新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

「地震だ」

2021-10-08 08:58:11 | コラム
寝入り端のことだった:

昨7日は古田敦也が「こういう勝ち方もあるものなんですね」と驚きの声を上げていた、スワローズのサヨナラ勝ち(負けたジャイアンツから見れば、力が落ちた為に運にも見放された典型的な結末だっただろう)を見終わってから、NHKの9時のニュースを見て、何時もよりは遅くなった10時過ぎに寝ていた。そして、10時41分だったそうだが「ギシギシ」と「メリメリ」という何かが軋んだ音で目が覚めた。それほど恐ろしい揺れ方ではなかったが、寝起きでも「地震だ」とは直ちに解った。

早速飛び起きて、広大な!家中を見て回ったが、LDの天井から吊した照明がやや大きく揺れていただけのことで、玄関のドアも無事に開閉できていたし何の問題も起きていなかった。3.11の時に在宅していた家内に聞けば「あの時よりはずっと穏やか」だったそうだ。実は、あの日は大久保通りの風月堂の2階でその昔の取引先の幹部だった方2人と語り合っていた際に、あの大地震に襲われて、生まれて初めての恐怖を十二分に味わっていたのだった。その時でもこのコンクリート住宅の中層階では、写真立てが倒れていただけだった。PCだって現にこのように動いている

我が棟の北側にあるJRと西武新宿線の6本の線路を見下ろせば、何らの異常がなかったようで、確か山手線は動いている音が聞こえた。とは言うものの、私にとっては生まれて初めて自宅内で味わった最大の揺れだったのだ。これまでに「何故、大地震は何故東京の都心を外して揺れるのか。単なる偶然か幸運か」と有り難いと感じると同時に、不思議な現象だとすら考えていた。専門家の方々は「東京の直下型地震の襲来の可能性」を厳かに予告されるが、私の得意の「閃き」では「自分の存命中には襲われないだろう」と出ている。

だが、今朝になって例によって4時に目覚めてテレビを見れば「大勢の帰宅できなかった人」もおられたし「水道管の破裂」もあったようだし「商品が床に散乱した小売店」もあったし「舎人ライナーの脱輪(?)も生じていたようだった。また、電車が動いていない駅に足止めされて「会社に遅れる」と嘆いておられた人もいたが、「こういう自然災害の時にでも、キチンと9時に出勤しなければならないという我が国独得の『遅刻制度』に未だに縛られているとは如何なものか」と痛感した。

更に、問題発言になるかも知れないが、3.11の時にあれほど公共交通機関に依存して会社勤めをしておられる「帰宅難民」が出たのだから、あれから10年も経っていた間にそれなりの対策が出てきていなかったのは何故かと言いたくなってしまう。恐らく帰宅難民の方々は「今晩帰宅て出来ても、明日はどのようにしたら出勤できるのか」と悩んでおられるのではないかと想像した。その為だけではなく、オンライン勤務の時代になりかけてきたが「矢張り、交渉事は対面が良い」と、万感を籠めて語る年長者も出てきていたではないか。

新任の岸田文雄内閣総理大臣は、直ちに10時50分頃だったかに官邸内に緊急に会議を設けられ、対策というか対応の4項目を矢張り淡々と発表しておられた。昨夜は10時過ぎという時刻だったので、勤務を終えての帰宅難民だけではなく、外飲食店からの帰宅者もおられたのではと思う。「岸田新内閣には公共交通機関への依存度が高い通勤問題の改革というか、会社における拘束時間と遅刻制度(遅れてはならないという精神)の革新をお考えになっても良い時期に来たのではないのかな」などと考えていた。



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