世界宇宙飛行の日によせて

1961年の4月12日、ソ連の宇宙飛行士ガガーリンが世界初の有人宇宙飛
行を成し遂げ、これにより人類の歴史の新たな時代が幕を開けた。
初の宇宙飛行士として選ばれ、宇宙から地球と言う名の青い惑星を、この
目で見るという任務を任された、ごく普通のロシアの青年ガガーリンだった。
力強いロケットが地球の重力を乗り越え上昇し始めた時の、ガガーリンの有
名な言葉「動き始めた」は歴史に残った。
この時のコールサインはヒマラヤスギ、ロシア語で「ケドル」だった。
※ここで番組ではガガーリンと、地上との交信模様が流れる。

4月12日は国際航空連盟により、世界宇宙飛行の日として定められている。
伝説となったガガーリンの人類最初の有人宇宙飛行は、108分間に亘り行わ
れた。
こうしてガガーリンは有人宇宙飛行の発展と、最新宇宙技術の開発において
ソ連が優位に立っていることを表明したのだった。
それ以来、多くの国々の数百人の宇宙飛行士が宇宙を訪れた。ロシアは現
在も宇宙分野で指導的立場を守っている。
その一方で宇宙関連商品やサービスの世界市場における競争は、計り知れ
ないほど高まった。
競争力を高めるためにロシア企業は今、ロシアの有人宇宙船と貨物船の抜
本的な刷新をスタートしている。

ロシア宇宙公社社長は次のように述べている。
「有人宇宙飛行は理想的方面でも。産業においても地球周辺の空間の開発
においても、今日重要な役割を果たしている。何故なら自動人工衛星通信や
観察システム等で使用される事実上、あらゆる技術は先ず有人飛行システム
で開発されるからだ。
最初有人飛行システムその後、自動化システムが開発されるというのは最も
なことだ。
ロシアの有人宇宙飛行計画は、国際宇宙市場でロシアが確固たる地位を維
持することを可能にするものだ」
ロシア宇宙公社社長は、ロシアの宇宙開発の現状と見通しに付いてこの様に
語っている。
社長は続けて有人飛行の発展の、二つの基本方針を挙げている。
そのひとつは国際宇宙ステーションの、ロシアの担当部分を新たな宇宙技術
の開発と基礎研究を使うことと関連している。
二つ目は経済的に効率的な宇宙輸送システムの発展だ。具体的には中級的
なクラスの宇宙船ソユーズと、重量級宇宙船アンガラの近代化、それに新型
有人宇宙船クリッパーの設計だ。
これにより新たなレベルで宇宙に独立して飛んでいくことが可能となるだろう。

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4月12日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル