておかしいこと、米英の上流階級では決してそういう表現をしないことをご教示頂きありがとうございました。とはいえ、今、売り出している会話翻訳機ポケトークでは、「私もそう。」を翻訳すると「Me too.」と下等な表現をするのでいささか困っています。
それはさておき、米国映画を観ていると「It's me.」という表現がよく出てきます。このmeも目的格だから文法的におかしいと思うのですが、ならば主格の 「I」を使って「It's I」とはどうも言わないようです。
ではどういう表現をすべきなのか、文法の解説も含めてご教示頂けたら幸いです。“
という内容だった。
私からは即答は避けて、アメリカでも知識階級に属する嘗ての上司や同僚に尋ねてみた上で正式にお答えしようと,次のように「お時間を頂戴したい」とお願いした。
“アメリかでは屡々このような文法を無視したような表現に出会うものです。特に、私が言う支配階層に属さない人たちの間では、そういう言い方が頻繁に使われていたと思います。“It's me.”も聞いたことはありますが、特に気にしたことはありませんでした。
我が社の管理職の技術者でも“Don't say nothing."などと言うのを聞きました。二重否定ですが,これでも「黙っていろ」という意味です。お尋ねの“It's me.”をどのような人物が何処で言ったかにもよりますが、私は非知識階級に分類される者が使ったのではと思いました。
しかし、ここでは外国人である私が断定するのを避けて、インテリ層にある昔の上司(MBAで引退後に大学院大学の教授)と同僚(技術者)にこの文法的に誤りである表現が、一般的に認められているか否かを問い合わせましたので、暫時お待ち下さい。“
そこで,改めてお断りしておきたいことは「私は外国人として英語を学び、学校教育ではそれなりに文法も追いかけていたので、ある程度以上の知識はある。だが、もしも外国人に「日本語の文法を解説せよ」と依頼されたら即刻謝っていると思う。この点はアメリカ人たちが意外に思うほど英文法など知らないのと同じ現象だと思う。であるから、私はアメリカ人に「君は学者(scholarという言葉だった)だから、これが文法的に正しいかどうか解るだろう」と質問されたことすらあった。
確かに、私はアメリカ人たちよりも英文法を知っていた。だが、彼らと共に、やや誇張した表現を使えば、1年365日英語しか通用しない世界で過ごしていると、時には「これで文法的に正しいのかどうか」などと考えている余裕も暇もない場合があったのだった。勿論、会社内では文法的に誤りがある報告書を提出するなどは以ての外だったし、何度も述べてきたようにswearwordなどを使うのは許される訳もないのだった。
しかも、アメリカ人の中に入って過ごしてみれば「現実にビジネスの世界で使われている表現や日常の話し言葉等は,それまでに習い覚えてきた範囲内には収まり切れていなかった」のだった。我が国の学校教育の範囲外の英語を覚えていたつもりの私から見れば、native speakerたちは別世界の人たちの如きだと感じさせられたのだった。
私にとっては如何に何とか彼らを真似た英語が使いこなせるようにはなっていても、所詮は「獲得形質」であってnative speakerたち並みの感覚で使えるようにはなれないのだった。だからこそ、上記のような言い訳を並べた上で、お時間を頂戴するお願いをしたのだった。
文法的に誤りでは:
9月16日の渡部亮次郎氏主宰の「頂門の一針」誌上で私宛で下記のような質問を頂戴した。
“先日、「Me too.」という表現がmeは目的格だから文法としておかしいこと、米英の上流階級では決してそういう表現をしないことをご教示頂きありがとうございました。とはいえ、今、売り出している会話翻訳機ポケトークでは、「私もそう。」を翻訳すると「Me too.」と下等な表現をするのでいささか困っています。
それはさておき、米国映画を観ていると「It's me.」という表現がよく出てきます。このmeも目的格だから文法的におかしいと思うのですが、ならば主格の 「I」を使って「It's I」とはどうも言わないようです。
ではどういう表現をすべきなのか、文法の解説も含めてご教示頂けたら幸いです。“
という内容だった。
私からは即答は避けて、アメリカでも知識階級に属する嘗ての上司や同僚に尋ねてみた上で正式にお答えしようと,次のように「お時間を頂戴したい」とお願いした。
“アメリかでは屡々このような文法を無視したような表現に出会うものです。特に、私が言う支配階層に属さない人たちの間では、そういう言い方が頻繁に使われていたと思います。“It's me.”も聞いたことはありますが、特に気にしたことはありませんでした。
我が社の管理職の技術者でも“Don't say nothing."などと言うのを聞きました。二重否定ですが,これでも「黙っていろ」という意味です。お尋ねの“It's me.”をどのような人物が何処で言ったかにもよりますが、私は非知識階級に分類される者が使ったのではと思いました。
しかし、ここでは外国人である私が断定するのを避けて、インテリ層にある昔の上司(MBAで引退後に大学院大学の教授)と同僚(技術者)にこの文法的に誤りである表現が、一般的に認められているか否かを問い合わせましたので、暫時お待ち下さい。“
そこで,改めてお断りしておきたいことは「私は外国人として英語を学び、学校教育ではそれなりに文法も追いかけていたので、ある程度以上の知識はある。だが、もしも外国人に「日本語の文法を解説せよ」と依頼されたら即刻謝っていると思う。この点はアメリカ人たちが意外に思うほど英文法など知らないのと同じ現象だと思う。であるから、私はアメリカ人に「君は学者(scholarという言葉だった)だから、これが文法的に正しいかどうか解るだろう」と質問されたことすらあった。
確かに、私はアメリカ人たちよりも英文法を知っていた。だが、彼らと共に、やや誇張した表現を使えば、1年365日英語しか通用しない世界で過ごしていると、時には「これで文法的に正しいのかどうか」などと考えている余裕も暇もない場合があったのだった。勿論、会社内では文法的に誤りがある報告書を提出するなどは以ての外だったし、何度も述べてきたようにswearwordなどを使うのは許される訳もないのだった。
しかも、アメリカ人の中に入って過ごしてみれば「現実にビジネスの世界で使われている表現や日常の話し言葉等は,それまでに習い覚えてきた範囲内には収まり切れていなかった」のだった。我が国の学校教育の範囲外の英語を覚えていたつもりの私から見れば、native speakerたちは別世界の人たちの如きだと感じさせられたのだった。
私にとっては如何に何とか彼らを真似た英語が使いこなせるようにはなっていても、所詮は「獲得形質」であってnative speakerたち並みの感覚で使えるようにはなれないのだった。だからこそ、上記のような言い訳を並べた上で、お時間を頂戴するお願いをしたのだった。
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