●中南米の友好国歴訪を終えた陳水扁総統が、リビアとインドネシア
を訪問し帰国が12日にずれ込んだ。
中米のコスタリカの新大統領の就任式に出席した陳水扁総統は、ド
ミニカ共和国で給油のため一時寄航した後、夜の8時半には北アフリ
カに位置するリビアのトリポリ空港に到着した。
陳水扁総統がリビアを訪れるのは、これが初めてとなる。
リビアと中華民国の間には国交は無く、当初の予定では訪問日程は
明らかにされていなかった。リビアの指導者カダフィ大佐の子息で、リ
ビアのナンバー2とされるセイフ氏は、今年4月に中華民国を訪問して
おり、このとき陳水扁総統はセイフ氏と会見し、セイフ氏の招きに応じ
て将来リビアを訪問すると述べていた。
トリポリ空港にはセイフ氏が出迎えた。陳水扁総統はリビアに8時間滞
在、リビア政府の要人と会談して(?)を交わすと共に、経済貿易分野や
漁業、環境、化学技術、石油化学産業などでの実質的な協力関係に付
いて話し合った。
リビア側は将来、台湾からの旅行客に対して、リビア入国の際のビザを
免除すると宣言した。
外交部スポークスマンは10日夜、さまざまな分野で実質的な協力をする
のは、両国にとって有利だと述べている。また陳水扁総統に随行してい
る外交部長は、リビアの国際的なイメージの問題に付いて、リビアは20
01年のアメリカ同時多発テロ事件以来、反テロリズム活動に全力で取り
組んでりおり、アメリカとの関係も正常化するなど、世界各国との関係も
良好だとし、実質的な友好関係を維持することは、中華民国のアフリカ
諸国との関係強化に役立つと述べた。
中華民国とリビアの間では、1959年から1978年まで国交があったが、リ
ビアが1978年8月に北京当局と外交関係を結んだことで断交。中華民国
は1980年にリビアに常務便利所を設けたが、この常務便利所は1997年
に閉鎖された。
陳水扁総統は台北時間11日早朝4時過ぎにリビアを発ち、午後3時には
インドネシアに到着した。陳水扁総統は昨年、台風の影響でバリ島に一
時寄航したことがあり、インドネシアを訪れるのは今回で2度目となる。
陳水扁総統はインドネシアでは現地の友人と会見すると共に、一部の施
設を視察すると伝えられている。
陳水扁総統はインドネシアに一晩滞在する。帰国は当初の予定からずれ
込むことになる。
●日本のコンピューターメーカー、NEC日本電気株式会社の副社長が12日、
台湾を訪問し、台湾元で900億元に上るノートブック型コンピューター、
携帯電話などのハイテク商品を購入し、NECが開発した最新のブロードバ
ンド通信端末向けプラットホーム技術を公表する予定。
2005年NECの台湾における買い付け金額は、台湾元874億元で、SONYに
次いで台湾での買い付け金額が2番目に多い日本企業となっている。
台湾における買い付けはノートブック型コンピューター、携帯電話を主として
いる。
台湾NECによると、日本のNECの台湾における買い付け金額は増加傾向に
あり、各種ハイテク製品のうちパソコンと携帯電話における買い付の増加幅
が最も大きくなっている。
NECは台湾にソフトの開発センターを設け、無線ICタグを台湾に導入する計
画を立てている。
※(?)はノイズで聴き取れず
NECグループ日本実業出版社このアイテムの詳細を見る |