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息を吹き返し力を盛り返す国際テロ組織アルカイダ(2)

2010-10-02 | ラジオ
私たちが今目にしているのは、一定の落ち込みがあった後、積極的な行動を復活させたアルカイダの姿だ。もちろん世界共同体がテロリズムとの戦いを宣言して以来、その活動は弱体化したが2001年、多くの野戦司令官の殲滅にも成功した訳だが、イデオロギー的にはかえってアルカイダは強化されてしまった。
そけが確認されているのは何もイラクばかりではない。
アフガニスタンでは状況が先鋭化しているし、中央アジアのタジキスタンでもテロが多発し、キルギスの状況も不安定化している。そうした事すべては、一つの鎖に繋がっていると考える」

このように語ったミールスキイ氏は、さらに次のように続けている。
「アルカイダはより強力になった。何故ならイラクそしてアフガニスタンにおけるアメリカの戦争によって、義勇兵そして、世界中に分散しているアルカイダの下部組織に入りたい、と望んでいる人々が増えたからだ。人々が政府に不満を持ち、経済的にひどく困難な状況にあるウズベクスタンやタジキスタンといった、中央アジアの国々で、指導部に対し唯一反対出来る立場に立っているのが、イスラム過激派であることは、恐らく驚くことでもなんでもない。そして彼らのイデオロギー上の旗であるのが、アルカイダでありビン・ラディンの旗なのだ」
ミールスキイ氏は、このように強調している。

専門家達の出した結論は、ロシア政府が再三にわたって述べてきた事を確認して
いる。テロリズムに対し武力だけでは勝利できないという点だ。テロリズムがはびこるのを助長する環境を先ず無くしていく必要がある。
そのためには危険な地域に住む人々が、手に自動小銃を持って山岳地帯などに身を隠すよりも、平和的に地道に毎日働く方が良いと思うように、経済を建て直し、発展させていかねばならない。

国際テロを操る闇の権力者たち―明治天皇の孫が教える
世界情勢の読み取り方


中丸 薫
文芸社


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9月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル