1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

ロシアの声(3月20日放送)

2006-03-21 | ラジオ

●明日から2日間の予定で、中国を公式訪問するプーチン大統領は
 中国指導部との会談の成功を確信し、自らの中国訪問が新しい具
 体的な成果を挙げるよう期待している。
 訪問日程の中で中心になる出来事は、中国におけるロシア年の開
 幕セレモニーとなる。
 中国におけるロシア年と、ロシアにおける中国年は両国の国民をよ
 り接近させ、新しいプロジェクト等を通じた、建設的な協力関係を拡
 大することで、最終的にロシアと中国の戦略的パートナーシップを向
 上させることを目標としている。

●現在ウランバートルを訪問中のラブロフ外相は、モンゴル政府指導
 部との会談を実施する。
 外務省によると会談では、ロシアとモンゴルの二国間関係の発展が
 主な議題として扱われ、特に経済協力に大きな注意が向けられるこ
 とになっている。会談ではこのほか国際情勢、アジア太平洋地域状
 勢、それに北東アジア情勢に付いても意見が交わされる。
●国連安全保障理事会の常任理事国5カ国とドイツは、ニューヨークで
 会合を開き、イランの核問題に付いて話し合う。
 この会合では先週IAEAのエルバラダイ事務局長が送付した、イラン問
 題に関する報告書に対する安保理議長声明案の調整が行われる。

●日本は刑事事件の当事者支援分野における協力に関し、ロシアと早
 期に政府間協定を結びたいと考えていることを、日本の外務省高官が
 明らかにした。
●イラク開戦から3周年を迎えた日曜日、世界各地で大規模な反戦デモ
 が行われた。
●フランスの労働団体や学生組織の代表らは、今日フランス政府が若者
 の雇用に関する新しい方策を、撤回しなかった場合の抗議行動に付い
 て決定を下すことにしている。

●3月19日に行われたベラルーシの大統領選挙で、現職のルカシェンコ
 大統領が3選を果たした。中央選挙管理委員会の発表によると、開票が
 100%終了した段階で、ルカシェンコ氏への投票率は82.6%となっている。
 また投票率は92.6%だった。
 中央選挙管理委員会委員長は、選挙の最終結果は今週末に発表され
 ることを明らかにし、投票過程で深刻な不正は行われなかったと述べて
 いる。
 また野党の候補者らが選挙は不正だと主張していることに対し、委員長
 はこれを否定した。

●ツルクメニスタンはウクライナ政府に対し、すでに供給した天然ガスの費
 用を支払わなかったとして、非難する声明を発表した。
●日曜日14時37分、モスクワの南北を結ぶ地下鉄の路線のひとつで、天
 井が崩落する事故が起き、長時間に渡り運行が停止された。
 事故地点の真上で大型の、街頭広告を据え付ける工事を行っていた業者
 が、広告を支えるコンクリートの支柱を誤って、地中深く打ち込んでしまっ
 たのが原因とされている。幸いに怪我人はいなかった。

●プーチン大統領は昨日閉幕した、トリノ・パラリンピックで優秀な成績を収
 めた。ロシア代表チームの選手らにお祝いのメッセージを贈った。
 またプーチン大統領は出場選手らの高い技能と勇敢さ、そして驚くべき精
 神力と、たゆまぬ努力に対し感謝の言葉を述べた。
 今回の冬季パラリンピック大会には29人のロシア人選手が出場し、金メダ
 ル13、銀メダル13そして銅メダル7の、合わせて33のメダルを獲得した。

今回のトリノ・パラリンピックで、日本選手団が獲得したメダル数を答えられる
マスコミ関係者は何人いるのでしょうね。





中国の化学工場爆発事故による、アムール川汚染問題その後

2006-03-21 | ラジオ

ロシア連邦天然資源省は2002年から2005年の間に、中国領内の松
花江がアムール川の水質に与えた影響に関する報告書を発表した。
中国の化学工場爆発事故による、アムール川汚染・松花江汚染その
後と題して、ロシアの声評論委員は次のようにコメントしている。

報告書の中の水理化学的及び水理生物学的調査によると、松花江は
アムール川の水質にかなりネガティヴな影響を与えている。このことは
松花江がアムール川と合流する地点から200km以上、下流のアムール
川の水質の物理的また化学的数値がハッキリと示している。

中国吉林省の化学工場爆発事故によって、流れ出した有毒物質の影響
は国境を越えて松花江とアムール川の合流点から、下流220kmに位置
するハバロフスク地区でも認められている。
最近まで中国では汚染物質の投棄のデータに付いては、公にされなか
ったが、今回の事故により中国当局は言ってみれば手持ちのカードを見
せなくてはならなくなってしまった。

もちろんカードと言ってもトランプの話ではなく、エコロジー、つまり環境保
護に関するものだ。さまざまなデータによれば松花江からアムール川には
100トンから数100トンに及ぶベンゾ類やニトロベンゼンが流れ込んだ。現在
毒物は氷の中に留まり川底に沈殿している。しかしハバロフスク及び、ロシ
アその他のアムール川沿いの町や村では、特別の措置をとることを余儀な
くされた。
氷が溶ける春は一体どうなってどうなってしまうのか。最も豊かな知識のあ
る環境の専門家たちでさへ明確な答えが出せないでいる。

中国側は事態の深刻さを自覚しており、もちろん隣人を害するつもりは毛頭
無い。
中国の胡錦涛国家主席は環境を損なうことなく、調和的に経済を発展させて
いかなければならないとの考え方を絶えず繰り返し、こうした考えは中国の
第11次5カ年計画の中でも述べられている。

しかしそうした調和を保障することは至難の業である。その主な障害となるの
は経済発展のテンポが鈍れば、失業者の増大を呼び起こし、それによって社
会不安が高まってしまうことにある。
尚、現在アムール河沿岸に住むロシア人は、不快な臭いのする魚ばかりでは
なく、ロシア領内に入ってる不法な中国人の増加にも悩まされているが、中国
北東部にある公害の発生源であるような企業がもし閉鎖となった場合、職を求
めてそうした中国人がロシアのアムール川沿岸地域に移住するケースが、さら
に増えるのではないかと懸念が高まっている。

2月24日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル