1010 Radio

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極東アムール州に出現する、ロシアの新しい宇宙船発射基地(2)

2010-09-12 | ラジオ
それ以外に基地建設は、極東全体の発展に、巨大な刺激を与えるものと期待されている。事実上ヴォストーチヌイは、そこから新たな極東の経済的発展が見込めるような、一つのスタート地点になる事を狙っている。

基地周辺ではしばしば経済を循環させるシステムと言われているインフラ整備が、活発に進むことになるだろう。
しかしやはり基地の建設は第一に、ロシアの知識集約型作業のポテンシャルを促し、宇宙開発大国としての、ロシアの高い地位を確認することを、その目的としたハイテクプロジェクトだ。
プーチン首相は基地建設によって何千人もの人々が、自分達があちこちから必要とされている高度のスペシャリストであるということを示すことが出来、そのクリエーティヴで創造的な技術上のプラン、またアイデアを実現できるだろうとも述べている。

すでに現在アムール州におけるプロジェクト実現に向けた、完全に具体的なプランが存在している。例えば1年後には宇宙基地の組織、管理機構が形作られ2015年までには、およそ8億ドルを掛けて最初の発射台が完成することになる。
さらにその2~3年後には、第二期工事分が可動開始し、遅くとも2020年には初の有人飛行用ロケットが打ち上げられることになるだろう。
ロシア連邦宇宙省ロスコスモフの長官によると、新しい基地ヴォストーチヌイは最新のハイテク設備がそろったものとなり、敷地面積はこれまでのものに比べてコンパクトなものになる。
バイコヌールの十分の一、プレセツク基地の三分の一の大きさになるということだ。

最後に再び指摘しておきたいのは、ロシアに新しい宇宙船発射基地を建設するという決定は、宇宙開発部門が、まさに目まぐるしく発展を遂げている今、極めて意義に叶ったものだ。
今年11月までに、すでに3つの基地から10以上のロシアのロケット打上げが予定されているし、中には一日に2度、打ち上げられる場合もある。

8月30日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル