1010 Radio

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ラジオ・タイランド(4月2日放送)

2007-04-04 | ラジオ
●暫定政府は今月2日から5日にかけてのスラユット首相の日本訪問が、再度
 日本との関係の強化・拡大に繋がると期待している。
 昨年10月に首相に就任したスラユット氏は、首相として日本を訪れるのが今
 回初めてとなっている。
 外務省によるとスラユット首相の日本訪問の間、タイ観光の促進を目的とした
 イベントのオープニングセレモニーを執り行うと共に、天皇陛下に謁見すること
 も予定している。
 また今回の訪問では、日タイ経済連携協定が両国の首相によって署名される
 予定。
 これは日本とタイの経済関係の拡大を目的とした協定で、二国間の貿易自由
 化もその一環となっている。
 タイ国内では日本との貿易自由化に反対する、市民団体などがデモを行った
 り、裁判所に協定の内容に問題があると訴えでたりしたが、政府の説明によ
 ると協定の内容は、関係当局が時間をかけて慎重に検討したものであり、タ
 イ側が不利益をこうむるような内容ではないとした。
 
 市民団体や活動家によると、バイオオーガニズムや産業廃棄物に関して、タ
 イが不利益をこうむる恐れがあるとしている。
 具体的には日本からタイへの廃棄物の輸出税が免除されることで、タイ側に
 大量の廃棄物が持ち込まれる恐れがあるとした。
 しかしこれに付いて政府当局者は、貿易自由化でタイ側が損失をこうむること
 はないと説明している。

 尚、日タイ経済連携協定は当初、昨年4月に当時のタクシン首相と小泉総理
 が署名することになっていたが、昨年は2月に下院が解散され4月に総選挙
 が行われたことから調印は延期された。
 また総選挙がやり直しになったことから、内閣が暫定的な状態が続き9月の
 政変のために、タクシン政権が暫定政府に交代することになったことから、協
 定の締結がさらに遅れることになった。
 暫定政府はその後、この協定の内容に付いて改めて検討しその締結を決定
 した。

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●アーントーン県やアユタヤ県では、先にチャオプラヤー川の水質汚染のため
 養魚所が大きな被害を受けたが、これらの県の養魚農家は当局による検査
 で、原因が解明されるものと期待される。
 これら農家はチャオプラヤー川近くにある、工場の廃液が水質汚染の原因だ
 としているが、今のところ原因は特定されていない。
 これまでの検査では10万匹を超える魚が死んだのは、酸素欠乏が直接の原
 因であることが確認されている。
 しかしこの酸欠が何によって引き起こされたかに付いては、まだ確認されてい
 ない。

 アーントーン県庁によると、魚が大量死する前にチャオプラヤー川では、(?)を大
 量に積んだ船が沈没しており、これが水に溶け出しバクテリアの増殖を招き、
 酸欠になった可能性が大きいとしている。
 一方、養魚農家は化学調味料を生産する工場等から排出された廃液が、原因
 の可能性が大きいと主張している。
 しかしこれらの工場では安全基準を厳守しており、基準以上に汚れた水をチャ
 オプラヤー川に排出したことは無いとしている。

(?)は不明瞭で聴き取れず