マスメデイアのこの問題への対応を非難したい:
彼らが待ち望んだ社長(当時)の記者会見があって、漸くこの会社が何をしてきたかを報道するようになった。お笑い種の姿勢であると思う。昨日はNHKでも、ずっとビッグモーターを取材していたという記者が登場して実態(なのだろう)を語っていた。遅きに知ったと思う。NHKはCMを流さない存在だから、もっと忖度なく早く取り上げておいても良かっただろうに。
テレビ局は「車を売るならビッグモーター」のCMを提供して下さるスポンサー様に弓を引けなかったのだろう。かく申す私は10年以上もラジオに出演していたのだから、スポンサーの存在は良く分かっている。でも、今回のような事態に立ち至るまで沈黙してきた彼らマスコミに同情する気にはなれない。
ところで、国交省のビッグモーターの新社長を呼んでの聞き取りだが、余り意味はないと思う。終わった後で新社長は「良く分かって頂いた」という意味のことを言ったが、聴取の内容は「控える」と言った。役員を呼んでも意味はないと思う。前社長は既に「知らなかったので愕然とした」と言ったのだから、元専務も知らなかったという他ないくらいは、国交省も解っておられたと思いたい。実態を知りたいのであれば、現職と元の工場長辺りを呼ぶべきだったのでは。
ある弁護士さんは「詐欺罪は6ヶ月以内の親告罪であるから、今になっては立件できないのでは」との懸念を表明しておられた。まさか、ビッグモーターの経営陣はこれを読んでいたのでは。マスメデイアは事ここに至って損保ジャパンとの深い関係を報じ始めたが、“Better late than never.”とも言ってやれない態度だ。早くこんな不愉快な案件の報道が聞こえて来なくして貰いたいものだ。