1010 Radio

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中東における平和プロセス再開の新しい試みに着手するロシア

2007-04-12 | ラジオ
ロシア政府は中東における、平和プロセス再開の新しい試みに着手している。
そのため中東を現在、イワーノフ安全保障会議書記が訪れ、4日間でイスラエ
ル・パレスチナ指導部と会い、交渉プロセス再開のため生じたチャンスを逃さ
ないよう双方を説得中だ。
パレスチナに挙国一致内閣が出来たことで、パレスチナ・イスラエル両国の対
話再開のため、良いチャンスが生じた。
ロシア政府はこの挙国一致内閣の誕生はロシア、アメリカ、国連そしEUをメン
バーとした中東問題調停役4者の要求を反映したものだと捉えている。
またイスラエルとの交渉に臨む、パレスチナの元首にアッバス氏が就いている
こともプラスの傾向を強めるものとなっている。
3月末サウジアラビアで開かれた、アラブ連盟サミットの結果、また別の新たな
チャンスもハッキリと現れた。
アラブ連盟サミットでアッバス議長、そしてハマスを代表するハニヤ氏は一致し
てアラブの平和のイニシアティブ実現にサインを示した。

アラブ連盟の和平イニシアティブは特に、イスラエルが全てのアラブの占領地
から軍隊を撤退させる代わりに、イスラエルとの関係を完全に正常化すること
を規定している。
これによってアラブ世界はこれによってハッキリとイスラエル対し、中東の包括
的また恒久的平和のためパレスチナ、シリア、レバノンと対話するよう訴えた訳
だ。

ここでまた一つ希望の持てるファクターが生じた。
先週シリアはイスラエルとの対話再開に向けた、真剣な心積もりを確認している。
ロシア科学アカデミー東洋学研究所の専門家は、こうした動きはあらゆる関係当
事国の(?)の行動を基盤として、地域の包括的平和に向け前進するという、ロシア
のビジョンに沿ったものと見ているが、ロシアの声のインタービューに対し、次のよ
うに続けている。
「ロシアは自分たちの側から、これらの前提条件を発展させ前へと進め、中東問
題調停役の他の4者とのパートナーシップにおいて、イスラエル・パレスチナの交
渉再開向けた措置が取られるよう促すことが出来ると思う。今日ロシアはハマス、
シリアそしてイスラエルを含めて、あらゆる紛争当事者とのコンタクトを持っている。
このことは西側のパートナー諸国に比べて、ロシアを有利な立場に置いている」
ロシア科学アカデミー東洋学研究所の専門家は、このように指摘している。

今回のイワーノフ安全保障会議書記のイスラエル・パレスチナ訪問は、中東問題
調停役4者の会議への、イスラエルとパレスチナの参加を助けるものとなるだろう。
この考えはアラブの4カ国サウジアラビア、エジプト、ヨルダン、アラブ首長国連邦
の会議に、必ず参加すると共に、極めて積極的に討議されている。
ロシア政府はこの考えを時代のファクターを考慮した、新しい条件の中で現実のも
のとするため、出来る全てのことを行っている。

(?)は音が歪んで聴き取れず

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4月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル